ポルトガル語を勉強するときに気になるのがポルトガル語がどのような言語なのか。
この記事では、ポルトガル語の特徴と概要をご紹介します。
- ポルトガル語の特徴と概要-文法, 発音, 語彙について
- ポルトガル語の文法の特徴
- ポルトガル語の発音の特徴
- ポルトガル語の語彙
- ポルトガル語文法の教材
- オンラインポルトガル語の活用でトリリンガルに
- ポルトガル語習得に必要な勉強時間
- 習得してからの維持も重要
- 終わりに
ポルトガル語の特徴と概要-文法, 発音, 語彙について
ポルトガル語を学びたいと思ったときに気になるのがポルトガル語がどのような言語なのか。
ポルトガル語勉強の際には終わりが見えない状態で勉強するよりも、ある程度のような言語なのかを頭に入れてから勉強するのがおすすめ。
ここからはポルトガル語の文法、発音、語彙の特徴をご紹介します。
ポルトガル語の文法の特徴
ポルトガル語の文法の特徴として、
①名詞・形容詞・冠詞に性がある
②前置詞と冠詞がくっつく
③固有名詞に冠詞がつく
④動詞の活用で時制を判断
⑤接続法未来形を多用
という5つが挙げられます。
名詞・形容詞・冠詞に性がある
ポルトガル語の名詞、形容詞、冠詞には性があります。
性は男性名詞か女性名詞のどちらかで、他の言語で登場するような中性というのものはありません。
文章を作るときには名詞、形容詞、冠詞の性を一致させる必要があります。
ポルトガル語の性は単語の語尾を見ると基本的にわかるようになっています。
規則的な語尾は, -o が男性, -a が女性 です。
時には例外もあり、例えば-oで終わっている単語でも、本来は-aで終わっているのにその言葉を省略した時に-oで終わる言葉などは女性名詞です。
また、-aで終わっているけど男性名詞という場合もあります。
ただ、覚え方として-oで終わっていたら男性名詞、-aで終わっていたら女性名詞と覚え、例外が出てきたら都度覚えていくのがおすすめ。
例外はそこまで多くなく、出てきたタイミングで覚えれば自然と身につきます。
ポルトガル語の単語を覚える際には常に定冠詞のo、aをつけて覚えていくのが大切。
そうすることで、形容詞や冠詞の誤用を防ぐことができます。
前置詞と冠詞がくっつく
ポルトガル語は音が流れるように発音される言語です。
そのため、しばしば音がくっつくのですが、それが文法として体系化されています。中でも特徴的なのが前置詞と冠詞がくっつく現象。
例えば、em o porto であれば、no porto というように、em+o=no、em + a =naのような感じで冠詞が前置詞にくっついてしまいます。
この規則に会話中も「えん お」という発音ではなく、「の」という発音となり、ポルトガル語特有の歌うような会話文が形成されていきます。
固有名詞に冠詞がつく
こちらもポルトガル語に特徴的な文法。
国,地方,大陸,山,川,大洋,群島などには定冠詞がつきます。
例えば、日本はJapãoですが、ポルトガル語で通常は「o Japão」というように、定冠詞がついて使用されます。
また、人の名前に定冠詞がつくこともあります。
動詞の活用で時制を判断
ポルトガル語で一番大変な部分ともいえるのが動詞の活用。
動詞の活用というのは、主語や時制で動詞の形が変化することを指します。英語の場合は三単現のsや過去形でedがつく変化が動詞の活用です。
例えばI palay baseball が He plays baseballやI played baseballに変化するのを動詞の活用と呼びます。
動詞の活用は、直説法、接続法、命令形と別れており、直説法に現在、点過去、線過去、未来、過去未来などの形が、接続法に現在、過去などの形があり、それぞれ人称(私、君、彼・彼女、私たち、君たち、彼ら・彼女ら、という6つの主語ごとに動詞を変化させていきます。
また、ポルトガル語の動詞の活用は、語尾によって3タイプ(-ar動詞,-er動詞,-ir動詞)に分けられるため、ar、er、irの各動詞ごとに活用を覚えなければなりません。
直説法現在形だけでもar動詞、er動詞、ir動詞の3つの基本的な規則動詞と様々な不規則動詞があるので、覚える量は中々多いです。
覚え方は、まず規則動詞の活用をしっかりと覚え、続いてよく使用される基本的な不規則動詞の活用を覚えます。
規則動詞の活用は1つの動詞をリズムで覚えます。
例えばar動詞はfalar(話す)で活用を覚えます。
「Falo、Falas、Fala、Falamos、Falais、Falam」のセットで時間があるときには常に活用を口に出してリズムを身につけます。
同様に、er動詞は「Comer(食べる)」、ir動詞は「Pedir(頼む)」で活用を覚えます。
この3つをしっかり覚えれば、あとはこの活用を別の動詞に当てはめるだけで活用ができるようになります。まずはこの3つを覚えて、新しい動詞が出てくるたびに活用を何度も練習してみてください。
不規則動詞は、よく使う動詞を集中して覚えていきます。
接続法未来形を多用
接続法未来形を多用するのもポルトガル語の特徴。
接続詞を用いて未来を表すときに動詞が接続法未来形となります。スペイン語の場合は接続法現在形で表すのですが、ここがスペイン語とポルトガル語の大きな違い。
ポルトガル語は接続法未来形の形が残っており、日常会話でも多用します。
ポルトガル語の発音の特徴
ポルトガル語の発音は日本語と似ていますが、日本語同じ母音5つにプラスして鼻母音があります。ただ、非常に発音が簡単。
文字はほぼローマ字読みなので、日本人にとっては勉強しやすい言語です。
アクセント記号はスペイン語よりも複雑です。
ポルトガル語のアクセントの種類は4つ。右斜めに傾いた「´」はacento agudo、左斜めに傾いた「`」はacento grave、屋根のような「^」はacento circunflexo、なみなみマークのような「~」はacento tilと言います。
鼻母音のマークである「~」以外は、単語単語でどこにどのアクセント記号がつくのかを暗記する方法が一番。アクセント記号はしっかり覚えておくことが大切です。
ポルトガル語の語彙
ポルトガル語の語彙は英語と比べると少なく、覚えるのが簡単。
具体的には100単語程度を知っているだけで、ポルトガル語で書かれている本や記事を少し理解できるようになります。
また、最も一般的な1000単語を学べば、ポルトガル語で書かれた文章の75%を理解できるともいわれています。
英語では会話するためには約3,000語語彙が必要といわれているので、ポルトガル語の場合は語彙が大変ということはない言語。
尚、ポルトガル語にはアラビア語の影響も入っているので、アラビア語が語源の単語が多く存在するというのも特徴的です。
ポルトガル語文法の教材
ポルトガル語の学習では、いろいろなおすすめ教材がありますが、文法のおすすめ教材は、『ニューエクスプレス プラス』シリーズ。
こちらの本を使って、これからご紹介する練習方法を試してみてください。
尚、ポルトガル語のおすすめ教材は、下記の記事で詳しく紹介していますので、是非参考にしてみてください。
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オンラインポルトガル語の活用でトリリンガルに
ポルトガル語上達には、一人で勉強やポルトガル語の練習をした上で実際にポルトガル語話者と会話練習することが欠かせません。ネイティブが話す言葉を理解し、即座に返答するという練習を繰り返し行います。
現在はオンライン語学教室などが多く存在していますので、ポルトガル語会話の練習には最適。
質の高いオンラインレッスンが多く、オンライン教室を利用することで、家にいながらポルトガル語をしっかりと練習できます。
中でもポルトガル語を勉強したいと思ったときにはDMM英会話がおすすめ。
ポルトガル語専門ではないのですが、リーズナブルにポルトガル語のレッスンを受けることができます。
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ポルトガル語習得に必要な勉強時間
ここまで、ポルトガル語の特徴についてご紹介しました。
いざ勉強を始めようとした時に気になるのが、どの位の期間この勉強を続ければよいのかというところ。
実は、1つの言語を習得するために必要な時間は、1000-3000時間だと言われています。
3000時間といえば、1日1時間の勉強で8年ほどかかる計算。中学から大学2年生くらいまで毎日1時間勉強すると1言語が身につく計算です。
1日2時間であれば4年、3時間なら2年半で身につくのが外国語。
今回ご紹介した文法、語彙、リスニング、スピーキングをそれぞれ1時間ずつ毎日勉強すれば、2年ほどでポルトガル語話者になることができます。
※おすすめポルトガル語学習ブログはこちら
習得してからの維持も重要
外国語の習得も多くの時間を必要とするのですが、覚えてから使用していないと外国語はどんどん錆びていきます。
特に覚えた外国語を使用しない環境にいると急速に外国語能力が落ちていってしまうので、定期的に外国語に触れて、レベルを維持することもとても大切です。
本を読んだり、テレビを見たり、ラジオを聴いたりと、外国語に触れ続ける環境を自分で作るという意識で外国語と触れ合うのが良いかなと思います。
※外国語を忘れることについてはこちら
終わりに
この記事では、ポルトガル語の特徴をご紹介しました。
ポルトガル語は文法は覚えることが多いですが、発音が易しく、日本人にはチャレンジしやすい言語です。また、世界中に話者がいるため、実用性も高いという点でもおすすめ。
動詞の活用が多かったりと覚えることも多いですが、最初のうちにしっかりと覚えるようにすれば着実に身に着けていくことができる言語ですので、ポルトガル語を勉強したいという場合は是非ポルトガル語にチャレンジなさってみてください。
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※ロマンス諸語についてはこちら