すみくにぼちぼち日記

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レイナソフィア作品紹介!見どころはゲルニカと現代アート-ソフィア王妃芸術センター スペイン マドリッド

スペインの芸術家といえばピカソ。

そのピカソの代表作「ゲルニカ」を鑑賞することができるのがスペインの首都マドリッドにあるソフィア王妃芸術センター(レイナ・ソフィア)です。

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レイナソフィア作品紹介!見どころはゲルニカと現代アート-ソフィア王妃芸術センター スペイン マドリッド

レイナ・ソフィアでは数多くの近現代絵画を鑑賞することができます。

中でも見どころなのがスペインを代表する画家ダリやピカソです。

ダリは、シュルレアリスム(超現実主義)と呼ばれる芸術の潮流に身を置く画家として知られており、クニャリと曲がった時計の絵などで知られています。

シュルレアリスムの芸術家や作家たちは、浮世離れした、夢や空想のような世界観の作品を多く生み出しました。

ピカソはキュビズムの創始者でありゲルニカを描いた画家。レイナソフィアにはピカソの代表作『ゲルニカ』が展示されています。

 

※スペインゆかりの画家についてはこちらをご覧ください

sumikuni.hatenablog.com

 

サルバドール・ダリ

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こちらはレイナ・ソフィアに展示されているダリの「偉大なる手淫者」という作品。

ダリ初期の代表作です。一見何の絵なのか分からない絵なのですが、題名の通り、所謂自慰行為を表している絵だそうです。

左下に見える女性がダリの生涯のパートナーとなるガラという女性。その女性との性的な営みを様々な寓意を用いながら表現しています。

 

※詳しい説明はこちらのHPをご覧ください。

【作品解説】サルバドール・ダリ「大自慰者」 - Artpedia アートペディア / わかる、近代美術と現代美術


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レイナ・ソフィアには他にも沢山のダリの作品を鑑賞することができますので、是非ダリを探しながら美術館を歩いてみてください。

 

ジョアン・ミロ

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続いて紹介するのはスペインの巨匠ミロ。

ダリと同じシュルレアリスムの画家として活躍したミロですが、グループに固執せず交友関係は幅広く、ヘミングウェイなどの文化人とも交流があったそうです。

ミロの「記号こそ、魔術的な感覚を引き起こす」という言葉に表されているように、ミロの作品にはイメージを単純化した表現が随所に見られます。

彼は現実のものだけでなく、頭の中にあるイメージや夢の中の出来事なども作品化しており、その独特な作風が人々を魅了しました。

 

パブロ・ピカソ

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レイナ・ソフィアといえばゲルニカ。この美術館の一番の見所はピカソ作のゲルニカです。

 

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ゲルニカ

ゲルニカはスペイン内戦中にドイツ軍の空爆で被害を受けた町「ゲルニカ」を主題として描いたピカソの作品。パリ万博のスペイン館を飾る作品として描かれました。

元々王制を強いていたスペインでしたが、第一次世界大戦後、王制廃止を謳う共和派(社会主義勢力)が選挙で躍進し、王制が廃止されました。一方で共和派の統治下で政治的混乱や治安の悪化、急激な政教分離から多くの国民・カトリック教徒の支持を失っていきました。

そんな時、共和派の反対勢力である保守派の重要人物が暗殺され、保守派の結束が固くなり、フランコ将軍を中心とした軍事クーデターが勃発。

共和派vs保守派のスペイン内戦が始まったのです。

このスペイン内戦で共和派はソ連の支援を、保守派はドイツ・イタリア・ポルトガルの支援を受けており、フランコはスペイン北部を攻略。1937年4月26日にドイツ軍がゲルニカを空爆したのです。

 

※現在はゲルニカの撮影は禁止です

 

ソフィア王妃芸術センターの雰囲気

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レイナ・ソフィアは明るく開けた雰囲気で、広々とした空間に作品が展示されています。


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各展示室を結ぶ廊下の雰囲気も素敵でした。

 

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廊下も厳かな雰囲気。


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歩いているとこんな面白い作品にも出会うことができました。

 
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展示会場は広く、1階から4階まであります。じっくり見ようと思うと4-5時間はかかる分量です。

私はダリ、ピカソ、ミロのスペイン3大巨匠たちの絵を中心に鑑賞し、1-2時間ほど滞在しました。

 

アクセス

レイナ・ソフィアはマドリッドから各都市を結ぶ電車が発着するアトーチャ駅から歩いて2分ほどの位置にあり、プラド美術館、ティッセン・ボルネミッサ美術館からも徒歩10分ほどの距離にあります。

この3大美術館を回ることのできる共通チケットもありますので、是非ご利用ください(各美術館のチケット売り場で購入可能です)。

Paseo del Arte Card | Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía

 

 

 

終わりに

今回は「ゲルニカ」の展示で有名なソフィア王妃芸術センターをご紹介しました。

ソフィア王妃芸術センターの見どころは何といっても近現代アート。

世界的に有名な近現代の絵画が多く展示してある美術館ですので、スペイン観光の際は是非旅程に組み込んでみてください。

 

※ティッセン・ボルネミッサ美術館情報はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

 ※マドリッド情報はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

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