すみくにぼちぼち日記

メキシコ生活や欧米旅行記、語学、大学、美術館について

美術ブログ-西洋絵画関連のブログ記事まとめ

美術はそのまま観ても感動しますが、知識があるとより面白く鑑賞することができます。

この記事では、美術についての解説記事をご紹介します。

ルーブル美術館 パリ

 

美術 ブログ-西洋絵画関連のブログ記事まとめ

美術館にいくと、とてもきれいな美術や怖い絵、楽しい絵画、宗教画や肖像画などに出会うことができます。

美術のカテゴリーには印象派、歴史画、風景画などがあり、それぞれの知識があるとより一層美術が楽しくなります。

美術がより楽しくなるような知識や見方についての記事をこの記事でご紹介していきます。

 

西洋絵画の見方

海外に旅行に行ったり、国内で開催される美術展に行ったりした際に良く目にする西洋絵画。どの絵画も美しく、見ていると心穏やかな充実した時間を過ごせるのが絵画の魅力です。

一方で、西洋絵画はその見かたを知ると、何倍にもその面白さが膨らみます。例えば、神話画は、それだけでとても美しく、時には迫力がある絵画ですが、神話の内容や描かれている場面についての知識があると、絵画をより楽しむことができるようになります。

下記の記事では、そんな絵画の見かたについて、神話画、宗教画、肖像画、静物画、風景画、印象派、風俗画の7つの分野に分けてご紹介しています。

 

※西洋絵画の見方はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

ギリシャ神話の神々についての解説

西洋絵画はギリシャ神話の知識があると一層楽しめます。

ギリシャ神話は遠い昔から現在に至るまで語り継がれている物語で、ユニークな神様たちが繰り広げるエピソードがとても面白く、多くの人々に愛されてきました。

そのギリシャ神話の神々の中でも特に有名なのがオリュンポス十二神。オリュンポス十二神というのは、ギリシャのオリュンポス山の山頂に住むと云わる神々のこと。男女6柱ずつで12の神様で構成されます。

他にも沢山の神様がいるのがギリシャ神話ですが、この記事ではこの「オリュンポス十二神」の神様についてそれぞれの特徴や逸話、アトリビュート(人物が特定できる持ち物)、登場する芸術作品などをご紹介しています。

 

※ギリシャ神話の解説はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

西洋絵画を勉強するためのおすすめな本

西洋絵画を鑑賞するときに、知っておくと美術館が一層楽しくなる知識があります。

そんな知識を蓄えるためにおすすめな本が、中野京子さんの本、原田マハさんの本、そして阿刀田高さんの本です。

美術の見方、面白さを学ぶなら中野京子さん、美術を小説として楽しむなら原田マハさん、美術の題材を面白く学ぶなら阿刀田高さんの本を読むと、美術の基礎を学ぶことができます。

下記の記事では、おすすめな西洋絵画入門書をご紹介しています。

 

※西洋絵画を勉強するための本はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

世界のおすすめ美術館

美術を楽しむなら実際に美術館に行くのがおすすめ。

フランスのルーブル美術館、スペインのプラド美術館、ロシアのエルミタージュ美術館、アメリカのメトロポリタン美術館など、世界には様々な美術館があります。

どの美術館も素晴らしい作品がそろっているのですが、下記の記事ではその中でも特におすすめな美術館について紹介したブログ記事をまとめています。

 

※世界のおすすめ美術館紹介はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

終わりに

この記事では美術に関連する記事をご紹介しました。

美術は心でも頭でも楽しむことができるのが魅力。

美術の知識を蓄えたり、絵画の見方を学んだりしながら、是非実際に美術館へ足を運んでみてください。

 

※キュビズムとフォービズムについてはこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

※スペインゆかりのおすすめ画家はこちらsumikuni.hatenablog.com


 

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美術館 ブログ-世界のおすすめ美術館のブログ記事まとめ

世界には様々な美術館があります。

この記事では、世界の美術館の中でもおすすめな美術館についてのブログ記事をご紹介します。

ルーブル美術館 パリ

 

美術館 ブログ-世界のおすすめ美術館のブログ記事まとめ

フランスのルーブル美術館、スペインのプラド美術館、ロシアのエルミタージュ美術館、アメリカのメトロポリタン美術館など、世界には様々な美術館があります。

どの美術館も素晴らしい作品がそろっているのですが、この記事ではその中でも特におすすめな美術館について紹介したブログ記事をまとめます。

 

ルーブル美術館(フランス パリ)

ルーブル美術館 パリ

世界で最も有名な美術館と言っても過言ではないルーブル美術館。入り口のガラスのピラミッドが印象的で、広大な敷地に38万点以上の作品を所蔵しているのだとか。美術館見学で充実した1日を過ごせるほどの展示内容となっています。

ルーブル美術館の建築のおおもとは、フランス王フィリップ2世が12世紀要塞として建設したルーヴル城。現在の建物にも要塞として使用されていた当時の面影が一部残っているそうですが、基本的には増改築が繰り返された形で、現在のルーヴル宮殿の建物となっています。

 

ルーブル美術館 パリ

ルーブル美術館の鑑賞で真っ先に見に行きたいのがこちらの『モナリザ』。フランス語ではLa Joconde(ラ・ジョコンド)と呼びます。モナリザの作者はあの天才レオナルド・ダ・ヴィンチです。

 

ルーブル美術館 パリ

もう一つの絶対に外すことができない作品が『ミロのヴィーナス』。古代ギリシャで製作された彫刻の女性像です。

 

ルーブル美術館 パリ

他にもドラクロワの『民衆を導く自由の女神』やダヴィッドの『ナポレオンの戴冠式』など超有名作品が揃っています。

また、ルノワールやドガなどの印象派、フェルメールやベラスケスなどの有名画家の作品も多く展示されています。

 

※ルーブル美術館の詳しい解説はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

プラド美術館(スペイン マドリード)

プラド美術館 マドリッド

スペインの首都マドリードのプラド美術館。スペイン芸術を中心としたコレクションが有名で、2万点を越える芸術作品が所蔵される美術館です。

コレクションの基礎はスペイン黄金期を築いたフェリペ2世と、芸術を深く愛したフェリペ4世が築たもの。1819年11月19日に「王立美術館」と称して開館したのが始まりです。

プラド美術館のおすすめ画家はティツィアーノ、エル・グレコ、ベラスケス、ムリーリョ、ゴヤなどのスペインゆかりの巨匠たち。

プラド美術館 マドリッド

特に、スペイン王フェリペ4世の家族を描いた『ラス・メニーナス』は最大の見所。

この絵画の面白いところはその視点。この絵の左側に画家ベラスケスが描かれているため、『ラス・メニーナス』は誰がどこから見ているなのか分からない構図となっています。しかし、奥にある鏡に注目すると、そこにはなんとフェリペ4世夫妻の姿が。

そう、実はこの絵画は、フェリペ4世夫妻がベラスケスが娘マルガリータの絵を描いているところに訪れ、それに気づいた女官たち(ラス・メニーナス)が挨拶しているところを描いた絵なのです。

他にもゴヤの『我が子を食らうサトゥルヌス』や『マドリード、1808年5月3日』、エル・グレコの『受胎告知』なども絶対鑑賞したい作品です。

 

※プラド美術館の詳しい解説はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

エルミタージュ美術館(ロシア)

エルミタージュ美術館 モスクワ

エルミタージュ美術館はロシアのサンクトペテルブルクにある美術館。

1764年にエカチェリーナ2世がドイツの画商ゴツコフスキーが売り出した美術品を買い取ったのが、エルミタージュ・コレクションのはじまりだそう。

所有作品数は300万点に上り、大規模なコレクションを楽しむことができます。

エルミタージュ美術館の作品の中でも特におすすめなのが、上の絵、『ダナエ』。レンブラント作のギリシャ神話を題材とした作品です。

 

エルミタージュ美術館 サンクトペテルブルク

また、印象派の作品も見所の一つ。こちらは、モネ作の『タンドレスの庭』。モネが描く風景は本当に美しく、癒されます。

他にもルノワール、ゴッホ、セザンヌ、ルソーなどの印象派作品も楽しむことができます。

 

※エルミタージュ美術館の詳しい解説はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

メトロポリタン美術館(アメリカ)

メトロポリタン美術館 ニューヨーク

ニューヨークにあるメトロポリタン美術館も世界三大美術館の一つに数えられることが多いです。

200万点もの作品を所蔵している美術館で、1870年に開館しました。古今東西問わずあらゆる時代、地域、文明、技法による作品を収集している大規模なコレクションが特色で、この規模の美術館にしてはとても珍しい私立の美術館です。

 

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ゴーギャン、ゴッホ、クリムト、ピカソ、フェルメールなどの名立たる画家たちの作品を鑑賞することができるメトロポリタン美術館ですが、調度品や宝石などの展示も素晴らしいです。

こちらは赤い水差しですが、水差しの上の方に桐の紋が入っており、日本と関係がある品物だということが分かります。

日本とのつながりを感じられる展示品もありますので、是非探してみてください。

 

※メトロポリタン美術館の紹介記事はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

ディエゴ・リベラ美術館(メキシコ)

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ディエゴ・リベラは、メキシコを代表する画家。メキシコのグアナファトに彼の作品を多く集めた美術館があります。

ディエゴ・リベラは、風景画、肖像画、風俗画など様々なジャンルの絵画を手掛け、また、キュビズムの影響を受けた作風の作品も多く遺しました。特に壁画作品で知られており、フリーダ・カーロの夫でもあった人物です。

メキシコの500ペソ札のデザインにも採用された画家でもあります。

メキシコにはフリーダ・カーロの家などもありますが、個人的にこじんまりとした雰囲気の中でメキシコを感じられるディエゴ・リベラ美術館はとてもおすすめ。

この美術館があるグアナファトという町もとても美しいのも嬉しい点です。

 

※ディエゴ・リベラ美術館の紹介記事はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

アーティゾン美術館(日本)

アーティゾン美術館

最後は日本のアーティゾン美術館をご紹介。

日本には本当にたくさんの美術館があり、どこも素晴らしいのですが、アーティゾン美術館は東京駅から徒歩で行ける立地の良さと写真を自由に撮ることができる先進性、そして内容も素晴らしいというところでおすすめしたい美術館です。

「ARTIZON」(アーティゾン)とは、「ART」(アート)と「HORIZON」(ホライゾン:地平)を組み合わせた造語で、時代を切り拓くアートの地平を多くの方に感じ取ってもらいたい、という意味が込められているそう。

印象派を中心に、古代美術、日本の近世美術、日本近代洋画、20世紀美術、現代美術までを鑑賞することが可能。

作品数が多く、見ごたえのある美術館ですが、特に見どころなのが、印象派を中心とした近現代の美術です。

モネやゴッホ、ゴーギャン、ピカソなど、お馴染みのアーティストの絵画も揃っています。

 

終わりに

ルーブル美術館 パリ

この記事では世界のおすすめ美術館をご紹介しました。

どの美術館も素晴らしい作品と歴史的な建築物に感動すること間違いなしですので、是非一度足を運んでみてください。

 

※美術館で宗教画を楽しむ方法はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

※美術館で印象派をより楽しむ絵画の見方はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

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アメリカ ロサンゼルスのおすすめ有名美術館を紹介

ロサンゼルスには多くの美術館があります。

この記事では、ロサンゼルスの中でも特におすすめな3つの美術館をご紹介します。

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アメリカ ロサンゼルスのおすすめ有名美術館を紹介

ロサンゼルスの美術館はどこも素晴らしいのですが、特におすすめなのがMOCA、The Broad、ノートン・サイモン美術館の3つの美術館。

MOCAとThe Broadは近現代の作品を、ノートン・サイモン美術館はドガを中心とした印象派前後の作品を多く展示しています。

MOCAとThe Broadはダウンタウンにあるため立地的にも観光しやすいのもおすすめポイントです。

 

MOCA

MOCAはロサンゼルスのダウンタウンにある現代美術館。

規模はそれほど大きくありませんが、展示物の存在感は抜群。テーマとして少し怖い雰囲気の絵や綺麗な絵、面白い展示物など、色々な作品がありました。

MOCAはロサンゼルスの中でも有名なThe Broadやウォルト・ディズニー・コンサートホールの直ぐ近くにあります。

 

※MOCAの紹介はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

The Broad

The Broadはアメリカのロサンゼルスにある現代美術館。

ダウンタウンに位置する美術館で、隣にはウォルト・ディズニー・コンサートホール、向かいにはMOCA(ロサンゼルス現代美術館)が建つ、観光地区にある美術館です。

The Broadでは、現代アートの知識が無くても楽しめる、多くの面白い作品が展示されています。

MOCAよりもわかりやすい作品が多いため、美術などについて詳しくないという場合でも楽しめるのがThe Broadの特徴です。

 

※The Broadの紹介記事はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

ノートン・サイモン美術館

ノートンサイモン美術館では、ドガを中心に、沢山の画家の絵画を鑑賞することができます。フラゴナード、ゴヤ、ピカソなど、常設展での展示は約1000点。

とても見ごたえのある美術館です。

特にドガや印象派の作品が多く展示されており、ドガや印象派が好きという場合は是非足を運んでみてください。

 

※ノートン・サイモン美術館の紹介はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

終わりに

この記事では、ロサンゼルスのおすすめ美術館である、MOCA、The Broad、ノートン・サイモン美術館をご紹介しました。

どの美術館も見どころがたくさんあるので、ロサンゼルス観光の際は是非足を運んでみてください。

 

※世界三大美術館はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

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ヴェルサイユ宮殿 観光ブログ 見どころのまとめ-ベルサイユ 庭園,彫刻,広間などを紹介

ヴェルサイユ宮殿では煌びやかな内装や美しい美術品、目も眩むほど豪華な部屋の数々広大な庭園など、見どころがたくさんあります。

この記事ではヴェルサイユ宮殿の見どころのまとめをご紹介します。

ヴェルサイユ宮殿

 

ヴェルサイユ宮殿 観光ブログ 見どころのまとめ-ベルサイユ 庭園,彫刻,広間などを紹介

ベルサイユ宮殿は、フランス観光では外すことのできない観光スポットです。

とても広大な敷地内で美しい庭園や豪華絢爛な宮殿を堪能することができるベルサイユ宮殿。

見どころとして、庭園、広間の数々、彫像や絵画、天井画や調度品などがあり、それぞれの意味を知って観光すると、ベルサイユ宮殿の観光が何倍にも面白いものになります。

この記事では、それぞれの見どころについての紹介をまとめの形で記載し、それぞれの紹介についての詳しい内容を記した記事をリンクしていますので、是非ご覧になってみてください。

 

ベルサイユの庭園

ラトナの泉水

ヴェルサイユの庭園は、ルイ14世の統治下でヴェルサイユ宮殿建設と同時期に作られました。設計は造園家アンドレ・ル・ノートル。

彫刻や噴水の図案には、宮廷画家でヴェルサイユ宮殿の内装も手掛けたル・ブランも携わりました。

ヴェルサイユ宮殿の庭園では、美しい泉水や素晴らしい風景、心地よい並木道に出会うことができます。

噴水や彫像は、ギリシャ神話の主題が形となっているものが多くあり、ギリシャ神話を楽しみながら散歩するのもおすすめです。

 

※ヴェルサイユの庭園はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

ベルサイユの広間

ヴェルサイユ宮殿には多くの広間があり、それぞれ名前が付けられています。

屋内の中心部は有名な「鏡の間」。

その両端には「戦争の間」と「平和の間」という対となる広間があります。

国政の審議に使われた「鏡の間」はマンサールが設計し、ルブランが装飾にあたりました。

時間がないという場合にも、鏡の間だけは是非ご覧になってください。

 

※ヴェルサイユの各広間の紹介はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

ベルサイユの彫像と絵画

ヴェルサイユ宮殿の美術品で特に印象に残るものが王侯貴族の肖像画や彫像、胸像の数々。

特に有名なものとして、マリー・アントワネット、ルイ14世、ルイ16世、ナポレオンなどの肖像画や彫像が展示されています。

 

※ベルサイユの彫像と絵画はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

ベルサイユ 天井画と調度品

ヘラクレスの神格化 ヴェルサイユ ヘラクレスの間

ヴェルサイユを彩る美しい調度品と天井画。

特に有名なものは王室礼拝堂の『三位一体』、ヘラクレスの間の『ヘラクレスの神格化』などの天井画と、ナポレオンが使用したといわれている玉座。

下記の記事では豪華絢爛なヴェルサイユ宮殿を彩る天井画と調度品をご紹介しています。

 

※ヴェルサイユの天井画と調度品紹介はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

終わりに

今回はヴェルサイユ宮殿の見どころのまとめを紹介しました。

ヴェルサイユ宮殿では、美しい泉水や景色をヴェルサイユ庭園で、豪華絢爛な広間や美しい調度品を宮殿内で堪能することができます。

そして、とても広い庭園ですので、庭園をゆっくり見たいというときには、2-3時間はとっておくといいと思います。宮殿も広いので、是非1日観光の予定でヴェルサイユまで足を運んでみてください。

 

※ルーブル美術館の紹介はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

※パリの観光地紹介はこちら

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ルーベンスの家の見どころ-ベルギー アントワープ

「ルーベンスの家(Rubenshuis/The Rubens House)」は、ベルギー北部の街、アントワープの中心地にある美術館。

王の画家にして画家の王と呼ばれたピーテル・パウル・ルーベンス(Peter Paul Rubens)が家族と暮らした邸宅と数々の名作を生み出したアトリエを見学することができます。

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ルーベンスの家の見どころ-ベルギー アントワープ

ルーベンスは、1640年に死去するまで、ルーベンスの家として現在公開されているこの邸宅で家族と暮らしながら、数多の作品を制作しました。

ルーベンスは画家でありながら、同時に7ヵ国語をあやつる外交官として、古典的知識を持つ人文主義学者、美術品収集家としても活躍した人物だったため、交友関係も広く、顧客である貴族や富豪、知識人らを自宅に招いて、晩年まで華やかな日々を送ったとされています。

 

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キリストの降架

ルーベンスの絵の中でも特に有名な絵ともいえるのが、こちらの『キリストの降架』。

ルーベンスの家があるアントワープの聖母大聖堂にある作品で、『フランダースの犬』の最後のシーン、ネロとパトラッシュが力尽きる最期の時にネロが見上げたルーベンスの作品。

日本人にもなじみ深い作品を多く残したルーベンスの作品やアトリエの雰囲気をルーベンスの家では味わうことができます。

 

※アントワープのおすすめ観光地はこちら

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ルーベンスの家

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こちらがルーベンスの家。 「画家の王にして王の画家」と称されるルーベンス。

ルーベンスの家は1616年から1640年にルーベンスが亡くなるまで、工房として絵画を量産してきました。

ルーベンスは自分自身で絵を描くこともありましたが、あまりに有名で受注が多いため、数人の若い画家がルーベンスがチョークで描いたデッサンに色をつけ、最終的な仕上げをルーベンスが行っていたと言われています。

 

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ルーベンスの作品の中でも特に豪華なのが『マリー・ド・メディシスの生涯』という作品ん。

フランスのアンリ4世の后となったマリー・ド・メディシスもルーベンスに絵を発注し、マリー・ド・メディシスは顔立ちが華やかでなかったため、ルーベンスは神話の中に彼女を書き入れ神話の力を借りることで、彼女の神々しさを引き立たせることに成功したのです。

このように様々な絵を残したルーベンスですが、アントワープのルーベンスの家では、他ではなかなか見ることができないルーベンスの肖像画を鑑賞することが可能。

ルーベンスの家自体もとても素敵なのですが、家の装飾のように飾られているたくさんのルーベンスの作品にも注目です。

 

終わりに

この記事では、ルーベンス家の作品や魅力をご紹介しました。

ルーベンスの家はアントワープ観光では欠かすことのできない観光スポットで、ルーベンス好きならベルギー旅行でルーベンスの家目的にアントワープに立ち寄るというのもおすすめ。

素晴らしい工房と作品を、ルーベンスの家で是非鑑賞なさってみてください。

 

※絵画を学ぶ本のおすすめはこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

 

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愛知県美術館の見どころと作品紹介-愛知県美術館 東京

愛知県美術館は名古屋の栄にあるオアシス21に隣接する美術館です。

特に近現代の美術を楽しむことができます。

この記事では愛知県美術館をご紹介します。


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愛知県美術館の見どころと作品紹介-愛知県美術館 東京

愛知県美術館は名古屋の地下鉄栄駅にあるオアシス21に隣接する美術館。交通の便が良く、特別展の実施も多いのが魅力の美術館です。

美術館が所有する美術品も素晴らしく、代表作はトップ画のクリムトの絵画。

とても印象的な絵画は『人生は戦いなり(黄金の騎士)』という作品。

この記事では、素晴らしい展示会や常設展が魅力の愛知県美術館をご紹介していきます。

 

常設展の展示

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常設展にはモネ、マティスなど、日本でも人気の画家の作品を鑑賞することができます。

こちらの絵はムンクが描いた『イプセンの「幽霊」』。ムンクは『叫び』で有名なノルウェーの画家。

そのムンクが描いたのがノルウェーの劇作家イプセンの三幕戯曲『幽霊』です。

『幽霊』は、虚偽の結婚生活を続ければ、いかなる非惨な結果が生じるかをえぐった作品で、怖いお話を絵画化した作品です。

 


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こちらはマックス・エルンストの『ポーランドの騎士』。

マックス・エルンストは、20世紀のドイツ人画家・彫刻家。 シュルレアリスムの代表的な画家の1人です。


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愛知県美術館には絵画の他にこのような面白い作品も多く展示されているので、楽しく美術品を見学できるかなと思います。


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新聞の展示もあって面白かったです。

この記事ではアポロ13号の記事。

 

ミロ展-特別展

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今回愛知県美術館を訪れた時にはミロ展が開催されていました。

ミロはシュルレアリスムの画家。

ミロの「記号こそ、魔術的な感覚を引き起こす」という言葉に表されているように、ミロの作品にはイメージを単純化した表現が随所に見られます。

彼は現実のものだけでなく、頭の中にあるイメージや夢の中の出来事なども作品化しており、その独特な作風が人々を魅了しました。



f:id:k-heki:20220701225122j:imageミロは日本からの影響も強く受けた画家。

例えばこの絵では右端に日本の絵が描かれています。



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ミロの絵画に描かれていた絵が今回の展示会では隣に展示されているなど、随所に面白い工夫がされていてとても印象的でした。

 

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「絵と詩を区別しない」という言葉が表す通り、ミロは書も絵も根底は同じという中国や日本の伝統的な考え方に共感していました。

ミロの絵のにも文字が登場したり、文字を記号として絵画化したりと、随所に文字の芸術性を感じることができます。


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ジャポニズムの影響も、文字や記号を海外に取り入れた作風もどちらもを堪能できる素晴らしい絵画展でした。

 

終わりに

この記事では、愛知県美術館の作品や魅力をご紹介しました。

愛知県美術館は常設展こそそこまでの規模ではないのですが、良い作品がそろっており、特別展も素晴らしい展示会が多いのでお勧めの美術館です。

名古屋で美術館に行ってみたいという場合は是非一度愛知県美術館を訪問なさってみてください。

 

※絵画を学ぶ本のおすすめはこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

 

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アーティゾン美術館の見どころと作品紹介-アーティゾン美術館 東京

アーティゾン美術館は東京駅から徒歩で行くことができる美術館です。特に近現代の美術を楽しむことができます。

この記事ではアーティゾン美術館をご紹介します。

アーティゾン美術館

 

アーティゾン美術館の見どころと作品紹介-アーティゾン美術館 東京

アーティゾン美術館は、旧ブリヂストン美術館が、新しい名前の下、開館した美術館です。

「ARTIZON」(アーティゾン)とは、「ART」(アート)と「HORIZON」(ホライゾン:地平)を組み合わせた造語で、時代を切り拓くアートの地平を多くの方に感じ取ってもらいたい、という意味が込められているそう。

印象派を中心に、古代美術、日本の近世美術、日本近代洋画、20世紀美術、現代美術までを鑑賞することが可能です。

 

※アーティゾン美術館HPはこちら

アーティゾン美術館

 

見どころと作品紹介

作品数が多く、見ごたえのある美術館ですが、特に見どころなのが、印象派を中心とした近現代の美術です。

モネやゴッホ、ゴーギャン、ピカソなど、お馴染みのアーティストの絵画も揃っています。

 

ベルト・モリゾ

アーティゾン美術館

モリゾは第一回印象派展が開催される前年の1873年まで6回もサロン・ド・パリに入選しており(作品が飾られており)、謂わば当時の主流であった国立芸術アカデミーからも認められる存在でした。

画家と言うのは職業ですから、国立芸術アカデミーに認められる実力であれば、正統派であるアカデミー風の作品を作り続ければ安泰であったのにも関わらず、第一回印象派展開催から印象派の画家としての道を歩み始んだのです。

 

エヴァ・ゴンザレス

アーティゾン美術館

エヴァ・ゴンザレスはフランスの画家。

1869年に画家アルフレッド・ステヴァンスを通じてマネを紹介され、そのモデルとなり、次いでその弟子となりました。

マネ同様サロンへの出品を優先したため、第1回印象派展への出品を断り、その後も印象派展に出品することはありませんでした。

ですが、ゴンザレスの絵のタッチは、マネと印象派に近いため、印象派の女性画家のひとりに数えられています。

 

メアリー・カサット

アーティゾン美術館

母子の日常を切り取った絵を多くの描いたメアリー・カサット。幸せそうな風景に心が癒されます。

カサットはアメリカ出身の画家で、アメリカ人として唯一の、そしてモリゾと並んで女性の印象派画家です。

ドガと親しく、日本画から影響を受けた作品も発表しています。

実は、現在の印象派人気、印象派が世界中で愛されているのは、カサットのお陰といっても過言では無いのです。
というのも、当時、フランスでは印象派は邪道と思われ、評価されていなかったのですが、カサットがアメリカの資産家へ印象派を紹介するようになったところ、アメリカで人気に火がつき、それを機に本国フランスでも認められるようになっていきました。

そういう経緯もあり、アメリカの美術館は多くの印象派絵画を所有するに至っています。

 

オーギュスト・ルノワール

アーティゾン美術館

ルノワールは甘美な画風が特徴的な印象派を代表するフランス人画家です。

ムーラン・ド・ラ・ギャレットの絵画など、美しくも可愛らしい、明るい絵を多く残しています。

 

エドゥアール・マネ

アーティゾン美術館

マネは落選展でスキャンダルとなった作品『草上の昼食』を描いた画家。他の印象派画家よりも少し年上で、印象派の先駆者として知られる画家です。

先駆者という立場として前衛的な作品を数多く残したマネですが、実はサロンへの応募も続けた画家で、印象派とサロンのどちらも大切にした画家でした。

 

ポール・セザンヌ

アーティゾン美術館

りんごの絵でお馴染みのセザンヌ。ポール・ゴーギャン、フィンセント・ファン・ゴッホと並んで3大ポスト印象派の1人です。 

静物画を、これまでの「どれだけリアルな表現で描けるか」という視点から脱した大胆な構図と色彩で表現したのが特徴の画家で、「自然を円筒、球、円錐によって扱う」というセザンヌの言葉は、後のキュビスムにも影響を与えた言葉として知られています。

キュビズムやフォービズムの画家たちに大きな影響を与えた画家です。

 

クロード・モネ

アーティゾン美術館

印象派の名前のもととなった作品『印象日の出』を描いた画家。

印象派の画家として日本でもとても有名画家で、彼が描いた『睡蓮』は印象派を代表するような作品です。

 

ポール・ゴーギャン

アーティゾン美術館

色合いが印象的な画家。一時期ゴッホと共同生活を送ったこともあります。

晩年はタヒチ島に渡り、現地の人々を描いてすごしました。

 

フィンセント・ファン・ゴッホ

アーティゾン美術館

ポスト印象派の代表的な画家ゴッホ。ひまわりの絵が特に有名な画家。

生前は評価されずに厳しい人生を歩んだゴッホ。くっきりとした独特な色使いが印象的な画家です。

 

アンリ・マティス

アーティゾン美術館

フォービズムを主導した代表的な画家がアンリ・マティス。

ギュスターヴ・モローの指導のもとで大成した画家です。

フォービズムの特徴は、キュビズムのように構図を様々な視点から捉えなおす、といった理論的なものではなく、心に映る色彩や感覚を重視した、明るい強烈な色彩でのびのびとした雰囲気の絵画です。

 

パブロ・ピカソ

アーティゾン美術館

キュビズムを代表する特に有名な画家はパブロ・ピカソ。キュビズムの発案者であり、代表者です。

特にピカソは多くの作品を残しており、世界中の美術館でピカソの絵を鑑賞することができます。

キュビズムは、直訳すると「立方体主義」と訳すことができる単語。

その名前の通り、目で見たものを立方体、つまり三次元で捉えなおし、一つの視点ではなく、色々な視点でから観察した形を、一つの画面に描き込む技法です。

具体的には、絵を描くとき、対象を正面から見たところ、右側から見たところ、左から見たところ、後ろから見たところ、下から見たところ、上から見たところなど、様々な方向から観察し、それを平面のキャンバスに表現する、という手法です。

 

ジョアン・ミロ

アーティゾン美術館

ミロはシュルレアリスムの画家。

ミロの「記号こそ、魔術的な感覚を引き起こす」という言葉に表されているように、ミロの作品にはイメージを単純化した表現が随所に見られます。

彼は現実のものだけでなく、頭の中にあるイメージや夢の中の出来事なども作品化しており、その独特な作風が人々を魅了しました。

 

バルビゾンの画家たち

アーティゾン美術館

バルビゾン派の画家コローとミレーの絵画も。

 

アーティゾン美術館

風景画や風俗画がバルビゾン派の画家たちの特徴です。

 

キース・ヴァン・ドンゲン

アーティゾン美術館

エコール・ド・パリの画家。

これまでは知らなかった画家でしたが、モダンな、「デザインのような絵画」でとても好きになりました。

 

西洋美術を学ぶための本

西洋絵画は、前知識なしでも十分に楽しめるのですが、少し絵画の背景や画家について知っていると美術館が何倍も楽しくなります。

中野京子さん、原田マハさん、阿刀田高さんの作品はどれも西洋絵画を楽しく学べる本となっているのでお勧めです。

 

※西洋絵画を学べる本はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

アクセス

アーティゾン美術館は東京駅から徒歩5分の一にあります。

 

 

 

終わりに

この記事では、東京駅から徒歩でいくことができる「アーティゾン美術館」をご紹介しました。

アーティゾン美術館は印象はをはじめとする素晴らしい絵画を鑑賞することができます。

作品数も多く、交通の便も良いので、東京の美術館の中でも特におすすめ。

東京に行く機会があるという場合はぜひ一度アーティゾン美術館で絵画を鑑賞なさってみてください。

 

※絵画を学ぶ本のおすすめはこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

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