すみくにぼちぼち日記

メキシコ生活や欧米旅行記、語学、大学、美術館について

世界最高峰のコレクションを持つメトロポリタン美術館の作品を紹介-メトロポリタン美術館 アメリカ ニューヨーク

世界3大美術館にも数えられるニューヨークのメトロポリタン美術館は、印象派などの近代絵画を中心に素晴らしい絵画を楽しむことができる美術館です。

この記事ではそんなメトロポリタン美術館をご紹介します。

メトロポリタン美術館 ニューヨーク

 

世界最高峰のコレクションを持つメトロポリタン美術館を紹介

メトロポリタン美術館 ニューヨーク

メトロポリタン美術館アメリカのニューヨーク市マンハッタンにある世界最大級の美術館です。ニューヨーク位置の繁華街5番街に面するセントラル・パークの東端に位置しています。

古今東西あらゆる芸術を鑑賞することができる美術館です。

 

メトロポリタン美術館の芸術作品紹介

メトロポリタン美術館 ニューヨーク

メトロポリタン美術館では絵画のみならず食器や宝石なども楽しむことができます。

 

メトロポリタン美術館 ニューヨーク

美しい水差し。赤い色で染まっているのですが、海老の上のほうにある紋は桐の紋に見えます。皇室もしくは日本と関係がある水差しなのでしょうか。

 

メトロポリタン美術館 ニューヨーク

こちらはアメリカ大陸の絵が描かれたテーブルです。

 

メトロポリタン美術館の絵画

メトロポリタン美術館 ニューヨーク

メトロポリタン美術館には、モネ、ゴッホドガルノワールなどの印象派ブリューゲルフェルメールなどのオランダ絵画、アンリ・ルソーピカソセザンヌなどのポスト印象派、カラヴァッジョ、エル・グレコ、ベラスケス、レンブラントと言った巨匠たちまで、幅広いジャンル、時代の絵画を楽しむことができます。

数ある素晴らしい作品の中で、今回ご紹介するのはロバート・フレデリック・ブルームの『飴屋』。

ブルームは1857年に生まれた画家で、1876年のフィラデルフィア万博で日本に興味を持ち、多くの日本を題材とした絵画を描きました。

この『飴屋』は1893年に描かれた絵画で、群馬県伊香保温泉でのひとコマを描いた作品ではないかといわれています。

明治時代の人々の暮らしを生き生きと描いた作品です。

 

印象派をより楽しむための見方はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

 メトロポリタン美術館へのアクセス

ニューヨーク

メトロポリタン美術館は、ニューヨークの五番街から徒歩で行くことができる、セントラル・パークの東端に位置しています。

 

 

 

メトロポリタン美術館の入場料

入場料は25USD。2018年までは寄付という形で希望額を支払う制度でしたが、2018年3月から大人25ドル、65歳以上17ドル、学生12ドル、12歳未満は無料となりました。

Tickets | The Metropolitan Museum of Art

 

メトロポリタン美術館で世界中の作品を鑑賞

ニューヨーク

この記事ではニューヨークのメトロポリタン美術館をご紹介しました。

世界各国の作品を、様々な年代ごとに鑑賞することができるメトロポリタン美術館。素晴らしい作品、自分好みの作品とであることができる美術館ですの、アメリカ旅行の際は是非メトロポリタン美術館へ足を運んでみてください。

 

※フランスのルーブル美術館はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

※スペインのプラド美術館はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

 

 にほんブログ村 美術ブログ 美術鑑賞・評論へ
にほんブログ村

ヴェルサイユ宮殿の庭園紹介-泉や風景など世界遺産を余すことなく楽しむための豆知識

ヴェルサイユ宮殿では煌びやかな内装や美しい美術品、目も眩むほど豪華な部屋の数々を堪能することができるのですが、広大な庭園も見所の一つです。

この記事ではヴェルサイユ宮殿の庭園をご紹介します。

ラトナの泉水

 

ヴェルサイユ宮殿の庭園紹介-泉や風景など世界遺産を余すことなく楽しむ

ヴェルサイユの庭園は、ルイ14世の統治下でヴェルサイユ宮殿建設と同時期に作られました。設計は造園家アンドレ・ル・ノートル。彫刻や噴水の図案には、宮廷画家でヴェルサイユ宮殿の内装も手掛けたル・ブランも携わりました。

ヴェルサイユ宮殿の庭園では、美しい泉水や素晴らしい風景、心地よい並木道に出会うことができます。

 

ラトナの泉水-ヴェルサイユ庭園一番の見所

ラトナの泉水

ヴェルサイユの庭園で一番の見所といえるのが、ラトナの泉水です。

ラトナというのはギリシャ神話の女神レトのこと。ローマ神話ではラトナと呼ばれます。ラトナは太陽神アポロンと月の女神アルテミスの母です。

太陽王と呼ばれたルイ14世の公式の肖像画アポロンの間に飾られているところを考えても、ルイ14世がラトナの泉を作らせたということは当然だったのかもしれません。

ラトナの泉水は、先代の国王ルイ13世統治下で、国王が狩猟の館の庭に掘らせた楕円形の池が起源だそう。

太陽王ルイ14世は自分の治世に狩猟の館をヴェルサイユ宮殿へと改修し、楕円形の池をラトナの泉水に作り変えたのです。

ヴェルサイユ宮殿肖像画はこちら

sumikuni.hatenablog.com


アポロンの泉水-太陽神の泉

アポロンの泉水

アポロンは本来は芸術の神でしたが、のちに太陽神としての神格化されました。詩歌や音楽などの芸能・芸術の神として名高いアポロンですが、羊飼いの守護神でもあります。アポロンの泉水

アポロンのエピソードで有名なのは、トロイア戦争での出来事。

トロイアの王女であるカッサンドラ(パリスの姉)に一目惚れしたアポロンは、予言の能力を与える代わりに自分を受け入れることを求めます。

カッサンドラはそれを受け入れるのですが、予言の能力を得た瞬間、アポロンから弄ばれたあと捨てられることを予言。そのまま逃げてしまいました。アポロンは怒り、カッサンドラの予言を誰も信じなくなる呪いをかけたのです。

その後パリスの審判を経てトロイアギリシャ兵が攻め込み、トロイア戦争が始まります。戦争が長引く中、ある日トロイアの城の前からギリシャ兵が一人も居なくなっており、代わりに大きな木馬が置いてありました。

トロイア軍は戦利品だと浮き足立ち、木馬を城に引き入れたのですが、そこでカッサンドラが「木馬の中にギリシャ兵が潜んでいる、木馬を引き入れたらトロイアは滅亡する」と予言。しかし、アポロンの呪いにより誰もカッサンドラの言うことを信じません。

トロイア軍は木馬を引き入れ、その晩、木馬の中に潜んでいたギリシャ兵に門を開けられ、そこに攻め込んだギリシャ兵の大群によってトロイアは滅亡してしまったのです。

 

※パリスの審判はこちら

sumikuni.hatenablog.com

  

バッカスの泉水-酒の神の泉

バッカスの泉水

バッカスギリシャ神話の酒の神ディオニュソスのローマ名。ディオニュソスはゼウスの愛人である人間の女性セメレーの子。

ゼウスには本妻のヘラが居るのですが、ゼウスが浮気ばかりするのでヘラはいつもご立腹なのです(当たり前ですが)。

セメレーにも腹を立てたヘラは彼女を唆してゼウスが神の姿でセメレーの前に現れるようにセメレーからゼウスに懇願させます。ゼウスはそれに応じて降り立つのですが、雷の杖を見た瞬間焼け死んでしまいます。

哀れに思ったゼウスはヘルメスにセメレーのお腹から子どもを取り上げさせ、臨月まで自分の太ももで育て、生まれたのがディオニュソスです。

 

ギリシャ神話に出てくるの神様の一覧はこちら

sumikuni.hatenablog.com


サトゥルヌスの泉水-農耕の神

ヴェルサイユ庭園 泉水

サトゥルヌス(サタン)は農耕の神でギリシャ神話ではクロノスといいます。

ゴヤ作の『我が子を食らうサトゥルヌス』で有名な神様。ハデス、ポセイドン、ゼウスおよびヘラ、ヘスティアデメテルの父です。

クロノスはウラノスとガイアという原始の神の子どもで父王ウラノスを追放して王になります。しかしクロノスは、父同様自分の子にその権力を奪われるという予言を受けたため、子どもが生まれると飲み込んでしまいました(ヘスティアデメテル、ヘラ、ハデス、ポセイドンの順)。

しかし、最後に生まれたゼウスは、クロノスの妻(ゼウスの母)レアによって匿われ、クロノスは代わりに石を飲み込まされてしまいます。

クレタ島で育ったゼウスは、クロノスの前に現れます。

ある日、ゼウスはクロノスに神酒ネクタルを飲ませます。すると、ゼウスの兄弟が飲み込んだときとは逆の順にクロノスに吐き出されました。

その後、兄弟は力を合わせて、クロノスを倒したのです。

ちなみに吐き出される時に、飲み込まれた順(生まれた順)の逆に吐かれたので、兄弟の順序が逆になり、ゼウスが最高神になりました。

 

 ギリシャ神話のあらすじはこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

名前が分からない泉水たち

ヴェルサイユ 泉水

ヴェルサイユの庭園には他にも沢山泉があるのですが、残念ながら名前が分かりません。ただ、どの泉もとても美しかったのを良く覚えています。

 

 

水の庭園

大運河 ヴェルサイユ

水の庭園もヴェルサイユ庭園では絶対見たいところ。宮殿から近く宮殿の上から見ることもできるので、時間が無い場合でも是非こちらを見て帰ってくださいね。

幾何学模様と水の美しい光景に感動すること間違い無しです。

 

ヴェルサイユ宮殿とゼウス像

ヴェルサイユ宮殿庭園 ゼウス像

ギリシャ神話の全知全能の神ゼウスとヴェルサイユ宮殿

ヴェルサイユの美しい姿に感動してしまいました。

ちなみにゼウスには沢山のエピソードがあるのですが、主に浮気していつも妻ヘラに怒られている、若しくは浮気相手がヘラに攻撃されているイメージです。

全知全能なのにとても人間味がある神様で、彼の奔放さが西洋人の芸術家魂に火をつけ、様々な芸術品が誕生しました。

 

ギリシャ神話のあらすじを知るためにおすすめな本はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

ヴェルサイユ庭園の景色

ヴェルサイユ宮殿 庭園

ヴェルサイユ庭園といえばこの景色。美しすぎて言葉がありません。こちらは宮殿付近からラトナの泉水を眺めた景色です。

ヴェルサイユ宮殿 庭園

庭園の一番奥から宮殿を見た風景。ヴェルサイユは広くて、ここまで来るのに1-2時間歩きました。

ヴェルサイユ庭園

ヴェルサイユ宮殿前の花壇ではこんな写真を撮ることができました。

ヴェルサイユ庭園の並木道

ヴェルサイユ庭園 並木道

並木道も美しいのです。

 

ヴェルサイユ庭園 並木道

こんな道を馬で駆けたら気持ち良いだろうなと馬に乗れませんが思いました。昔の貴族たちはこんなところを乗馬で散策していたのかな。

 

ヴェルサイユ庭園 列柱廊

ヴェルサイユ庭園 アーチ

こちらは列柱廊。直径32m、32本の柱、32本の付け柱と連結し、上には32の壺が乗っているそうです。

真ん中の像は「プルトンに連れ去られるプロセルピナ」。プルトンはギリシャ名はハデス、プロセピナはペルセポネといいます。

ペルセポネはゼウスと豊穣の神デメテルの娘。ある日ペルセポネが花を摘んでいると、冥界の王ハデスが彼女を冥界へ連れ去ってしまいます。

怒った母デメテルは大地に実りを与えるのを止め、世界は混沌の中へ。困ったゼウスがヘルメスを冥界に送り、ハデスを説得。ペルセポネは天上界に帰ってきます。

一方で、ペルセポネは冥界で空腹に耐え切れずザクロを1/3だけ食べてしまいます。冥界のものを食べたものは冥界に属するのが掟であり、それ以降、ペルセポネは1年の1/3を冥界で過ごすことになりました。

ペルセポネが冥界にいる間、母デメテルは地上に実りを与えるのをやめ、この時から地上に四季ができたのです。

 

ギリシャ神話をもっと知りたいときはこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

ヴェルサイユ庭園ではこまめに休憩を

ヴェルサイユ 売店

ヴェルサイユ庭園は広いので、こまめに休憩をとりながら散策するのがおすすめ。道には売店もあったり、レストランもあるのですが、できればお水を持参してください。

ヴェルサイユ庭園 列車

歩くのが大変かなと思うときには電車を使うのも良いかなと思います。

 

終わりに

今回はヴェルサイユ宮殿の庭園をご紹介しました。

美しい泉水や景色をヴェルサイユ庭園では堪能することができます。そして、とても広い庭園ですので、庭園をゆっくり見たいというときには、2-3時間はとっておくといいと思います。宮殿も広いので、是非1日観光の予定でヴェルサイユまで足を運んでみてください。

 

ヴェルサイユ宮殿の各部屋の説明はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

ヴェルサイユ宮殿の天井画と調度品はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

 にほんブログ村 旅行ブログ ヨーロッパ旅行へ
にほんブログ村

ヴェルサイユ宮殿の天井画と調度品についての豆知識-ヴェルサイユには豪華な美術品が沢山

フランス観光では絶対訪れたいヴェルサイユ宮殿。豪華な部屋の数々が美しく、多くの肖像画や有名な絵画が展示されている宮殿です。そんなヴェルサイユ宮殿で、もう一つ欠かすことができないのが天井画です。

今回はヴェルサイユ宮殿の天井画と調度品をご紹介したいと思います。

ヴェルサイユ宮殿

 

ヴェルサイユ宮殿の天井画と調度品

ヴェルサイユを彩る美しい調度品と天井画。特に有名なものは王室礼拝堂の『三位一体』、ヘラクレスの間の『ヘラクレスの神格化』などの天井画と、ナポレオンが使用したといわれている玉座

本記事では豪華絢爛なヴェルサイユ宮殿を彩る天井画と調度品をご紹介します。

 

ヴェルサイユ宮殿の天井画紹介

ヴェルサイユ宮殿は豪華な内装やシャンデリアと並んで、天井画が素晴らしい宮殿です。聖書や神話が主題の天井画が多く、その迫力と美しさに息を呑みます。

『三位一体』-王室礼拝堂

始めにご紹介する天井画は王室礼拝堂の天井画『三位一体』。三位一体はキリスト教の概念で、多くの宗派でも共有されている考え方です。

この三位一体とは、父なる神、子なるイエス(キリスト)、そして精霊が一体(一つのもの)であるという考え方のことを言います。

ちなみにこの三位一体の考え方は旧約聖書新約聖書にも明記されていないそう。同じく唯一神を信仰するユダヤ教イスラム教はこの三位一体考え方は有していません。

三位一体 ヴェルサイユ 王室礼拝堂

 

ヘラクレスの神格化』-ヘラクレスの間 

ヘラクレスの間では、ルモンヌによる『ヘラクレスの神格化』の天井画を鑑賞することができます。

ヘラクレスは、ゼウス(神)とアンフィトリュオンの妻アルクメネ(人間)との子どもで、神と人間の血を引く人物です。

 

ヘラクレスの神格化 ヴェルサイユ ヘラクレスの間

ゼウスは、ある日アルクメネに一目ぼれしてしまいアンフィトリュオンが戦争で居ない間に彼に扮してアルクメネの前に現れ一夜を共にします。そしてアルクメネが身ごもったのがヘラクレスでした。

夫ゼウスに浮気されたゼウスの妻ヘラはその怒りの矛先をヘラクレスへと向けます。そしてある日、ヘラクレスの正気を失わせ、彼の子ども2人を火の中に投げ込ませてしまったのです。

深く後悔したヘラクレスが神の神託を仰ぐと、神から3つの神託を得ます。

①ミケーネ王エウリュステウスに使える

②彼に課される12の難行を果たす

③すると神々の仲間入りをする

その後ヘラクレスは①、②を成し遂げ、死する時、神々の仲間入り(ヘラクレスの神格化)することとなりました。

ギリシャ神話を知るならこちら  

 

ギリシャ神話のあらすじはこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

『神々と強大国を従わせるヴィーナス』-ヴィーナスの間

ヴィーナスの間にはウァッス作の『神々と強大国を従わせるヴィーナス』があります。ヴィーナスは愛欲と美の女神。キューピットの母でもあります。

神々と強大国を従わせるヴィーナス ヴィーナスの間 ヴェルサイユ

※ヴィーナスのお話はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

『太陽神アポロンの太陽の戦車』-アポロンの間

ラフォッス作の天井画『太陽神アポロンの太陽の戦車』をアポロンの間では鑑賞することができます。

アポロンは原初の世界を支配していた大地母神ガイアの子どもたちティタン神族を滅ぼした、オリュンポス12神の中の1人。オリュンポス神族の中で最も美しい神といわれています。芸術、医学、予言などを司り、父ゼウスから与えられた弓矢と竪琴がアトリビュート(標準装備)です。

黄金の馬車に乗って空を駆け巡りるとされており、こちらの絵も馬車に乗っています。アポロンはゼウスとレトの子で、双子の妹(姉?)アルテミスや、腹違いの兄弟ヘラクレスやヘルメス、ディオニュソスなどと親類であり、その中で最も強く父ゼウスの栄光を受け継いでいます。

太陽神アポロンの太陽の戦車 アポロンの間 ヴェルサイユ

アポロンの物語はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

太陽王の栄光と歴史』-鏡の間

シャルル・ル・ブラン作『太陽王の栄光と歴史』。太陽王と呼ばれた類14世の栄華を描いた作品です。

太陽王の栄光と歴史 鏡の間 ヴェルサイユ

 

ギリシャ神話の神様一覧はこちら 

sumikuni.hatenablog.com

 

ヴェルサイユ宮殿の調度品

ヴェルサイユ宮殿には素晴らしい調度品も沢山展示されています。ここでは椅子とアジアンテイストの調度品に焦点を当ててご紹介します。

ヴェルサイユ宮殿の至る所に椅子の展示が

ヴェルサイユ宮殿では沢山の椅子を見ることができます。

こちらはヴィーナスの間の椅子。

ヴェルサイユ ヴィーナスの間

 

続いてマルスの間の椅子。

ヴェルサイユ マルスの間

 

鏡の間の椅子。こちらは御輿ののようなものでしょうか。

鏡の間 ヴェルサイユ

 

そして戴冠の間の椅子。こちらはナポレオンの玉座です。

戴冠の間 ヴェルサイユ

 

ヴェルサイユ宮殿の東洋風調度品

続いて、ヴェルサイユ宮殿の東洋風の調度品をご紹介。

こちらは王の寝室にある東洋風の屏風。 煌びやかな感じではないですが、とても美しい屏風でした。

ヴェルサイユ 屏風

 

そして東洋風の置物。確か、マルスの間にあったものだと思います。このような展示を見ると、東洋も西洋も昔から互いに関わりあっていたのだなと感慨深くなります。マルスの間 ヴェルサイユ

 

終わりに

今回はヴェルサイユ宮殿の美しい天井画そして調度品のご紹介を行いました。いかがだったでしょうか。ヴェルサイユ宮殿は豪華な内装も、美しい絵画も、調度品も全てを楽しむことができる宮殿ですので、是非ヴェルサイユ宮殿で贅沢な時間を堪能してみてください。

 

ヴェルサイユ宮殿の各部屋の紹介はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

ヴェルサイユ宮殿肖像画、絵画紹介はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

 にほんブログ村 美術ブログ 美術鑑賞・評論へ
にほんブログ村

ヴェルサイユ宮殿で鑑賞できる絵画と彫像についての豆知識-マリー・アントワネット、ルイ14世、ナポレオンなど豪華な美術品をご紹介

フランスのヴェルサイユ宮殿は豪華絢爛な内装、美しい調度品が数多ある宮殿。ヴェルサイユ宮殿では、美術品の数々に囲まれ、至福の時を過ごすことができます。今回はヴェルサイユ宮殿で鑑賞できる肖像画、彫像、絵画を中心に美術品をご紹介します。 

f:id:k-heki:20200629022057j:plain

 

ヴェルサイユ宮殿とは

f:id:k-heki:20200926050841p:plain

ヴェルサイユ宮殿は1682年にフランス王ルイ14世が建てたフランスの宮殿。パリの南西のイヴリーヌ県ヴェルサイユにあります。マンサールとル・ブランによって設計されました。バロック建築の代表作で、豪華な内装、装飾品、美術品や広大な庭園が見所です。

 

ヴェルサイユの各部屋の紹介はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

ヴェルサイユ宮殿肖像画と彫像-各作品がある部屋もご紹介

f:id:k-heki:20200926045206p:plain

ヴェルサイユ宮殿の美術品で特に印象に残るものが王侯貴族の肖像画や彫像、胸像の数々。今回は特に有名なマリー・アントワネットルイ14世ルイ16世、ナポレオンを中心に、作品とその作品が展示されている部屋をご紹介します。

 

マリー・アントワネットの胸像』-王妃の大居室

マリー・アントワネット胸像 王妃の大居室 

ヴェルサイユ宮殿といえば、ギロチンの露と消えた悲劇の王妃として知られているマリー・アントワネット。彼女の胸像は「王妃の大居室」に展示されています。

「パンが無ければケーキを食べればいい」と言ったといわれるマリー・アントワネットですが、実は慈善活動などにも積極的な王妃だったとも言われています。

とはいえ、当時のフランス国民から最終的には攻撃の的となりました。

 

マリー・アントワネットと子どもたち』-グラン・クヴェールの控えの間

マリー・アントワネットと子どもたち グラン・クヴェールの控えの間

こちらはヴィジェ・ルブラン作の『マリー・アントワネットと子どもたち』という作品。マリー・アントワネットはヴィジェ・ルブランの絵が好きで、彼女に自信の肖像画を多く描かせていました。

こちらの作品は自身が生んで早くに亡くなった末の子どもを偲ぶために描かれたとも言われており、ゆりかごの中に赤ちゃんの姿が描かれていないのを見て取れます。

「国民の聖母」というイメージを演出するために描かれた、自身の評判が落ちていく中で「子どもを失った悲劇の母」というイメージで評判回復を狙った、など様々な説があるのですが、個人的には一人の母としてなくなった子どもに思いを馳せていたのではないかなと思います。


※マリーアントワネットとフランス革命を知るならこちら 

 

ルイ14世彫像』-ヴィーナスの間

ルイ14世像 ヴェルサイユ

続いて、ヴェルサイユ宮殿を作り上げた人物、太陽王類14世の彫像。こちらの彫像はヴィーナスの間で鑑賞することができます。

 

ルイ14世胸像』-ディアーヌの間

ルイ14世胸像 ディアーヌの間

ルイ14世72年もの間フランス国王として君臨した王で、その在位期間はフランス史上最長だそう。

 

ルイ14世肖像画』-アポロンの間

 ルイ14世肖像画 ヴェルサイユ

ルイ14世肖像画といえばこちら。公式の肖像画とされており、イアサント・リゴーによって描かれました。

この肖像画を良く見ると、ルイ14世はハイヒールを履いています。この時代、ハイヒールは男性も履く靴で、美客は足を見せることができた男性の美しさの象徴だったそう。

 

※男性ファッションについてはこちら 

名画に見る男のファッション (角川文庫)

名画に見る男のファッション (角川文庫)

 

 

ルイ14世レリーフ』-戦争の間

ルイ14世 レリーフ ヴェルサイユ 戦争の間

こちらは戦争の間にあるルイ14世レリーフルイ14世が戦争に出ているところがモチーフとなっています。とても凛々しくてかっこいい姿です。

 

ルイ14世の胸像』-王の寝室

ルイ14世の胸像 ヴェルサイユ 王の寝室

ルイ14世が亡くなった場所とされる王の寝室にも胸像があります。こちらは少し年を重ねたあとの雰囲気ですが、威厳があります。

 

※フランス王家を知るならこちら 

名画で読み解く ブルボン王朝 12の物語 (光文社新書)
 

 

ルイ16世肖像画』-アポロンの間

ルイ16世肖像画 ヴェルサイユ宮殿 アポロンの間

こちらはルイ16世肖像画アポロンの間で鑑賞することができます。フランス革命の火付け役となってしまった王ですが、性格は温厚で錠前作りが趣味だったそう。顔の雰囲気も優しそうで、『ベルサイユのばら』に出てくる雰囲気そのままでした。

 

ヴェルサイユを知るなら是非『ベルサイユのばら』を読んでみて下さい

 

『ナポレオンの肖像画』-戴冠式の間

ナポレオン肖像画 ヴェルサイユ

こちらはナポレンの肖像画

ナポレオンはコルシカ島生まれで父は判事だったそう。その後、フランス国王の座まで上り詰めたのですから、すごいサクセスストーリーです。フランス版の豊臣秀吉という感じでしょうか。

 

『ナポレオンの戴冠式(ヴェルサイユ版)』-戴冠式の間

ナポレンの戴冠式 ヴェルサイユ

ヴェルサイユ戴冠式の間にあるのがこちらの『ナポレオンの戴冠式』。

実はルーブル美術館にも同じ主題の作品があり、オリジナルはルーブルだそうです。こちらの絵は作者ダヴィッド自身による複製。

 

『ナポレオンの戴冠式(ルーブル版)』-ルーブル美術館

ナポレオンの戴冠式 ヴェルサイユ

こちらがオリジナルの『ナポレオンの戴冠式』。

こんなにそっくりに描けるなんて、本当にすごいです。是非上のヴェルサイユ版と見比べてみてください。

 

 ルーブル美術館の記事はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

『ヴィクトワール・ド・フランスの肖像画

ヴィクトワール・ド・フランス ヴェルサイユ 

ヴィクトワール・ド・フランスはフランス王ルイ15世と王妃マリー・レクザンスカの五女。

ヴェルサイユで育った他の年上の兄弟とは異なり、1歳年上の姉アデライードとともに、フォントヴロー修道院で育てられたそうです。ルイ16世のおばに当たります。

 

『ルイーズ・エリザベート・ド・フランスの肖像画

ルイーズ・エリザベート・ド・フランス ヴェルサイユ 

フランス王ルイ15世と王妃マリー・レクザンスカの長女として、ヴェルサイユで生まれました。ヴィクトワールの姉です。双子の妹アンリエットがいます。

彼女は、オーストリアの女帝マリア・テレジアの子であるヨーゼフ大公(のちのヨーゼフ2世)に、長女マリア・イザベラをへ嫁がせました。

 

ヴェルサイユ肖像画

ヴェルサイユ貴人の間肖像画

ヴェルサイユ宮殿には他にも沢山の肖像画があります。

 

ヴェルサイユ 肖像画群

部屋に拠っては肖像画が沢山飾ってあり、豪華な雰囲気でした。

 

ヴェルサイユ 肖像画群

ヴェルサイユ宮殿の内装や豪華な部屋も素晴らしかったですが、肖像画を楽しむというのも面白いかもしれません。

 

肖像画の楽しみ方はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

ヴェルサイユ宮殿の有名な絵画

肖像画が素晴らしいヴェルサイユですが、他にも有名な絵画があります。

 

『パリサイ人シモン家の食事』-ヘラクレスの間

パリサイ人シモン家の食事 ヴェルサイユ ヘラクレスの間

ヴェロネーゼ作の『パリサイ人シモン家の食事』は聖書を題材としている作品。

エスがパリサイ人の家の食事に招かれ、パリサイ人の家に居る時に、その町で一番罪深い女性が現れ、高価な香油が入れてある石膏のつぼの持ってきて、イエスに近寄り、食事の席についていたイエスの頭に香油を注ぎかけた、というお話です。

 

※宗教画の見方についてはこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

『アブキールの戦い』-戴冠の間

アブキールの戦い 戴冠式の間 ヴェルサイユ

『アブキールの戦い』は、ナポレオンが率いるフランス軍が、サイード・ムスタファ・パシャ率いるオスマン帝国軍に勝利を収めた戦いです。

ナポレオンの栄誉を讃えるのに相応しい主題であるといえます。

 

『シャン・ド・マルスにおける鷲章旗の授与』‐戴冠の間

シャン・ド・マルスにおける鷲章旗の授与 戴冠式の間 ヴェルサイユ

『シャン・ド・マルスにおける鷲章旗の授与』もダヴィッドが描いた作品。

ナポレオンの戴冠式の3日後、1804年12月5日に、ナポレオンが幼い頃に通っていた士官学校のあった地、パリ市内シャン・ド・マルスの広場で、フランス軍108の連隊及び国家警備隊へ、勝利と皇帝ナポレオン自身を象徴する鷲の旗章が入った軍旗を授与した場面を描いた作品です。

 

終わりに

ヴェルサイユ宮殿ヴェルサイユ宮殿で鑑賞できる絵画と彫像、如何だったでしょうか。

ヴェルサイユ宮殿自体もとても美しく、豪華絢爛で、見ごたえたっぷりなのですが、是非、飾られている絵画や彫像も楽しんでみてください。

 

 ヴェルサイユ天井画紹介はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

ヴェルサイユ宮殿の庭園紹介はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

 ※パリの旅行記はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

にほんブログ村 美術ブログ 美術鑑賞・評論へ
にほんブログ村 

ヴェルサイユ宮殿の豪華絢爛な部屋の数々をご紹介-鏡の間や王妃の大居室などを最大限楽しむための知識とは

フランスのパリ観光で是非訪れたいのがヴェルサイユ。

豪華絢爛な装飾と美しい芸術品を鑑賞することができる宮殿です。あのマリー・アントワネットが過ごした宮殿でもあります。ヴェルサイユには700以上の部屋があるそう。

今回はその中でも特に有名で絶対見学したい部屋をご紹介します。

ヴェルサイユ宮殿

 

 

ヴェルサイユ宮殿とは

ヴェルサイユ宮殿は1682年にフランス王ルイ14世が建てたフランスの宮殿。

パリの南西のイヴリーヌ県ヴェルサイユにあります。マンサールとル・ブランによって設計され、庭園はアンドレ・ル・ノートルによって作られました。

バロック建築の代表作で、豪華な内装、装飾品、美術品や広大な庭園が見所です。

 

※ヴェルサイユ宮殿の美術品紹介はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

ヴェルサイユ宮殿 王室礼拝堂

 

ヴェルサイユ宮殿 王室礼拝堂

ヴェルサイユ宮殿に入って最初に訪れるのは王室礼拝堂です。

ヴェルサイユ宮殿が使用されていた当時は、毎日ミサが執り行われ、ルイ16世とマリーアントワネットの結婚式も行われたそうです。

特に天井画は緻密で美しく、とても見ごたえがありました。天井のフレスコ画は三位一体が主題となっています。一階部分からも、二階部分からも見学することができます。

 

※ヴェルサイユ宮殿の天井画はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

ヘラクレスの間-天井画が美しい

ヴェルサイユ宮殿 ヘラクレスの間

ヘラクレスの間は、1604年にヴェネチア共和国からルイ14世に贈られた絵画『パリサイ人シモン家の食事』を飾るために造られた広間だそう。この写真の奥に見えるのが『パリサイ人シモン家の食事』です。

 

ヴェルサイユ宮殿 ヘラクレスの間

ヘラクレスの間のもう一つの見所がこの美しい天井画。神格化されたヘラクレスが描かれています。

ヴェルサイユ宮殿の多くの部屋には神話の神々の名前が付けられていますので、神話を少し予習していくと、より楽しめるかなと思いました。

 

※筆者お勧めの神話の本はこちら 

 

豊穣の間-食事を楽しむ

ヴェルサイユ宮殿 豊穣の間

続いて豊穣の間。王室や貴族達が飲食を楽しんだと言われる部屋だそう。緑色の壁が印象的で、豊穣という名前通りの部屋だなと思いました。

 

ヴィーナスの間-ルイ14世を讃える部屋

ヴェルサイユ宮殿 ヴィーナスの間

ヴィーナスの間はバロック調の部屋で1668年に完成しました。太陽王ルイ14世を讃えるために作られてたそうです。

 

ヴェルサイユ宮殿 ヴィーナスの間

天井画は太陽王と呼ばれたルイ14世を讃える太陽の装飾が施され、愛と美の女神であるヴィーナスが描かれています。

ヴィーナスの周りには彼女の子どもであるキューピットも飛んでいます。

 

※ルイ14世についてはこちらがお勧め 

名画で読み解く ブルボン王朝 12の物語 (光文社新書)
 

 

ディアーヌの間-ヴェルサイユのビリヤード場

ヴェルサイユ宮殿 ディアーヌの間

ディアーヌの間はビリヤード場として作られた部屋。ディアーヌは狩猟、貞節と月の女神です。

 

マルスの間-社交の場

ヴェルサイユ宮殿 マルスの間

マルスの間は、1682年までは衛兵の控えの間として使用され、その後、音楽会や賭け事を行う場として使われるようになりました。マルスはローマ神話の戦と農耕の神です。

 

アポロンの間-玉座の間

アポロンの間

ヴェルサイユ宮殿で最も豪華な部屋として知られるアポロンの間。かつては玉座がありました。

アポロンは本来は芸術の神でしたが、のちに太陽神としての神格化されました。まさに太陽王ルイ14世の玉座があるべき部屋だといえます。

 

戦争の間-フランスの勝利を讃える

ヴェルサイユ宮殿 戦争の間

戦争の間は鏡のに隣接した位置にある部屋。フランス軍の勝利を讃え、大理石とブロンズが使用されています。

 

ヴェルサイユ宮殿 戦争の間

こちらはルイ14世の戦う姿が描かれたレリーフです。

 

鏡の間-ヴェルサイユの象徴

ヴェルサイユ宮殿 鏡の間

ヴェルサイユといえば鏡の間。300枚以上の鏡で装飾されていることからその名前が付けられました。全長73m、幅10.5m、高さ12.3mの巨大な回廊です。

 

ヴェルサイユ宮殿 鏡の間

ルイ16世とマリー・アントワネットの婚礼舞踏会もこの鏡の間で行われました。

 

ヴェルサイユ宮殿 鏡の間

兎に角大きくて美しい回廊でした。

 

※フランスの歴史やヨーロッパ史を学ぶのにおすすめな本はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

平和の間-音楽室

ヴェルサイユ宮殿 平和の間

戦争の間と対になる部屋が平和の間。用途は音楽室や遊戯室だったそうです。

 

王妃の大居室-歴代王妃の部屋

ヴェルサイユ宮殿 王妃の大居室

こちらは王妃の大居室。

実際にマリー・アントワネットが使用したベッドが展示されています。実は出産もこの部屋で行われており、その時は多くの家臣たちが見守る中出産しました。生まれた子どもが秘密裏に取り替えられたりするのを防ぐためだったそうです。

 

ヴェルサイユ宮殿 王妃の大居室

豪華絢爛で、壁の細工や絵画が美しい。

 

ヴェルサイユ宮殿 王妃の大居室

こちらはマリー・アントワネットの胸像。

 

ヴェルサイユ宮殿 王妃の大居室 宝石箱

そして、マリー・アントワネットが使用していた宝石箱です。

 

貴人の間-王妃の謁見室

ヴェルサイユ宮殿 貴人の間

貴人の間は王妃の謁見質として使用されました。

 

グラン・クヴェールの控えの間-晩餐会を催した

ヴェルサイユ宮殿 グラン・クヴェールの控えの間

公式晩餐が行われたグラン・クヴェール控えの間(王妃の控えの間)。晩餐には多くの人々が集まりました。

 

ヴェルサイユ宮殿 グラン・クヴェールの控えの間

こちらはビジェ・ルブランが描いたマリー・アントワネットと家族の絵。ルブランは王妃の肖像画を多く残しました。

 

ヴェルサイユ宮殿 グラン・クヴェールの控えの間

壁のタペストリーも迫力がありました。

 

※ヴェルサイユ宮殿の中の美術品紹介はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

衛兵の間-兵士の待機部屋

ヴェルサイユ宮殿 衛兵の間

衛兵の間は兵士が待機していた部屋です。有事の際はここから出動しました。

 

戴冠の間-ナポレオンの戴冠式がここに

ヴェルサイユ宮殿 戴冠の間

こちらは戴冠の間。

ナポレオンの戴冠式を見ることができる部屋です。ナポレオンの戴冠式はルーブル美術館にも展示してあります。

戴冠の間には他にもダヴィッド作の『アブキールの戦い』や『シャン・ド・マルスにおける鷲章旗の授与』なども展示されています。

 

 

※ルーブル美術館はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

王の寝室-ルイ14世の部屋

ヴェルサイユ宮殿 王の寝室

こちらは王の寝室。

太陽王ルイ14世が、1701年に自らを象徴する「日の出」に面する場所を寝室と定めました。ルイ14世は1715年9月1日にこの王の寝室で息を引きとったそうです。

 

閣議の間-執務室

ヴェルサイユ宮殿 閣議の間

様々な閣議が執り行われた部屋です。青色の机が綺麗です。

 

王妃の階段-美しい階段

ヴェルサイユ宮殿 王妃の階段

ヴェルサイユ宮殿は階段も美しいのです。

こちらは王妃の階段。王妃の部屋に行くための階段です。この先にはヴィクトワール王女の寝室とアデライード王女の寝室があります。2人はフランス国王ルイ15世と王妃マリー・レクザンスカの四女と五女です。

 

ヴェルサイユ宮殿 王妃の階段

ちなみに、フラン革命ではこの階段に市民が押し寄せたそうです。

 

※フランス革命を学ぶならこちら

 

ヴィクトワール王女の寝室

ヴェルサイユ ヴィクトワール王女の居室

こちらはヴィクトワール王女の寝室。

白と緑を基調とした綺麗な部屋なのですが、この写真では明かりの色のオレンジになってしまっています。 

 

王太子の寝室

ヴェルサイユ宮殿

そしてこちらは緑を基調とした王太子の寝室。

色々な方の寝室を見ることができましたが、個人的に一番すっきりしていて住むならここが良いなと思いました。

 

ヴェルサイユ宮殿の名前が分からない部屋たち

ヴェルサイユ宮殿

他にも沢山の部屋がありました。

こちらで紹介するのは、綺麗だなと思って写真をとったけど名前や用途が分からない部屋たちです。

 

ヴェルサイユ宮殿

こちらの部屋、執務室のように見えますが、何の部屋なのでしょうか。きれい落ち着いた雰囲気で印象に残りました。

 

終わりに

今回はヴェルサイユ宮殿に数多くある部屋の中でも特に有名な部屋の名前と用途をご紹介しました。

ヴェルサイユは本当に大規模で美しい宮殿ですので、フランス旅行では是非足を運んでみてください。

  

※パリ旅行記はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

 にほんブログ村 美術ブログ 美術鑑賞・評論へ
にほんブログ村

 

ロダンが凝縮されたロダン美術館の作品紹介と見どころ-ロダン美術館 フランス パリ

パリにはルーブル美術館オルセー美術館など、沢山の美術館があります。数ある美術館の中で、彫刻家ロダンの作品を堪能できるのがロダン美術館です。今回はロダン美術館をご紹介します。

 

ロダン美術館 パリ

 

ロダンが凝縮されたロダン美術館の作品紹介と見どころ

ロダン美術館は、1908年から亡くなるまでの10年間ロダンが暮らし、アトリエとして使っていた「ビロン館」が美術館となったものです。

1911年にフランス政府がビロン館を買い取ることとなったそうですが、その時に、ロダンが自身の作品及び収集したコレクションを国家に寄付するので、美術館として残してほしいと提言し、美術館となりました。

ロダンは、19世紀を代表する彫刻家で、『近代彫刻の父』と称されています。

そのロダンの代表作である『地獄の門』や『考える人』をこのロダン美術館で鑑賞することができます。

 

『考える人』-ロダンの代表作

 

ロダン美術館 考える人

まず始めにご紹介するのがロダンの代表作とも言える『考える人』。日本でもロダンという名前を聞いて真っ先に思い出すのがこの『考える人』ではないでしょうか。

この『考える人』はブロンズ製で、鋳造(鋳型に金属を流し込み形を作る)することができるため、実は世界各国の美術館で『考える人』を鑑賞することが可能。

日本では、日本臓器製薬、京都国立博物館国立西洋美術館、長島美術館、西山美術館が『考える人』を所有しているそうです。

 

地獄の門』-ダンテの『神曲』がモチーフ

 

ロダン美術館 地獄の門

地獄の門』もロダンの代表作の一つ。『地獄の門』は、ダンテの叙事詩神曲』の地獄篇第3歌に登場する地獄への入口の門がモチーフになっています。

ダンテの『神曲』は主人公のダンテが古代ローマの詩人ウェルギリウスに導かれて、地獄を巡るという内容の作品です。

実はこの『地獄の門』の真ん中には『考える人』が鎮座しています。

 

※ダンテの『神曲』の内容に楽しく触れるならこちら

やさしいダンテ「神曲」

やさしいダンテ「神曲」

 

 

ロダン美術館はロダンの作品が沢山

ロダン美術館

ロダン美術館ではロダンの作品を沢山見ることができます。

 

ロダン美術館

美術館の外にも沢山の作品があり、美術館に入るワクワクが高まります。

 

ロダン美術館

美術館の内部ではロダンを堪能することができました。

 

タンギー爺さん』-ゴッホ肖像画 

 

ロダン美術館 タンギー爺さん ゴッホ

ロダンは自身が芸術家であったと同時に、芸術の収集家でもありました。ロダン美術館ではロダンが収集したアーティスト(ゴッホムンク等)の作品も鑑賞することができます。

こちらはゴッホの『タンギー爺さん』。この『タンギー爺さん』の背景は日本の浮世絵で飾れており、当時のフランス芸術に日本の芸術が影響を与えた「ジャポニズム」を体感することができる作品です。

 

タンギー爺さんを知るなら原田マハさんの『たゆたえども沈まず』がお勧め

たゆたえども沈まず (幻冬舎文庫)

たゆたえども沈まず (幻冬舎文庫)

 

 

内装が宮殿のようなロダン美術館

 

ロダンの個人のアトリエ兼自宅として使用されていたこのロダン美術館ですが、個人のお家とは思えないほど素敵な内装で、まるで宮殿のようでした。

ロダン美術館では是非建物自体も楽しんでみてください。

 

ロダン美術館は庭園も美しい

ロダン美術館

ロダン美術館は作品や建物もとても素晴らしいのですが、庭園も美しいのも魅力の一つです。

 

ロダン美術館 パリ

この庭園を散歩するだけでも、ロダン美術館に来て良かったなと思いました。

 

ロダン美術館 庭園

お花もとても綺麗でした。

  

ロダン美術館へのアクセス

ロダン美術館はフランスのパリ7区にある美術館です。ルーブル美術館から歩いていける距離にありますので、是非訪れてみてください。

 

 

 

終わりに

今回はフランスのパリにあるロダン美術館をご紹介しました。

パリには本当に沢山の美術館がありますが、ロダンや彫刻が好きな方には特にお勧めの美術館ですので、パリ観光では是非足を運んでみてください。

 

ルーブル美術館はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

肖像画についてはこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

 にほんブログ村 美術ブログ 美術鑑賞・評論へ
にほんブログ村

ストックホルム近現代美術館(Moderna Museet)作品紹介と見どころ-ストックホルム現代美術館 スウェーデン

スウェーデンストックホルムには多くの美術館や博物館があります。その中でも近現代の作品、所謂モダンアートを楽しむことができるのがストックホルム近現代美術館(Moderna Museet)です。今回はストックホルム近現代美術館をご紹介します。

ストックホルム近現代美術館

 

ストックホルム近現代美術館とは

ストックホルム近現代美術館は、1958年に20世紀美術のための美術館として開館しました。

建物は1998年にスペイン人建築家ラファエル・モネオによっての設計で新築されたのですが、その後、建物に欠陥が見つかり、2002年に一旦閉館され、2004年に再びオープンしました。

 

※公式HPはこちら

https://www.modernamuseet.se/stockholm/en/

 

ストックホルム近現代美術館の作品紹介と見どころ

ストックホルム近現代美術館では、多くの巨匠たちの作品が展示されています。

例えば、サルバドール・ダリ 「ウイリアム・テルの謎」、ロバート・ラウシェンバーグ 「モノグラム」、マティス 「モロッコの風景」などが代表的な作品です。

残念ながら2011年に訪問した時に撮影した写真がどのアーティストの何という作品なのかが分かりませんが、ご紹介したいと思います。

 

ストックホルム近現代美術館

二人の女性が描かれている作品。強いまなざしがとても良いなと感じて撮影しました。

 

ストックホルム近現代美術館

こちらの作品はカフェの壁風な感じで素敵です。家の壁もこんな感じに飾りたいなと思いました。

 

ストックホルム近現代美術館

この作品は… なんだかへんてこな作品です。

 

ストックホルム近現代美術館

外にあるこちらの作品は、ニキ・ド・サンファルとジャン・ティンゲリー夫妻によるものだそう。明るい雰囲気が素敵でした。

 

美術館の内装も明るくて素敵

ストックホルム近現代美術館

美術館の内装も素敵です。壁紙も作品なのでしょうか。明るい雰囲気でワクワクしてくる美術館でした。

 

ストックホルム近現代美術館 アクセス

ストックホルム近現代美術館は国立美術館から歩いてすぐ、シェップスホルメン島(Skeppsholmen)にあります。

 

 

 

終わりに

今回はストックホルム近現代美術館をご紹介しました。とても雰囲気が良く、面白い作品に出会うことができる美術館ですので、ストックホルム観光の際は是非足を運んでみてください。

 

ストックホルム観光についてはこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

ストックホルム国立美術館はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

にほんブログ村 美術ブログ 美術鑑賞・評論へ
にほんブログ村