すみくにぼちぼち日記

メキシコ生活や欧米旅行記、語学、大学、美術館について

フィンランドの歴史を学ぶフィンランド国立博物館の見どころ-フィンランド国立博物館 フィンランド ヘルシンキ

フィンランドヘルシンキにあるフィンランド国立博物館は、フィンランドの歴史や風俗を学ぶことのできるとても面白い博物館です。

ヘルシンキ観光では是非足を運んでみたいこの博物館、私もヘルシンキ観光ではじっくりとフィンランド国立博物館を堪能しました。

この記事ではそんなフィンランド国立博物館をご紹介します。

フィンランド国立博物館

 

フィンランドの昔を知る

フィンランド国立博物館

フィンランド国立博物館石器時代から現代までのフィンランドの歴史を知ることができる博物館です。

 

 

フィンランド国立博物館

土器などの展示を見ると、日本や世界で同じように同じようなものを作っていた時代があったのだなーと感動してしまいます。

フィンランドでもこのような土器が使われていたそうで、世界はつながっているんだなと改めて感じました。

 

フィンランド国立博物館

こちらはロザリオ。

宗教というのいつの時代も人々の心の支えでありながらも、争いの元となったり、とても複雑なもの。

ひとりひとりの優しい気持ちも、方向性が違うことで分かり合えないことがあるんだなーとロザリオを見ながら思いました。

 

フィンランド国立博物館

こちらはヨーロッパ式の扇子。

扇子はもともと日本古来のものなのですが、北宋の時代(960-1127年)に中国に伝わりました。16世紀に入り、ポルトガル人との交易が進み始めた頃、ポルトガル人によってヨーロッパに伝わったといわれています。

 

美しい調度品の展示

フィンランド国立博物館

調度品の展示も美しく、北欧家具の起源のようなものを感じることができました。

 

フィンランド国立博物館

こちらはピアノ。木製で可愛らしいピアノです。

 

フィンランド国立博物館

こちらは椅子。

ただし、注目して頂きたいのは奥に展示されている時計たち。形がユニークです。家に帰った時、こんな形の時計が出迎えてくれたら楽しそう。

 

フィンランド国立博物館

こちらは人形ハウス。可愛らしい。

 

武器防具の展示

フィンランド国立博物館

フィンランド国立博物館には武器防具の展示もありました。

 

フィンランド国立博物館

銃などが展示されています。

 

美しいステンドグラス

フィンランド国立博物館

フィンランド国立博物館は建物自体もとても素敵で、特にこのステンドグラスは美しくて見とれてしまいました。

 

フィンランド国立博物館

陽光が差し込み輝くステンドグラスに、日本とは異なった美を見ることができました。

 

アクセス

フィンランド国立博物館は町の中心部から歩いていくことができます。

アクセスはこちら。

 

 

終わりに

今回はフィンランドヘルシンキにある、フィンランド国立博物館をご紹介しました。

フィンランドの歴史を感じることができ、また、美しい建物も魅力的な博物館ですので、是非ヘルシンキにご旅行の際は足を運んでみてください。

 

ヘルシンキ旅行記はこちら
sumikuni.hatenablog.com

 

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レイナソフィア作品紹介!見どころはゲルニカと現代アート-ソフィア王妃芸術センター スペイン マドリッド

スペインの芸術家といえばピカソ。

そのピカソの代表作「ゲルニカ」を鑑賞することができるのがスペインの首都マドリッドにあるソフィア王妃芸術センター(レイナ・ソフィア)です。

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レイナソフィア作品紹介!見どころはゲルニカと現代アート-ソフィア王妃芸術センター スペイン マドリッド

レイナ・ソフィアでは数多くの近現代絵画を鑑賞することができます。

中でも見どころなのがスペインを代表する画家ダリやピカソです。

ダリは、シュルレアリスム(超現実主義)と呼ばれる芸術の潮流に身を置く画家として知られており、クニャリと曲がった時計の絵などで知られています。

シュルレアリスムの芸術家や作家たちは、浮世離れした、夢や空想のような世界観の作品を多く生み出しました。

ピカソはキュビズムの創始者でありゲルニカを描いた画家。レイナソフィアにはピカソの代表作『ゲルニカ』が展示されています。

 

※スペインゆかりの画家についてはこちらをご覧ください

sumikuni.hatenablog.com

 

サルバドール・ダリ

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こちらはレイナ・ソフィアに展示されているダリの「偉大なる手淫者」という作品。

ダリ初期の代表作です。一見何の絵なのか分からない絵なのですが、題名の通り、所謂自慰行為を表している絵だそうです。

左下に見える女性がダリの生涯のパートナーとなるガラという女性。その女性との性的な営みを様々な寓意を用いながら表現しています。

 

※詳しい説明はこちらのHPをご覧ください。

【作品解説】サルバドール・ダリ「大自慰者」 - Artpedia アートペディア / わかる、近代美術と現代美術


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レイナ・ソフィアには他にも沢山のダリの作品を鑑賞することができますので、是非ダリを探しながら美術館を歩いてみてください。

 

ジョアン・ミロ

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続いて紹介するのはスペインの巨匠ミロ。

ダリと同じシュルレアリスムの画家として活躍したミロですが、グループに固執せず交友関係は幅広く、ヘミングウェイなどの文化人とも交流があったそうです。

ミロの「記号こそ、魔術的な感覚を引き起こす」という言葉に表されているように、ミロの作品にはイメージを単純化した表現が随所に見られます。

彼は現実のものだけでなく、頭の中にあるイメージや夢の中の出来事なども作品化しており、その独特な作風が人々を魅了しました。

 

パブロ・ピカソ

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レイナ・ソフィアといえばゲルニカ。この美術館の一番の見所はピカソ作のゲルニカです。

 

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ゲルニカ

ゲルニカはスペイン内戦中にドイツ軍の空爆で被害を受けた町「ゲルニカ」を主題として描いたピカソの作品。パリ万博のスペイン館を飾る作品として描かれました。

元々王制を強いていたスペインでしたが、第一次世界大戦後、王制廃止を謳う共和派(社会主義勢力)が選挙で躍進し、王制が廃止されました。一方で共和派の統治下で政治的混乱や治安の悪化、急激な政教分離から多くの国民・カトリック教徒の支持を失っていきました。

そんな時、共和派の反対勢力である保守派の重要人物が暗殺され、保守派の結束が固くなり、フランコ将軍を中心とした軍事クーデターが勃発。

共和派vs保守派のスペイン内戦が始まったのです。

このスペイン内戦で共和派はソ連の支援を、保守派はドイツ・イタリア・ポルトガルの支援を受けており、フランコはスペイン北部を攻略。1937年4月26日にドイツ軍がゲルニカを空爆したのです。

 

※現在はゲルニカの撮影は禁止です

 

ソフィア王妃芸術センターの雰囲気

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レイナ・ソフィアは明るく開けた雰囲気で、広々とした空間に作品が展示されています。


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各展示室を結ぶ廊下の雰囲気も素敵でした。

 

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廊下も厳かな雰囲気。


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歩いているとこんな面白い作品にも出会うことができました。

 
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展示会場は広く、1階から4階まであります。じっくり見ようと思うと4-5時間はかかる分量です。

私はダリ、ピカソ、ミロのスペイン3大巨匠たちの絵を中心に鑑賞し、1-2時間ほど滞在しました。

 

アクセス

レイナ・ソフィアはマドリッドから各都市を結ぶ電車が発着するアトーチャ駅から歩いて2分ほどの位置にあり、プラド美術館、ティッセン・ボルネミッサ美術館からも徒歩10分ほどの距離にあります。

この3大美術館を回ることのできる共通チケットもありますので、是非ご利用ください(各美術館のチケット売り場で購入可能です)。

Paseo del Arte Card | Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía

 

 

 

終わりに

今回は「ゲルニカ」の展示で有名なソフィア王妃芸術センターをご紹介しました。

ソフィア王妃芸術センターの見どころは何といっても近現代アート。

世界的に有名な近現代の絵画が多く展示してある美術館ですので、スペイン観光の際は是非旅程に組み込んでみてください。

 

※ティッセン・ボルネミッサ美術館情報はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

 ※マドリッド情報はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

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ティッセン・ボルネミッサ美術館作品紹介!見どころは近代絵画から中世までの絵画- スペイン マドリッド

スペインの首都マドリッドの中心地にあるティッセン・ボルネミッサ美術館。

プラド美術館、ソフィア王妃芸術センター(レイナ・ソフィア)と並び称される、マドリッド有数の美術館です。

この記事ではティッセン・ボルネミッサ美術館の見どころや作品をご紹介します。

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ティッセン・ボルネミッサ美術館作品紹介!見どころは近代絵画から中世までの絵画-スペイン マドリッド

数あるスペインの美術館の中でも、近現代絵画から中世の絵画までを一挙に鑑賞することができるのがティッセン・ボルネミッサ美術館です。

マドリッドにはプラド美術館やソフィア王妃芸術センターなど有名な美術館がありますが、中でもこのティッセン・ボルネミッサ美術館は幅広いジャンルそしてスペイン以外の各国の作品を多く展示しているという点で見ごたえがある美術館です。

 

圧巻の近現代美術コレクション

ティッセン・ボルネミッサ美術館は、0階が20世紀以降の近現代美術、1階が17世紀から20世紀までの美術品、2階が18世紀までの美術品を展示しています。(スペインの0階は日本の1階)

 

パブロ・ピカソ

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まず始めに訪れることになるのは0階の近現代美術の展示スペースです。このエリアで特に見逃すことができないのがピカソ。

 

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ピカソは言わずと知れたスペインの巨匠。レイナ・ソフィアに保管されているゲルニカの作者として有名な画家。


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対象を三次元で観察し、作品に落とし込む、キュビズムの創始者の1人です。

 

※スペインゆかりの画家はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

シャガール

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続いてシャガールの作品。幻想的な雰囲気が印象的なシャガールですが、ティッセン・ボルネミッサ美術館の作品もシャガールの独特な雰囲気を纏っています。


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シャガールは現在のベラルーシ出身の画家。作品は愛と祈りをテーマに描かれています。

 

ジョアン・ミロ

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スペインの近代絵画で外すことのできない絵画がミロの作品。ミロはスペインのカタルーニャ地方出身の画家です。

 

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ミロは絵画の他にもモニュメントなども制作しており、アメリカのヒューストンやシカゴなどで鑑賞することができます。

 

サルバドール・ダリ

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続いて、スペインの巨匠ダリ。この作品は「眼を覚ます1秒前、ザクロの回りのミツバチのばたつきによって見た夢」と言うタイトルの作品です。

ダリと言えばシュルレアリスムの画家として有名で、時計がクニャリと曲がった絵画などで知られています。

 

ロイ・リヒテンシュタイン

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他にも近代絵画のコーナーには面白い作品が沢山あります。

最後にご紹介するのはロイ・リヒテンシュタインの「入浴中の女」という1963年の作品。

近代絵画独特のポップな雰囲気ぐ印象的な作品でした。

 

各国の有名な画家を楽しむ

1階部分では各国の有名画家の作品を一挙に楽しむことができます。

 

フランシスコ・デ・ゴヤ

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まず、スペインのゴヤ。ゴヤはスペイン王室に40代の頃から宮廷画家として使えました。

スペイン独立戦争でのフランス軍による市民虐殺を描いた「マドリード、1808年5月3日」や、当時のタブーをすり抜ける為に工夫を凝らした「着衣のマハ」と「裸のマハ」などの作品で世界的に知られています。


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こちらはゴヤが仕えたフェルナンド7世。

ゴヤに「カルロス4世とその家族」を描かせたカルロス4世の長男です。

 

※フェルナンド7世についてはこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

フラゴナール

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こちらはフラゴナールの作品。甘美な画風でロココ画家として1700年代に活躍しました。

 

エドガー・ドガ

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続いてドガ。エトワールで有名なフランスの画家ですが、こちらは婦人たちの日常を描いた作品です。

 

ベルト・モリゾ

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モリゾはマネのモデルとしても活躍した女性印象派画家。

印象派としても活躍しましたが、フランスの権権威あるサロンへの出展も認められていた、実力派の画家でした。

モリゾはマネのモデルとしても活躍した女性印象派画家。印象派としても活躍しましたが、フランスの権権威あるサロンへの出展も認められていた、実力派の画家でした。

 

オーギュスト・ルノワール

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印象派といえば、甘美な画風が特徴的なルノワールも忘れてはいけません。こちらはルノワールの風景画「小麦畑」。

 

クロード・モネ

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続いてモネ。モネと言えば睡蓮が特に有名ですが、こちらの絵画も可愛らしくて素敵です。

 

※印象派についてはこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

中世絵画に物語を見る

印象派台頭以前の絵画は歴史画と呼ばれるジャンルが一番評価されるものでした。

歴史画は宗教画や神話画など、鑑賞者に一定の教養があることが前提で描かれており、当時のヨーロッパでその教養を身につけることができたの限られた人々だったのです。

 

ソロモンの審判(旧約聖書)

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こちらは「ソロモンの審判」という作品。旧約聖書の中の物語で、ソロモンが子どもを剣で切り裂けと命令している場面です。

ソロモンは古代イスラエルの王で、そのソロモン王のもとに2人の女性が現れます。女性はどちらも母親ですが、一方女性の子どもが死んでしまい、その亡くなった赤ちゃんの母親がこの絵の子どもを自分の子だと主張するようになったのが事の発端。

2人の母親はこの子を自分の子だと言い張り、ソロモンに審判を仰ぎました。ソロモンはどちらが本当のことを言っているのかを考える為、先の、子どもを切るという命令を下しました。

すると、一方の母親は「その女性に与えるくらいなら子どもを殺して」と、もう一方の母親は「その女性に子どもを渡しても良いから子どもの命だけは助けて」と懇願しました。ソロモンは子どもの命を案じている母親が本当の母親だと判断し、事を収めることができました。

 

※聖書を知るための本はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

受胎告知(新約聖書)

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続いて、エル・グレコの「受胎告知」。受胎告知は新約聖書の一説で、未婚のマリアに大天使ガブリエルがイエスを受胎した(身ごもった)という告知を行なっている場面。

エル・グレコの宗教画はドラマティックで神秘的なところが特徴的で、宗教画とは思えない見応えのある作品を多く残しました。グレコはギリシャ人ながらスペインのトレドに居住し、多くの宗教画を残しました。グレコの縦に引き伸ばしたような画風はマヌエリスムと呼ばれています。


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皆さんも美術館では色々な受胎告知を探してみてください。

 

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同じ受胎告知でも描く画家や時代によって雰囲気が全く異なるのも宗教画の面白いところ。こちらは典型的な宗教画の雰囲気が漂う作品です。

  

アダムとイブ(旧約聖書)

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こちらは「アダムとイブ」。アダムとイブの物語は日本人にも馴染み深い旧約聖書の物語です。

エデンの園という楽園に生まれたアダムは神様から善悪の知識の実は食べてはいけないと命令されていました。しかしある日、蛇に唆されたイブが善悪の知識の実を食べてしまい、アダムも神様の言いつけに背いて食べてしまいます。この出来事により、羞恥の概念を知った二人は裸でいるのが恥ずかしくなり、イチジクの葉で腰を隠すようになったそうです。

神はアダムが言いつけに背いたことに怒り、二人は楽園を追放され、労働や出産によって命をつないでいくこととなったのです。

 

※聖書と絵画についてはこちらをご覧ください

sumikuni.hatenablog.com

 

ヘンリー8世の肖像画

 

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最後にご紹介するのは、歴史画ではなく、肖像画。ヘンリー8世の肖像画です。

ヘンリー8世は、イングランドの国王で、イギリス国教会を創始した人物。生涯で6人の妻を娶りました。

初めはスペイン出身の女性、キャサリン・オブ・アラゴン。そのキャサリン・オブ・アラゴンとの関係が上手くいかなくなり、侍女であるアン・ブーリン(エリザベス1世の母)との結婚を成立させる為、ヘンリー8世は意外な決断をしました。それがカトリックからの脱退と上からの宗教改革です。

この宗教改革はドイツでルターが起こしたカトリックの腐敗に対するものではなく、単純に自分が離婚したいから離婚を禁止するカトリックから抜け出すというヘンリー8世が自分のために行った改革だったのです。そしてイギリス国教会が誕生しました。

 

ヘンリー8世に翻弄された女性、アン・オブ・クレーヴズの物語はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

おまけ

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最後におまけですが、こちらは和服を着た女性がモデルの作品。個人的にとても惹かれた作品でした。

 

落ち着いた雰囲気で作品を楽しむ

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ティッセン・ボルネミッサ美術館は大きすぎず小さすぎない美術館で、じっくりと作品を鑑賞するのに最適な美術館です。


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近現代アートのコーナーでは全体的に明るい雰囲気の展示がされていました。


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1階はオレンジ基調で落ち着いており、充実の作品群を楽しむことができました。

 

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ティッセン・ボルネミッサ美術館、とてもお勧めです。

 

アクセス

ティッセン・ボルネミッサ美術館は、マドリードの中央駅「アトーチャ駅」から徒歩10分。プラド美術館から徒歩3分の位置にあります。

 

 

 

おわりに

今回はスペインの首都マドリッドのティッセン・ボルネミッサ美術館をご紹介しました。

幅広い作品群が印象的な美術館で、充実した時間を過ごすことができました。

皆さんもマドリッドへのご旅行の際は是非、ティッセン・ボルネミッサ美術館を訪れてみてください。

 

※プラド美術館はこちら
sumikuni.hatenablog.com

 

※ソフィア王妃芸術センターはこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

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The Broadの見どころと作品紹介 大迫力の現代アートを楽しむ-The Broad アメリカ ロサンゼルス

アメリカロサンゼルスのダウンタウンのにThe Broad という現代美術館があります。

この記事では、The Broadの見どころや作品をご紹介します。

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The Broad外観

 

The Broadの見どころと作品紹介 大迫力の現代アートを楽しむ-The Broad アメリカ ロサンゼルス

The Broadはアメリカのロサンゼルスにある現代美術館。

ダウンタウンに位置する美術館で、隣にはウォルト・ディズニー・コンサートホール、向かいにはMOCA(ロサンゼルス現代美術館)が建つ、観光地区にある美術館です。

The Broadでは、現代アートの知識が無くても楽しめる、多くの面白い作品が展示されています。

 

MOCAはこちら

MOCA ロサンゼルス現代美術館 見どころと作品紹介-アメリカ ロサンゼルスの現代美術館 - すみくにぼちぼち日記

 

The Broadのユニークで面白い作品群

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The Broad 作品

The Broadにはユニークで面白い作品が沢山あります。まずこちらの像。どこかで見たような気がする人物の像です。

 

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The Broad 作品

続いてバルーンアートを金属で表したオブジェ。オブジェに映った姿の写真を撮る人の姿も。

 

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The Broad 作品

こちらは村上隆さんの作品。

 

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The Broad作品

こちらの作品は矛盾を表しているのでしょうか?

リンゴを食べながら植物を育てたり、犬を飼いながらご近所の騒音に耳を塞いだり、タバコを吸う人の横で消臭スプレーを散布したり…

 

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The Broad作品

個人的に一番気になったのはこの作品。

大きな机と椅子を目の前に、スモールライトで小さくなったドラえもんの気持ちを味わうことができます。

 

明るく爽やかな雰囲気

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The Broad雰囲気

The Broadの展示スペースは二階がメインで、白が基調となっており、明るく爽やかな雰囲気の中、作品を楽しむことができます。

 

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The Broad雰囲気

ちなみに一階はこのようなアーティスティックな空間。

 

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The Broad倉庫

一階と二階を繋ぐ階段からは美術館の保管室を覗き見ることができます。美術品の保管方法を観れるというのはThe Broadならではの粋な演出。

 

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The Broad 憩いの場

美術館の外は芝生になっており、人々が思い思いに時間を過ごしていました。

 

終わりに

The Broadの作品はとにかく面白いものが多く、心から楽しむことができる美術館でした。

現代美術というと難しいイメージがあったのですが、知識ゼロの私でも本当に楽しく現代美術を鑑賞することができました。

感性のまま楽しめる易しい作品が多く、とても優しい美術館ですので、ロサンゼルス観光の際は是非足を運んでみてください。

 

※ロサンゼルス観光の記事はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

※世界三大美術館紹介はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

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MOCA ロサンゼルス現代美術館 見どころと作品紹介-アメリカ ロサンゼルスの現代美術館

アメリカの大都市ロサンゼルス。ハリウッドやビバリーヒルズなど、セレブなイメージの町ですが、ロサンゼルスの美術館も観光では外せません。

今回は数ある美術館の中から現代アートの展示を行っているMOCA(ロサンゼルス現代美術館)を紹介します。 

MOCA外観

MOCA外観

 

MOCA ロサンゼルス現代美術館 見どころと作品紹介-アメリカ ロサンゼルスの現代美術館

MOCAはロサンゼルスのダウンタウンにある現代美術館。

規模はそれほど大きくありませんが、展示物の存在感は抜群。テーマとして少し怖い雰囲気の絵や綺麗な絵、面白い展示物など、色々な作品がありました。

MOCAはロサンゼルスの中でも有名なThe Broadやウォルト・ディズニー・コンサートホールの直ぐ近くにあります。

 

MOCAの作品

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MOCAオブジェ

こちらはMOCAの代名詞とも言えるオブジェ。受付の隣で存在感を放っています。

 

MOCA受付

MOCA受付

中に入ると受付があり、美術館について丁寧に説明してくれました。

 

MOCA展示雰囲気

広々とした空間に作品が展示してあり、自由気ままに作品を鑑賞することができます。

 

※ロサンゼルス観光はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

MOCAでモダンアートの世界を知る

MOCA作品

MOCA作品

私自身モダンアートのことは何も知らないため、作品の解説はできないのですが、気になった作品の写真をとりましたので、紹介していきたいと思います。

 

MOCA作品2

MOCA作品2

こちらの作品は戦争を主題としているのでしょうか。

黄色や青などの明るい色彩の中におどろおどろしい雰囲気が醸成されています。特に真ん中の絵はハーケンクロイツと思われるナチスの鉤十字マークに似せたシンボルが描かれており、戦争を想起させるデザインです。

 

MOCA作品3

こちらの作品は何でしょうか。

小学校の下駄箱のようにも、手紙入れにも見える作品。色々なものが収納されています。

小学生の頃ランドセルの鍵を閉めていなくて、下駄箱で靴を取り出すときにカバーが開いて教科書が全部ランドセルから流れ出てしまったことが何回かあったのを思い出しました。忘れ物が多く全教科の教科書をランドセルに詰め込んでいたため、拾うのに苦労しました。

 

MOCA作品4

この作品には私たちにも馴染み深いマリオがいます。

色とりどりで綺麗です。ただ何が言いたいのかが分からないところがもどかしいです。

 

MOCA作品5

MOCA作品5

うむむ、誰かの手帳でしょうか。

この一つ一つの文字情報に何かの謎を解く手がかりでもあるのでしょう。ただ私に分かることは字が読めないということです。

 

※MOCAの向かいにあるThe Broadはこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

美術館で休憩も

MOCA併設カフェ

MOCA併設カフェ

MOCAの入り口には喫茶スペースもありますので、美術館鑑賞が終わったらこちらで一息つことができます。

 

終わりに

この記事では、ロサンゼルス現代美術館「MOCA」をご紹介しました。

モダンアートというと難しいイメージがあったのですが、美術館を訪れて感じたことは、分からなくても面白いということです。

ロサンゼルス観光の際は是非MOCAに立ち寄ってモダンな世界を堪能してみて下さい。

 

※ロサンゼルのノートンサイモン美術館はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

 

※肖像画の見方はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

※静物画の見方はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

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ロシアの秘宝エルミタージュ美術館作品紹介! 見どころは西洋絵画コレクション-ロシア サンクトペテルブルク

世界三大美術館の1つとも言われるエルミタージュ美術館。

この記事ではエカテリーナ2世の至高のコレクションを展示しているエルミタージュ美術館の見どころや作品をご紹介します。

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エルミタージュ美術館

 

ロシアの秘宝エルミタージュ美術館作品紹介! 見どころは西洋絵画コレクション-ロシア サンクトペテルブルク

エルミタージュ美術館は世界三大美術館にも数えられるサンクトペテルブルクの美術館です。

見どころは豪華絢爛な内装。もちろん作品も素晴らしいですが、エルミタージュ美術館の内装は世界中の美術館の中でもトップレベルに美しいです。

エルミタージュ美術館では、1700年代半ばから女帝エカテリーナ2世のコレクションが飾られるようになりました。

 

エルミタージュ美術館の作品

エルミタージュ美術館にはレンブラントやティツィアーノなど、多くの有名画家の作品が展示されています。

 

エルミタージュ本館の歴史画・宗教画

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クリスティーナ・ロバートソン【エルミタージュ美術館】

はじめにご紹介するのはクリスティアーナ・ロバートソンが描いたマリア・アレクサンドロヴナの肖像画。

アレクサンドロヴナはロシア皇帝アレクサンドル2世の皇后だった人物です。

 

 ※肖像画の楽しみ方はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

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エル・グレコ【エルミタージュ美術館】

続いてエル・グレコの作品の「使徒ペトロとパウロ」です。エル・グレコはスペインのフェリペ二世の治世に活躍したギリシャ人画家。マヌエリスムという全体的に引き伸ばしたような画風が特徴の画家で多くの宗教画を残しました。

どちらもキリスト教の12使徒と呼ばれる重要人物です。ペトロの有名なエピソードとして次のものがあります。

キリストが捕まる前にペトロは「貴方は私のことを知らないと3回言うでしょう」とキリストから予言されます。ペトロは「そんなことありません」と否定するのですが、キリストの捕縛後、キリストの裁判まで、そして裁判中にあわせて3度「貴方はキリストの弟子でしょう?」と周りの人々に尋ねられます。そしてそのたびに「私は知らない」と答えてしまいます。その三度目の否定をしたときに彼は「自分はとんでもないことをしてしまった」と自分の行いを悔いる

というお話。聖書に馴染みがない日本人でも耳にしたことがある気がするエピソードです。

 

※グレコの愛したトレドの記事はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

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レンブラント【エルミタージュ美術館】

最後にご紹介するのはレンブラント作の「ダナエ」。ダナエの主題はギリシャ神話です。

ダナエが生まれる前、父であるアクリシオスは神の神託を仰ぎます。すると「お前は孫に殺される」という神託が下りました。アクリシオスは恐れおののきダナエを塔に幽閉するのですが、ギリシャ神話の神様であるゼウスが見初め、黄金になってダナエに降り注ぐ。するとダナエは男の子を身ごもってしまったのです。

アクリシオスは断腸の思いで二人を島流しにするのですが、生まれた子はペルセウスという英雄。メデューサ(ゴルゴンの首)を退治したり、アンドロメダを救ったりしながら最終的に母国アルゴスへ帰還しました。

アクリシオスは殺されるのを恐れて家督を譲り、隠居し、姿を暗ませるのですが、ある日開かれた円盤投げ大会でペルセウスが投じた円盤が老人に当たり、老人は死んでしまいます。そしてその老人こそがアクリシオスその人だったのです。

 

 エルミタージュ新館は近代絵画

ルノワール【エルミタージュ美術館新館】

エルミタージュ美術館の反対側には新館が立っており、そちらでは近代絵画を鑑賞することができます。

こちらはルノワール作の「ジャンヌ・サマリーの立像」。ジャンヌ・サマリーは当時の女優で、他にもルノワールのモデルとして彼の作品に登場しています。

 

モネ【エルミタージュ美術館新館】

続いてモネ作の「タンドレスの庭」。モネが描く風景は本当に美しく、癒されました。

エルミタージュ新館には他にもドガやゴッホ、マティスなどの作品も展示されています。

内装の壮麗さはヨーロッパ随一

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エルミタージュ美術館 天井画

多くの作品が揃うエルミタージュ美術館ですが、その内装もとても美しく息を呑むほど。

 

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エルミタージュ美術館

絵を見て感激するのと同じくらい内装のすごさに感動しました。

 

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エルミタージュ美術館

兎に角豪華絢爛。

 

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エルミタージュ美術館玉座

こちらはピョートル大帝の偉業を称えて製作された玉座です。

目に入るもの全てに圧倒されたエルミタージュ美術館でした。

 

終わりに

この記事ではエルミタージュ美術館をご紹介しました。

エルミタージュ美術館では本当に多くの名画が展示されており、そして何よりもその内装の豪華さに感動すること間違いなしですので、ロシア御旅行の際は是非エルミタージュ美術館に足を運んでみてください。

 

 おまけ

エルミタージュ美術館ですが、チケット購入にものすごく並びます。

ですが、一番初めの写真の門を抜けたところに自動券売機が設置されており、券売機には誰も並んでいません。

思い切って券売機(クレジットカード可)を利用してみてください。入場券を購入できます。その入場券を持って行列に並ばずに入り口まで行くと、待ち時間無しで入場できます。

 

※ウラジオストクはこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

※ロシアのモスクワはこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

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建物と美術品の融合が素敵なティムケン美術館の作品紹介と見どころ-ティムケン美術館 アメリカ サンディエゴ

アメリカサンディエゴのバルボアパークにあるティムケン美術館をご紹介。

ティムケン美術館はサンディエゴ美術館のお隣にあり、とても小さいですが、じっくり作品を鑑賞できる美術館。また、入館料無料というのもとても嬉しい美術館です。

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※サンディエゴ美術館はこちら

芸術の小箱サンディエゴ美術館の作品と見どころを紹介-サンディエゴ美術館 アメリカ サンディエゴ - すみくにぼちぼち日記

 

自然光が差し込む上品な内装

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建物は平屋で階段がない分お子さま連れや足が不自由な場合にも行きやすい美術館です。

 

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内装は落ち着いた雰囲気で、自然光が差し込み、ゆったりとした気持ちで作品を楽しむことができます。

 

厳選された個人コレクション

ティムケン家によって開設された美術館ですが、コレクションはパトナム姉妹という富豪の個人コレクションだそう。ヨーロッパやアメリカ絵画が揃います。

はじめにご紹介するのはブーシェの「公園の恋人」とフラゴナールの「目隠し遊び」。ブーシェフラゴナールロココを代表する画家です。ロココ絵画はルイ14世の時代に花開き、ルイ16世の治世で終焉を迎えた絵画様式。特徴はその可愛らしさと甘美さ。

この絵はブーシェの作品で、ブーシェフラゴナールの師でもありました。

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特に次の絵を描いたフラゴナールは有名で、その作品の中でも「ブランコ」という絵画がよく知られています。

 

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個人的にお勧めなロココ画家はヴィジェ・ルブラン。

マリー・アントワネットの良き理解者であり、王朝の最後を見届けた人物で、マリーアントワネットや子どもたちの肖像画を数多く残しました。

 

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続いてルーベンスルーベンスは王の画家にして画家の王と称され、ベルギーのアントワープで巨大な工房を経営した経営者でもあります。

 

アントワープの記事はこちら

王の画家にして画家の王 ルーベンスを巡るアントワープ観光旅- ベルギー アントワープ旅行記(2011/4) - すみくにぼちぼち日記

 

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最後はヴァンダイクの肖像画です。

ヴァンダイクはルーベンスに師事し、主にイギリスの王侯貴族の肖像画を描きました。特に有名な絵はチャールズ1世が狩をしているシーンを描いた絵。ティムケン美術館ではこちらの肖像画の展示がありました。

 

※チャールズ1世の狩りの絵はこちら(ルーヴル美術館蔵)

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終わりに

今回はアメリカサンディエゴのティムケン美術館をご紹介しました。

小規模ですがゆったりとした空間で絵画を楽しめる美術館ですので、サンディエゴへのご旅行の際は是非足を運んでみてください。

 

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