アメリカサンディエゴのバルボアパークにあるティムケン美術館をご紹介。
ティムケン美術館はサンディエゴ美術館のお隣にあり、とても小さいですが、じっくり作品を鑑賞できる美術館。また、入館料無料というのもとても嬉しい美術館です。
※サンディエゴ美術館はこちら
芸術の小箱サンディエゴ美術館の作品と見どころを紹介-サンディエゴ美術館 アメリカ サンディエゴ - すみくにぼちぼち日記
自然光が差し込む上品な内装
建物は平屋で階段がない分お子さま連れや足が不自由な場合にも行きやすい美術館です。
内装は落ち着いた雰囲気で、自然光が差し込み、ゆったりとした気持ちで作品を楽しむことができます。
厳選された個人コレクション
ティムケン家によって開設された美術館ですが、コレクションはパトナム姉妹という富豪の個人コレクションだそう。ヨーロッパやアメリカ絵画が揃います。
はじめにご紹介するのはブーシェの「公園の恋人」とフラゴナールの「目隠し遊び」。ブーシェとフラゴナールはロココを代表する画家です。ロココ絵画はルイ14世の時代に花開き、ルイ16世の治世で終焉を迎えた絵画様式。特徴はその可愛らしさと甘美さ。
この絵はブーシェの作品で、ブーシェはフラゴナールの師でもありました。
特に次の絵を描いたフラゴナールは有名で、その作品の中でも「ブランコ」という絵画がよく知られています。
個人的にお勧めなロココ画家はヴィジェ・ルブラン。
マリー・アントワネットの良き理解者であり、王朝の最後を見届けた人物で、マリーアントワネットや子どもたちの肖像画を数多く残しました。
続いてルーベンス。ルーベンスは王の画家にして画家の王と称され、ベルギーのアントワープで巨大な工房を経営した経営者でもあります。
※アントワープの記事はこちら
王の画家にして画家の王 ルーベンスを巡るアントワープ観光旅- ベルギー アントワープ旅行記(2011/4) - すみくにぼちぼち日記
最後はヴァンダイクの肖像画です。
ヴァンダイクはルーベンスに師事し、主にイギリスの王侯貴族の肖像画を描きました。特に有名な絵はチャールズ1世が狩をしているシーンを描いた絵。ティムケン美術館ではこちらの肖像画の展示がありました。
※チャールズ1世の狩りの絵はこちら(ルーヴル美術館蔵)
終わりに
今回はアメリカサンディエゴのティムケン美術館をご紹介しました。
小規模ですがゆったりとした空間で絵画を楽しめる美術館ですので、サンディエゴへのご旅行の際は是非足を運んでみてください。