パリにはルーブル美術館、オルセー美術館など、沢山の美術館があります。数ある美術館の中で、彫刻家ロダンの作品を堪能できるのがロダン美術館です。今回はロダン美術館をご紹介します。
- ロダンが凝縮されたロダン美術館の作品紹介と見どころ
- 『考える人』-ロダンの代表作
- 『地獄の門』-ダンテの『神曲』がモチーフ
- ロダン美術館はロダンの作品が沢山
- 『タンギー爺さん』-ゴッホの肖像画
- 内装が宮殿のようなロダン美術館
- ロダン美術館は庭園も美しい
- ロダン美術館へのアクセス
- 終わりに
ロダンが凝縮されたロダン美術館の作品紹介と見どころ
ロダン美術館は、1908年から亡くなるまでの10年間ロダンが暮らし、アトリエとして使っていた「ビロン館」が美術館となったものです。
1911年にフランス政府がビロン館を買い取ることとなったそうですが、その時に、ロダンが自身の作品及び収集したコレクションを国家に寄付するので、美術館として残してほしいと提言し、美術館となりました。
ロダンは、19世紀を代表する彫刻家で、『近代彫刻の父』と称されています。
そのロダンの代表作である『地獄の門』や『考える人』をこのロダン美術館で鑑賞することができます。
『考える人』-ロダンの代表作
まず始めにご紹介するのがロダンの代表作とも言える『考える人』。日本でもロダンという名前を聞いて真っ先に思い出すのがこの『考える人』ではないでしょうか。
この『考える人』はブロンズ製で、鋳造(鋳型に金属を流し込み形を作る)することができるため、実は世界各国の美術館で『考える人』を鑑賞することが可能。
日本では、日本臓器製薬、京都国立博物館、国立西洋美術館、長島美術館、西山美術館が『考える人』を所有しているそうです。
『地獄の門』-ダンテの『神曲』がモチーフ
『地獄の門』もロダンの代表作の一つ。『地獄の門』は、ダンテの叙事詩『神曲』の地獄篇第3歌に登場する地獄への入口の門がモチーフになっています。
ダンテの『神曲』は主人公のダンテが古代ローマの詩人ウェルギリウスに導かれて、地獄を巡るという内容の作品です。
実はこの『地獄の門』の真ん中には『考える人』が鎮座しています。
※ダンテの『神曲』の内容に楽しく触れるならこちら
ロダン美術館はロダンの作品が沢山
美術館の外にも沢山の作品があり、美術館に入るワクワクが高まります。
美術館の内部ではロダンを堪能することができました。
『タンギー爺さん』-ゴッホの肖像画
ロダンは自身が芸術家であったと同時に、芸術の収集家でもありました。ロダン美術館ではロダンが収集したアーティスト(ゴッホ、ムンク等)の作品も鑑賞することができます。
こちらはゴッホの『タンギー爺さん』。この『タンギー爺さん』の背景は日本の浮世絵で飾れており、当時のフランス芸術に日本の芸術が影響を与えた「ジャポニズム」を体感することができる作品です。
※タンギー爺さんを知るなら原田マハさんの『たゆたえども沈まず』がお勧め
内装が宮殿のようなロダン美術館
ロダンの個人のアトリエ兼自宅として使用されていたこのロダン美術館ですが、個人のお家とは思えないほど素敵な内装で、まるで宮殿のようでした。
ロダン美術館では是非建物自体も楽しんでみてください。
ロダン美術館は庭園も美しい
ロダン美術館は作品や建物もとても素晴らしいのですが、庭園も美しいのも魅力の一つです。
この庭園を散歩するだけでも、ロダン美術館に来て良かったなと思いました。
お花もとても綺麗でした。
ロダン美術館へのアクセス
ロダン美術館はフランスのパリ7区にある美術館です。ルーブル美術館から歩いていける距離にありますので、是非訪れてみてください。
終わりに
今回はフランスのパリにあるロダン美術館をご紹介しました。
パリには本当に沢山の美術館がありますが、ロダンや彫刻が好きな方には特にお勧めの美術館ですので、パリ観光では是非足を運んでみてください。
※ルーブル美術館はこちら
※肖像画についてはこちら