地球の裏側ブラジル最大の都市サンパウロ。 聳え立つ摩天楼が美しい大都会です。サンパウロには日系人やアジア人が集うリベルダージ地区があり、南米に日本を感じることができます。
この記事ではそんな南米の大都市サンパウロをご紹介します。
- ブラジルで日本を発見!日本と深い関わりのあるサンパウロを観光
- カテドラル・メトロポリターナ-サンパウロの信仰の中心
- リベルダージ地区-日系人が集う地区
- パウリスタ通り-サンパウロのメイン通り
- Havaianas-ブラジル発のサンダルメーカー
- サンパウロの町並み
- サンパウロの安全について
- 終わりに
ブラジルで日本を発見!日本と深い関わりのあるサンパウロを観光
ブラジルといえばサンバやカポエイラ、椰子の木、カーニバルなどを思い浮かべますが、実は日本とても関わりの深い国です。
実は日本からブラジルへは多くの人々が移民として渡ったという歴史があります。1908年(明治41年)に始まった移住計画により、その後約100年の間に13万人の日本人がブラジルに移住しました。
ここサンパウロ州にも多くの移民が入植し、ブラジル全体で現在160万人の日系人が生活していると言われています。
この記事では、そんな日本と関わりの深いブラジル サンパウロをご紹介します。
カテドラル・メトロポリターナ-サンパウロの信仰の中心
サンパウロの宗教的中心であるカテドラル。セー広場という広場にあります。
1913年に着工した大聖堂の建築ですが、完成は1967年、54年もの歳月をかけて建築されてたそうです。
内部はすっきりとした印象で、広々としており、収容人数は約8千人。ステンドグラスが美しいカテドラルでした。
リベルダージ地区-日系人が集う地区
サンパウロの日系人やアジア人が集う地区がリベルダージ。町の入り口には大きな鳥居があり、強く日本との関わりを感じました。
町自体は普通の町並みですが、伝統が赤かったり、日本食レストランがあったりと、日本に居るかのような体験を楽しむことができます。
ただ、日本っぽいとは言え、ここはブラジル。随所に少し笑えてしまうポイントが隠れ居ています。
下の写真には「ルキケチ」と書いてあり、意味不明な単語なのですが、英語名は「Lucky Cat」。つまり「ラッキーキャット」というお店に、「Lucky Cat」をポルトガル語読みした「ルキケチ」と振り仮名がふってあるのです。
このリベルダージ地区には日本の漫画を扱う書店もあり、ポルトガル語で日本の漫画を楽しむこともできます。
※ポルトガル語についてはこちら
サンパウロ日本庭園-リベルダージ地区にある庭園
リベルダージ地区には、日本庭園もあります。このサンパウロ日本庭園は、1967年にサンパウロ花卉同好会の初代会長・下元健吉さんが造園したそうです。
ブラジルで日本と出会えるというのは不思議な感覚で、当時私は世界を1年ほど放浪していたのですが、ここに来た時、「日本に帰ってきた」という、どこか安心した、ほっとした気持ちになったのを覚えています。
リベルダージ地区朝市-日本の伝統をブラジルで受け継ぐ
リベルダージ地区では日曜に朝市が開催されています。こちらの朝市はまさに日本そのもの。お客さんやお店の店員さんがブラジル人というところだけが日本と違うところです。
日本の盆栽も展示してあり、美しさに感動してしまいました。
私はここでたこ焼きを頂きました。美味しすぎてほっぺが落ちました。
パウリスタ通り-サンパウロのメイン通り
サンパウロの経済的とファンションの中心地はパウリスタ通りです。
サンパウロで一番の大都会です。私は平日に行ったのでビジネスの方々が多く歩いていました。
綺麗な通りで大好きになりました。一方で、とても危険な地区でもありますので、貴重品の管理にはくれぐれもご注意ください。
Havaianas-ブラジル発のサンダルメーカー
ブラジルのビーチサンダルのメーカーHavaianasもパウリスタ通りにあります。
こちらのお店ではオーダーメイドでサンダルを作ることができます。私は普通に展示されているサンダルを購入しました。
サンパウロの町並み
サンパウロの町並みは、モダンな雰囲気です。
地下鉄も通っており、とても便利な町でした。
綺麗な建物も多いですが、観光都市というよりはビジネスのイメージのほうが強い町でした。
公園で絵画が売られていたのはとても素敵だなと思いました。このときは買えなかったけど、次行った時は購入したいです。
サンパウロの安全について
サンパウロを観光するに当たって注意して頂きたいこと、それは、安全です。
残念ながらサンパウロはものすごく危険な町です。私もここでケチャップ強盗にあいました(頑張って逃げたので未遂に終りましたが)。
夜は信号で止まってはいけないという決まりがあるほど危険です。私は夜にサンパウロ空港に到着しタクシーでホテルまでいきまいたが、タクシーのお兄さんが、危険だからスピード出すね、といって、赤信号でも猛スピードで突っ切っていったのが印象的でした。
2013年のサンパウロの年間殺人件数は大都市圏で1,184件(州全体では4,445件)未遂が1,459件、傷害が38,017件、強姦が2,907件、強盗が126,830件です。
サンパウロ州だけで、殺人事件(強盗殺人を含む)は1日に約13件、強盗事件(車両強盗を含む)は1日に約975件起きています。
年間10万人当たりの犯罪件数は、日本が2.87件なのに対し、サンパウロ州は773件、サンパウロ市 は1,378件で、サンパウロ州は日本の270倍、サンパウロ市は480倍の犯罪が起こっています。
特に銃を使用した凶悪犯罪が起こっている町ですので、十分に注意してください。
ちなみにメキシコも危険ですが、メキシコは命を狙われることは少ないのです。一方でサンパウロは「先に殺してから物奪う」という手口が横行しています。私の知り合いもこの手口の強盗で亡くなった方がいらっしゃいます。
サンパウロへ訪問の際はくれぐれも注意して、過ごすようにしてください。
※サンパウロの安全情報はこちら
※メキシコの安全についてはこちら
終わりに
今回はブラジルのサンパウロをご紹介しました。
サンパウロは日本を感じることができるとても素敵な町でした。特に印象に残ったことは、地下鉄で日系人の70歳くらいの女性二人をお見かけしたのですが、ずっとポルトガル語でお話されていて、最後、別れるときに日本語で、「ごきげんよう」と仰っていたこと。なんだか、温かい気持ちになりました。
ただ、近年特に治安に問題がある地域ですので、訪問の際はくれぐれも安全に注意して、過ごすように心がけてください。
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