フランスのパリ観光で是非訪れたいのがヴェルサイユ。
豪華絢爛な装飾と美しい芸術品を鑑賞することができる宮殿です。あのマリー・アントワネットが過ごした宮殿でもあります。ヴェルサイユには700以上の部屋があるそう。
今回はその中でも特に有名で絶対見学したい部屋をご紹介します。
- ヴェルサイユ宮殿とは
- ヴェルサイユ宮殿 王室礼拝堂
- ヘラクレスの間-天井画が美しい
- 豊穣の間-食事を楽しむ
- ヴィーナスの間-ルイ14世を讃える部屋
- ディアーヌの間-ヴェルサイユのビリヤード場
- マルスの間-社交の場
- アポロンの間-玉座の間
- 戦争の間-フランスの勝利を讃える
- 鏡の間-ヴェルサイユの象徴
- 平和の間-音楽室
- 王妃の大居室-歴代王妃の部屋
- 貴人の間-王妃の謁見室
- グラン・クヴェールの控えの間-晩餐会を催した
- 衛兵の間-兵士の待機部屋
- 戴冠の間-ナポレオンの戴冠式がここに
- 王の寝室-ルイ14世の部屋
- 閣議の間-執務室
- 王妃の階段-美しい階段
- ヴィクトワール王女の寝室
- 王太子の寝室
- ヴェルサイユ宮殿の名前が分からない部屋たち
- 終わりに
ヴェルサイユ宮殿とは
ヴェルサイユ宮殿は1682年にフランス王ルイ14世が建てたフランスの宮殿。
パリの南西のイヴリーヌ県ヴェルサイユにあります。マンサールとル・ブランによって設計され、庭園はアンドレ・ル・ノートルによって作られました。
バロック建築の代表作で、豪華な内装、装飾品、美術品や広大な庭園が見所です。
※ヴェルサイユ宮殿の美術品紹介はこちら
ヴェルサイユ宮殿 王室礼拝堂
ヴェルサイユ宮殿に入って最初に訪れるのは王室礼拝堂です。
ヴェルサイユ宮殿が使用されていた当時は、毎日ミサが執り行われ、ルイ16世とマリーアントワネットの結婚式も行われたそうです。
特に天井画は緻密で美しく、とても見ごたえがありました。天井のフレスコ画は三位一体が主題となっています。一階部分からも、二階部分からも見学することができます。
※ヴェルサイユ宮殿の天井画はこちら
ヘラクレスの間-天井画が美しい
ヘラクレスの間は、1604年にヴェネチア共和国からルイ14世に贈られた絵画『パリサイ人シモン家の食事』を飾るために造られた広間だそう。この写真の奥に見えるのが『パリサイ人シモン家の食事』です。
ヘラクレスの間のもう一つの見所がこの美しい天井画。神格化されたヘラクレスが描かれています。
ヴェルサイユ宮殿の多くの部屋には神話の神々の名前が付けられていますので、神話を少し予習していくと、より楽しめるかなと思いました。
※筆者お勧めの神話の本はこちら
豊穣の間-食事を楽しむ
続いて豊穣の間。王室や貴族達が飲食を楽しんだと言われる部屋だそう。緑色の壁が印象的で、豊穣という名前通りの部屋だなと思いました。
ヴィーナスの間-ルイ14世を讃える部屋
ヴィーナスの間はバロック調の部屋で1668年に完成しました。太陽王ルイ14世を讃えるために作られてたそうです。
天井画は太陽王と呼ばれたルイ14世を讃える太陽の装飾が施され、愛と美の女神であるヴィーナスが描かれています。
ヴィーナスの周りには彼女の子どもであるキューピットも飛んでいます。
※ルイ14世についてはこちらがお勧め
ディアーヌの間-ヴェルサイユのビリヤード場
ディアーヌの間はビリヤード場として作られた部屋。ディアーヌは狩猟、貞節と月の女神です。
マルスの間-社交の場
マルスの間は、1682年までは衛兵の控えの間として使用され、その後、音楽会や賭け事を行う場として使われるようになりました。マルスはローマ神話の戦と農耕の神です。
アポロンの間-玉座の間
ヴェルサイユ宮殿で最も豪華な部屋として知られるアポロンの間。かつては玉座がありました。
アポロンは本来は芸術の神でしたが、のちに太陽神としての神格化されました。まさに太陽王ルイ14世の玉座があるべき部屋だといえます。
戦争の間-フランスの勝利を讃える
戦争の間は鏡のに隣接した位置にある部屋。フランス軍の勝利を讃え、大理石とブロンズが使用されています。
こちらはルイ14世の戦う姿が描かれたレリーフです。
鏡の間-ヴェルサイユの象徴
ヴェルサイユといえば鏡の間。300枚以上の鏡で装飾されていることからその名前が付けられました。全長73m、幅10.5m、高さ12.3mの巨大な回廊です。
ルイ16世とマリー・アントワネットの婚礼舞踏会もこの鏡の間で行われました。
兎に角大きくて美しい回廊でした。
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平和の間-音楽室
戦争の間と対になる部屋が平和の間。用途は音楽室や遊戯室だったそうです。
王妃の大居室-歴代王妃の部屋
こちらは王妃の大居室。
実際にマリー・アントワネットが使用したベッドが展示されています。実は出産もこの部屋で行われており、その時は多くの家臣たちが見守る中出産しました。生まれた子どもが秘密裏に取り替えられたりするのを防ぐためだったそうです。
豪華絢爛で、壁の細工や絵画が美しい。
こちらはマリー・アントワネットの胸像。
そして、マリー・アントワネットが使用していた宝石箱です。
貴人の間-王妃の謁見室
貴人の間は王妃の謁見質として使用されました。
グラン・クヴェールの控えの間-晩餐会を催した
公式晩餐が行われたグラン・クヴェール控えの間(王妃の控えの間)。晩餐には多くの人々が集まりました。
こちらはビジェ・ルブランが描いたマリー・アントワネットと家族の絵。ルブランは王妃の肖像画を多く残しました。
壁のタペストリーも迫力がありました。
※ヴェルサイユ宮殿の中の美術品紹介はこちら
衛兵の間-兵士の待機部屋
衛兵の間は兵士が待機していた部屋です。有事の際はここから出動しました。
戴冠の間-ナポレオンの戴冠式がここに
こちらは戴冠の間。
ナポレオンの戴冠式を見ることができる部屋です。ナポレオンの戴冠式はルーブル美術館にも展示してあります。
戴冠の間には他にもダヴィッド作の『アブキールの戦い』や『シャン・ド・マルスにおける鷲章旗の授与』なども展示されています。
※ルーブル美術館はこちら
王の寝室-ルイ14世の部屋
こちらは王の寝室。
太陽王ルイ14世が、1701年に自らを象徴する「日の出」に面する場所を寝室と定めました。ルイ14世は1715年9月1日にこの王の寝室で息を引きとったそうです。
閣議の間-執務室
様々な閣議が執り行われた部屋です。青色の机が綺麗です。
王妃の階段-美しい階段
ヴェルサイユ宮殿は階段も美しいのです。
こちらは王妃の階段。王妃の部屋に行くための階段です。この先にはヴィクトワール王女の寝室とアデライード王女の寝室があります。2人はフランス国王ルイ15世と王妃マリー・レクザンスカの四女と五女です。
ちなみに、フラン革命ではこの階段に市民が押し寄せたそうです。
※フランス革命を学ぶならこちら
ヴィクトワール王女の寝室
こちらはヴィクトワール王女の寝室。
白と緑を基調とした綺麗な部屋なのですが、この写真では明かりの色のオレンジになってしまっています。
王太子の寝室
そしてこちらは緑を基調とした王太子の寝室。
色々な方の寝室を見ることができましたが、個人的に一番すっきりしていて住むならここが良いなと思いました。
ヴェルサイユ宮殿の名前が分からない部屋たち
他にも沢山の部屋がありました。
こちらで紹介するのは、綺麗だなと思って写真をとったけど名前や用途が分からない部屋たちです。
こちらの部屋、執務室のように見えますが、何の部屋なのでしょうか。きれい落ち着いた雰囲気で印象に残りました。
終わりに
今回はヴェルサイユ宮殿に数多くある部屋の中でも特に有名な部屋の名前と用途をご紹介しました。
ヴェルサイユは本当に大規模で美しい宮殿ですので、フランス旅行では是非足を運んでみてください。
※パリ旅行記はこちら