「ルーベンスの家(Rubenshuis/The Rubens House)」は、ベルギー北部の街、アントワープの中心地にある美術館。
王の画家にして画家の王と呼ばれたピーテル・パウル・ルーベンス(Peter Paul Rubens)が家族と暮らした邸宅と数々の名作を生み出したアトリエを見学することができます。
ルーベンスの家の見どころ-ベルギー アントワープ
ルーベンスは、1640年に死去するまで、ルーベンスの家として現在公開されているこの邸宅で家族と暮らしながら、数多の作品を制作しました。
ルーベンスは画家でありながら、同時に7ヵ国語をあやつる外交官として、古典的知識を持つ人文主義学者、美術品収集家としても活躍した人物だったため、交友関係も広く、顧客である貴族や富豪、知識人らを自宅に招いて、晩年まで華やかな日々を送ったとされています。
ルーベンスの絵の中でも特に有名な絵ともいえるのが、こちらの『キリストの降架』。
ルーベンスの家があるアントワープの聖母大聖堂にある作品で、『フランダースの犬』の最後のシーン、ネロとパトラッシュが力尽きる最期の時にネロが見上げたルーベンスの作品。
日本人にもなじみ深い作品を多く残したルーベンスの作品やアトリエの雰囲気をルーベンスの家では味わうことができます。
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ルーベンスの家
こちらがルーベンスの家。 「画家の王にして王の画家」と称されるルーベンス。
ルーベンスの家は1616年から1640年にルーベンスが亡くなるまで、工房として絵画を量産してきました。
ルーベンスは自分自身で絵を描くこともありましたが、あまりに有名で受注が多いため、数人の若い画家がルーベンスがチョークで描いたデッサンに色をつけ、最終的な仕上げをルーベンスが行っていたと言われています。
ルーベンスの作品の中でも特に豪華なのが『マリー・ド・メディシスの生涯』という作品ん。
フランスのアンリ4世の后となったマリー・ド・メディシスもルーベンスに絵を発注し、マリー・ド・メディシスは顔立ちが華やかでなかったため、ルーベンスは神話の中に彼女を書き入れ神話の力を借りることで、彼女の神々しさを引き立たせることに成功したのです。
このように様々な絵を残したルーベンスですが、アントワープのルーベンスの家では、他ではなかなか見ることができないルーベンスの肖像画を鑑賞することが可能。
ルーベンスの家自体もとても素敵なのですが、家の装飾のように飾られているたくさんのルーベンスの作品にも注目です。
終わりに
この記事では、ルーベンス家の作品や魅力をご紹介しました。
ルーベンスの家はアントワープ観光では欠かすことのできない観光スポットで、ルーベンス好きならベルギー旅行でルーベンスの家目的にアントワープに立ち寄るというのもおすすめ。
素晴らしい工房と作品を、ルーベンスの家で是非鑑賞なさってみてください。
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