美術館について調べているときなどに耳にする「世界三大美術館」という言葉。世界中の美術館の中でも特に規模が大きかったり、来関数が多い美術館につけられる名前です。
くくり方によって選ばれる美術館には様々なバリエーションがあるのですが、この記事ではそんな世界三大美術館として、ルーブル、プラド、エルミタージュ、メトロポリタンをご紹介します。
- 世界三大美術館ってどこ?-ルーブル, プラド, エルミタージュ, メトロポリタン美術館を紹介
- ルーブル美術館(フランス パリ)
- プラド美術館(スペイン マドリード)
- エルミタージュ美術館(ロシア)
- メトロポリタン美術館(アメリカ)
- 終わりに
世界三大美術館ってどこ?-ルーブル, プラド, エルミタージュ, メトロポリタン美術館を紹介
フランスのルーブル美術館、スペインのプラド美術館、ロシアのエルミタージュ美術館、アメリカのメトロポリタン美術館を組み合わせて世界三大美術館と呼ぶことがあります。
規模や来場者数を指標として名づけられた「世界三大美術館」というい言葉ですが、これらの美術館が所有するコレクションの数々はどの作品も心に響く名作ばかり。
この記事ではルーブル、プラド、エルミタージュ、メトロポリタンの概要やそれぞれの美術館が所有する作品を紹介します。
ルーブル美術館(フランス パリ)
世界で最も有名な美術館と言っても過言ではないルーブル美術館。入り口のガラスのピラミッドが印象的で、広大な敷地に38万点以上の作品を所蔵しているのだとか。美術館見学で充実した1日を過ごせるほどの展示内容となっています。
ルーブル美術館の建築のおおもとは、フランス王フィリップ2世が12世紀要塞として建設したルーヴル城。現在の建物にも要塞として使用されていた当時の面影が一部残っているそうですが、基本的には増改築が繰り返された形で、現在のルーヴル宮殿の建物となっています。
ルーブル美術館の鑑賞で真っ先に見に行きたいのがこちらの『モナリザ』。フランス語ではLa Joconde(ラ・ジョコンド)と呼びます。モナリザの作者はあの天才レオナルド・ダ・ヴィンチです。
もう一つの絶対に外すことができない作品が『ミロのヴィーナス』。古代ギリシャで製作された彫刻の女性像です。
他にもドラクロワの『民衆を導く自由の女神』やダヴィッドの『ナポレオンの戴冠式』など超有名作品が揃っています。
また、ルノワールやドガなどの印象派、フェルメールやベラスケスなどの有名画家の作品も多く展示されています。
※ルーブル美術館の詳しい解説はこちら
ルーブル美術館の所在地:フランス パリ
ルーブル美術館はフランスの首都パリの中心部に位置しています。シャンゼリゼ通りから歩いていくことができる美術館です。
プラド美術館(スペイン マドリード)
スペインの首都マドリードのプラド美術館。スペイン芸術を中心としたコレクションが有名で、2万点を越える芸術作品が所蔵される美術館です。
コレクションの基礎はスペイン黄金期を築いたフェリペ2世と、芸術を深く愛したフェリペ4世が築たもの。1819年11月19日に「王立美術館」と称して開館したのが始まりです。
プラド美術館のおすすめ画家はティツィアーノ、エル・グレコ、ベラスケス、ムリーリョ、ゴヤなどのスペインゆかりの巨匠たち。
特に、スペイン王フェリペ4世の家族を描いた『ラス・メニーナス』は最大の見所。
この絵画の面白いところはその視点。この絵の左側に画家ベラスケスが描かれているため、『ラス・メニーナス』は誰がどこから見ているなのか分からない構図となっています。しかし、奥にある鏡に注目すると、そこにはなんとフェリペ4世夫妻の姿が。
そう、実はこの絵画は、フェリペ4世夫妻がベラスケスが娘マルガリータの絵を描いているところに訪れ、それに気づいた女官たち(ラス・メニーナス)が挨拶しているところを描いた絵なのです。
他にもゴヤの『我が子を食らうサトゥルヌス』や『マドリード、1808年5月3日』、エル・グレコの『受胎告知』なども絶対鑑賞したい作品です。
※プラド美術館の詳しい解説はこちら
プラド美術館の所在地:スペイン マドリード
マドリードの総合駅であるアトーチャ駅から徒歩10分ほどのところにあります。
エルミタージュ美術館(ロシア)
エルミタージュ美術館はロシアのサンクトペテルブルクにある美術館。
1764年にエカチェリーナ2世がドイツの画商ゴツコフスキーが売り出した美術品を買い取ったのが、エルミタージュ・コレクションのはじまりだそう。
所有作品数は300万点に上り、大規模なコレクションを楽しむことができます。
エルミタージュ美術館の作品の中でも特におすすめなのが、上の絵、『ダナエ』。レンブラント作のギリシャ神話を題材とした作品です。
また、印象派の作品も見所の一つ。こちらは、モネ作の『タンドレスの庭』。モネが描く風景は本当に美しく、癒されます。
他にもルノワール、ゴッホ、セザンヌ、ルソーなどの印象派作品も楽しむことができます。
※エルミタージュ美術館の詳しい解説はこちら
エルミタージュ美術館の所在地:ロシア サンクトペテルブルク
エルミタージュ美術館はロシアのサンクトペテルブルクにある美術館です。
美術館に沿うようにネヴァ川が流れており、ネヴァ川の遊覧船から川の畔に佇む美しい美術館の姿を鑑賞することもできます。
美術館は本館と新館に分かれており、本館がメインの展示、新館は近現代美術の展示となっています。
メトロポリタン美術館(アメリカ)
ニューヨークにあるメトロポリタン美術館も世界三大美術館の一つに数えられることが多いです。
200万点もの作品を所蔵している美術館で、1870年に開館しました。古今東西問わずあらゆる時代、地域、文明、技法による作品を収集している大規模なコレクションが特色で、この規模の美術館にしてはとても珍しい私立の美術館です。
ゴーギャン、ゴッホ、クリムト、ピカソ、フェルメールなどの名立たる画家たちの作品を鑑賞することができるメトロポリタン美術館ですが、調度品や宝石などの展示も素晴らしいです。
こちらは赤い水差しですが、水差しの上の方に桐の紋が入っており、日本と関係がある品物だということが分かります。
日本とのつながりを感じられる展示品もありますので、是非探してみてください。
メトロポリタン美術館所在地:アメリカ ニューヨーク
メトロポリタン美術館はアメリカのニューヨークの中心である五番街沿い、セントラルパークの東側にあります。
ニューヨーク観光では外すことのできない有名スポットですので是非足を運んでみてください。
終わりに
この記事では世界三大美術館と称される4つの美術館、ルーブル美術館、プラド美術館、エルミタージュ美術館、メトロポリタン美術館をご紹介しました。
どの美術館も素晴らしい作品と歴史的な建築物に感動すること間違いなしですので、是非一度足を運んでみてください。
※美術館で宗教画を楽しむ方法はこちら
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