すみくにぼちぼち日記

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英語とポルトガル語は似てる? 難易度は? -発音・単語・文法面での違いや共通点を解説

英語とポルトガル語は世界で広く使用されている言語であり、仕事や会話で耳にする機会も多いです。

この記事では英語とポルトガル語の似ているところ、違っているところをご紹介します。

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英語とポルトガル語は似てる?難易度は?-発音・単語・文法面での違いや共通点を解説

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英語とポルトガル語はどちらも世界で広く使用されている言語です。

世界の共通語として使用されることが多い英語、ブラジルやアフリカ諸国などでも使用されるポルトガル語を話すことができれば、海外に出たときに多くの外国の方々とのコミュニケーションができるようになります。

英語とポルトガル語ですが、似ているのか似ていないのかというのが気になるところ。似ていれば英語を勉強することでポルトガル語の学習が楽になりますし、似ていなければどちらも別言語として勉強する必要が出てきます。

そして、結論から言うと、この二つの言語、単語(語彙)の部分では似ている単語が多いですが、発音、文法の面では似ていない言語であるということができます。

 

別グループの英語とポルトガル語

英語とポルトガル語、どちらもヨーロッパ起源の言葉ですが、それぞれ属するグループが異なっています

英語の言語グループは印欧系のゲルマン語派というもので、所謂ゲルマン系の言語。実はドイツ語やオランダ語、北欧言語の兄弟です。

一方でポルトガル語は印欧系のロマンス諸語と呼ばれるグループに属しています。ロマンス諸語は一般にラテン系と呼ばれる言語で、代表的な兄弟はフランス語やイタリア語、スペイン語ルーマニア語です。他にもカタルーニャ語ガリシア語などの小さな兄弟もいます。

したがって、大本の「印欧系」という括りは同じなのですが、属するグループは異なっており、英語とポルトガル語は異なる言語と言うことができます。

ですから、もともとの言語の仕組み、単語の部分は全く異なっているといっても過言ではありません。

 

※ロマンス諸語についてはこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

語彙-似た単語が多い英語と葡語

異なるグループに属する英語とポルトガル語ですが、実は単語レベルで考えると似ている単語が多いです。

何故単語が似ているのか、それは、英語にフランス語の語彙が多く流入したから。

そして、フランス語とポルトガル語は兄弟ですので、語彙の部分で似ている単語が多く存在します。

つまり、フランス語の単語を多く借用している英語の語彙とポルトガル語の語彙は似ているということができるのです。

 

イギリスへのフランス語流入の歴史

もともとイングランドには、「ケルト人」と呼ばれる人たちが住んでいました。その後、ローマ帝国アングロサクソンの時代へと続き、アングロサクソン人がケルト人をウェールズスコットランドアイルランドに追い払い、アングロサクソン人の天下となりました。

アングロサクソン人の天下の下で使用され始めたのが、今の英語の祖先である、古英語です。

しかし、1066年、フランス北部のノルマンディ地方を治めていたノルマンディ公ウィリアムにイングランドが敗れたことによって、イングランドがフランス語を話すノルマン人に支配されることになりました。ノルマン朝が誕生します。

ノルマンディ公ウィリアムはフランス生まれの生粋のフランス語話者ですので、当然その部下達もフランス語を話します。そこで成立したのが、「支配階級がフランス語話者で、支配される人々が英語話者」という構造です。

このフランス語話者が支配し、英語話者が支配されるという社会的構造により「高貴な言葉はフランス語、下賤の言葉が英語」という2重構造が誕生したのです。

例えば、動物を表す単語は、育てるときの単語と、食べるときの単語が英語では異なります。これは、「作るのは英語話者、食べるのはフランス語話者」だったからなのです。

①牛:Cow(英語起源)、牛肉:Beef(仏語起源)

②羊:Sheep(英語起源)、羊肉:Mutton(仏語起源)

③豚:Pig(英語起源)、豚肉:Pork(仏語起源)

このような背景から、フランス語単語が多く英語でも使用されるようになり、その影響が現在にも残っています。

特に難しい語彙とカテゴライズされる単語にフランス語由来のものが多く存在しているのはそのためです。

 

※詳しくはこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

英語とポルトガル語の似ている単語例

前置きが長くなりましたが、英語とポルトガル語の単語が似ている例をご紹介します。

特にポルトガル語の語彙は、英語の「難度の高い単語」と似ています。

例えば、「静かな」という意味の単語は「Quiet」と「Tranquil」が有ります。Tranquilは英語では難しい単語として知られていますが、ポルトガル語では単語帳の1ページ目に出てくる「Tranquilo」という単語で、日常でとてもよく使います。

また、「始める」は「Begin」 と 「Commence」という単語が存在しますが、ポルトガル語では「Começar」でポルトガル語勉強3日目には出てくる単語です。

他にも、英語辞書を引いてラテン語由来と書かれている単語は高確率でポルトガル語にも似た単語が存在するので、英語の単語が分かればポルトガル語の単語が分かる可能性が高く、反対にポルトガル語で学んだ単語が英語の難しい単語だったということもあります

 

発音-英語とポルトガル語は似ていない

語彙の部分では似ている単語が多い英語とポルトガル語ですが、発音は似ていません。英語の発音は特徴的で、母音「AEIOU」を様々な形で発音しますが、ポルトガル語の発音は、アルファベットをローマ字読みで発音すればOK。

一方で、ポルトガル語の母音には「AEIOU」の他に鼻から抜ける音である「鼻母音」が存在ます。

また、英語は「R」の音は舌を巻いて発音する独特な「R」なのですが、ポルトガル語では「R」は「は行」で発音します。

 

文法-従妹くらい似ている

文法はあまり似ていません。語順も異なりますし、ポルトガル語は動詞の活用が多いので、その点で英語より大変です。

活用と言うのは、英語で言う「三単現のs」と同じです。

英語はRunがRunsになりますが、ポルトガル語はRun=Correr がCorro(私) Corres(君) Corre(彼/彼女/あなた) Corremos(私たち) Correis(君たち) Correm(彼ら/彼女ら/あなた達)と主語ごとに活用が変わり、それが過去形、現在形、未来系など全てで変わるため、ひとつの単語につき多くの活用を覚える必要があります。

一方で、英語のような例外が多い言語ではないため、1度覚えれば基本的にその文法を使用していれば必ず通じます。その点で学びやすい言語であるといえます。

語順に関しては、英語はSVO、SVOCなど、五文型で示される通り、語順を自由に入れ替えたりができない言語です。反対に、ポルトガル語はかなり自由に文章を組み立てることができ、その点日本語と少しに通っています。

また、主語を省くことができるのもポルトガル語の特徴です。

 

※英語の文法の難しさはこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

文字-ポルトガル語は独自の文字がある

アルファベットは英語とポルトガル語で同じですが、ポルトガル語には英語にない様々なアクセント記号が存在ます。

例えば、「ç(せじりゃ)」はフランス語などでも使われるのですが、「さ行」を表すアルファベットです。

他にも「ã・õ・â・ê・ô・ó」などは、母音にアクセント記号がついた形で、それぞれの記号のよって音が変化します。「avô」と「avó」は同じ単語のように見えますが、実は音が異なり、avôは「あヴぉ」、avóは「あヴぁ」となり、それぞれ祖父、祖母を表します。

 

英語とポルトガル語の難易度比較

英語とポルトガル語、似ているところもあれば似ていないところもあることが分かりましたが、それではポルトガル語はどのくらい難しいのかを考えてみたいと思います。

 難易度の比較としては次の通りです。(難易度はCが簡単、Aが難しい)

 

 英語

発音-A、文法-C、語彙-A、やりこみ度-A

英語って実は難しい言語。発音、語彙は間違いなくA難度の難しさです。

一方で分法は五文型(SV,SVO,SVC,SVOO,SVOC)を理解すればよいので簡単なのですが、そこにやりこみ要素が詰まっています。

英語は例外でできている言語。文法を覚えても例外があり過ぎてその難易度がものすごく高いのが特徴です。

 

 ポルトガル語

発音-B、文法-A、語彙-B、やりこみ度-B

発音は日本語発音に近いので発音しやすいですが、鼻母音が難しいので難易度はB。

一方で文法は前述の通り動詞の活用を覚えたり、単語や形容詞に性があったりと、覚えるのが大変。文法を全て覚えるのに労力を要します。

語彙は英語と異なり種類がそこまで多くないため難易度はB、やりこみ度も深く突き詰めることは可能ですが、英語ほど例外が無いためB。

 

ポルトガル語会話練習ならDMM英会話がおすすめ

sumikuni.hatenablog.com

 

英語は極めるときりが無く, ポルトガル語はスタートが難しい

英語は発音が苦労するのと、例外を覚え極めるためにはものすごく時間がかかる言語です。ですから、英語の上達にはマラソンのような持久力が必要です。

ポルトガル語は文法を覚えるのが大変なのですが、一度覚えればあとは慣れるだけ。どちらかと言うと短距離走のように一気に覚えるというのがおすすめです。

 

※英語を話せるようになる練習方法はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

終わりに

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この記事では「英語とポルトガル語が似ているか」をテーマに両言語の特徴をご紹介しました。

英語と似ているのは単語の部分と使用される文字(アルファベット)で、似ていないのは発音や文法だということが分かりました。

また、英語は例外が多く、極めるのが大変なのですが、ポルトガル語は最初に一生懸命勉強するとあとは文法の応用編となるため、その点でゴールを目指しやすい言語かなと思います。

そんなポルトガル語ですが、興味を持たれた方は是非一度ポルトガル語の世界に触れてみてください。

 

※英語とフランス語の比較はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

※英語とスペイン語の比較はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

 

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