すみくにぼちぼち日記

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外国語学部 後悔しないために知っておきたいこと

英語が好きという理由で外国語学部を検討しているという場合、入学後に後悔しないために知っておきたいことがあります。

この記事では、外国語学部を志望しているときに考えてほしいことをご紹介します。

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外国語学部 後悔しないために知っておきたいこと

英語が好き、英語が得意、英語を学びたいという理由がある場合、外国語学部を選択肢に入れることが多くあります。

一方で、英語という動機で外国語学部を選んでしまうと入学後に後悔するということもしばしば。

というのも、外国語学部は地域研究、言語研究、専攻言語習得の3つを目指す学部だからです。

英語に興味があっても、地理、歴史、文化、政治などの社会学系の学問(地域研究)や、文法、音声学、社会言語学といった言語学系の領域に興味がない場合、外国語学部での生活が大変になることも多いです。

外国語学部では、英語を学ぶのではなく、英語や他の言語を使って地域研究や言語研究を行うということを念頭に学部を検討することが大切です。

 

※英語が得意な場合の学部の選び方はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

外国語学部 後悔しないためには

外国語学部を志望する場合、大学選びの時に専攻言語・地域を絞り込むこととなります。

その際には、今後4年間その地域の歴史、地理、文化、芸術、文学などを学ぶことになるということを念頭に置きながら、言語・地域を選ぶことが大切です。

特に英語が好きで英語を学びたいと思っている場合にはしっかりと検討することが大切です。

 

外国語学部は地域研究と言語研究がメイン

まず最初に知っておきたいこととして、「外国語学部は語学を勉強するところではない」ということがあります。

外国語学部では、基礎として専攻言語を、そしてその言語を使って専攻地域の地域研究や言語学を学び、専攻する地域について深く掘り下げていきます。

つまり、「英語を話せるようになりたい」という理由で外国語学部を選ぶと「イメージと違った」ということになりかねません。

地域研究というのは、その地域の政治、文化・文学、歴史、経済などを学ぶことで、日本の政治学科、文学科、経済学科などで勉強する内容を専攻地域をベースに行います。

言語研究では、専攻言語の文法、音声(発音)、社会言語(言語と地域のつながり)などを掘り下げていきます。これは語学を話せるようにするのではなく、言語を科学的に分析するイメージです。

この地域研究と言語研究を行うのが外国語学部ですので、そのイメージをもって外国語学部を検討することが大切です。

 

 

専攻地域や言語に興味があるか

外国語学部を検討している場合には、検討している学科の専攻地域の文化・歴史・文学や言語に興味があるかどうかがとても重要です。

外国語学部の場合、英語が得意で志望する場合が多いのですが、外国語学部内のどの学科を専攻するかまでは考えていなかったり、レベルで選んだりという場合もあります。

その時に気をつけたいのが、専攻する地域に興味があるかどうか。

外国語学部では専攻地域や言語を4年間勉強するため、その地域や言語に興味がない場合、4年間がとても大変なものとなってしまいます。

高校生の間はまだその地域が好きかどうかはわからないと思いますが、第一歩目として、専攻地域に興味があるかを考えてみてください。

 

英米学科志望はもう一度考えて

外国語学部の中でも特に気を付けなければならないのが英米学科を志望する場合です。

外国語学部の中でも一番レベルが高いのが英米学科ですが、「レベルが高いから」、「英語が好きだから」、「英語を話せるようになりたい」という理由で志望するのは非常に危険。

英米学科は、英語を話せるようになるために勉強するのではなく、英語を話せる人が集まって、アメリカやコモンウェルスの国々の地域研究や言語研究を行う学科です。

つまり、英米学科は英語は基礎として英語圏の勉強を行います。

ですので、本当に英語圏の文化、政治、経済、言語学などに興味があるかを考えてから英米学科を志望しましょう。

ちなみに、外国語学部では、英米学科以外の学科を卒業する学生は英語を含めたマルチリンガルが多いですが、英米学科の場合はものすごく努力しないとマルチリンガルにはなりづらいです。

ですので、3か国語、4か国語話せるようになって、その上で専攻地域を深めたいという場合は、レベルが下がっても他の学部も検討するようになさってください。

 

文学科との違いも検討する

外国語学部と似ている学部・学科として文学部の外国文学科があります。

外国語学部と文学部は実は似ているようで非常に異なるので注意が必要。

外国語学部は社会学系の科目を深めるのに対して、文学部は国文学科の外国文学Ver.です。

つまり、その地域の文学を読み解くことを主としています。

そのため、文学を学びたいという場合は外国文学科、地域研究や言語研究をしたい場合は外国語学部を選択するのがおすすめです。

 

※文学部と外国語学部の違いはこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

勉強づけの大学生活でも耐えられるか

外国語学部はその華やかなイメージとは裏腹に、ものすごく勉強量が多い学部です。

特に1年生、2年生では、3年生や4年生になった時に外国語を使って専門分野を研究できるように、語学をみっちり勉強します。

外国語学部の学生で留年や退学をしてしまう理由として、1年、2年の語学で躓いてしまうということが挙げられるほど、1年、2年の勉強量は多いです。

外国語学部を志望する場合は、勉強する環境に身を置くことに耐えられるかどうかをしっかりと検討したうえで志望学科を決めると、入学後のミスマッチを防ぐことにつながります。

 

外国語学部で学ぶこと

外国語学部では、まず専攻言語の基礎と専攻分野の基礎を学ぶことから授業が始まります。

言語は文法、会話、リーディングと主要な言語活動の授業が毎日あり、それぞれの授業で小テストや発表などを繰り返し行います。

1、2年生では、語学を身に着けながら、同時に専攻地域の地域研究や言語学の基礎を学び、専攻する地域についての知識を身に着けていきます。

3年、4年と学年が上がるにつれてより専門的な分野を深く学ぶようになり、その際には1年、2年時に習得した外国語を用いて原書購読を行ったり、外国の本を読んだりと、外国語を使って学んでいくこととなります。

つまり、外国語学部の目的は語学を身に着けることではなく、身に着けた語学を使ってその言葉が使用される地域に関する研究とその言葉自体を研究することだということができます。

具体的には、外国語を使って原書購読(スペイン語ならスペインやラテンアメリカで発行されて書物)を行い、内容をディスカッションしたり、プレゼンしたり、レポートを書いたりします。他にも翻訳技術を磨いたり、実際に現地に行って調査するということも外国語学部の研究には含まれています。

外国語学部における外国語学習(文法・会話)は主に1年生、2年生で基礎を学び、3年、4年では応用を学びます。そしてその語学の力が上述の様な外国語を読み、考え、まとめ、ディベートし、プレゼンし、レポートし、調査するという活動を行うための道具として使用されるのです。

 

外国語学部の就職について

外国語学部の就職先は通訳、翻訳家、CA、アナウンサーの4つというイメージがありますが、実際はそんなことはありません。一説によると、外国語学部出身でも専門知識を仕事で使用しているのは数パーセントだそうです。

私の学科は全員で50名くらいだったのですが、通訳、翻訳家、CA、アナウンサーは確かにいますが、1人ずつ位でした。

外国語学部の出身でも商社やメーカー、銀行に勤める人もいますし、職種も営業、総務から工場管理まで様々です。ですので、就職先はあまり気にせず、興味がある学部を選ぶと良いかなと思います。

 

※英語を生かせる仕事はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

英語は高校生の間に話せるようになるのが理想

英語が得意な高校生におすすめしたいのが、英語を話せるようになるのは高校生のうちが良いということです。

多くの場合、高校では読み書きとリスニングを頑張って、話す練習をしないことが多く、大学に入ってから話す練習をする学生が多いのですが、言語習得は「若ければ若いほど言語習得が早い」といわれています。ですから、高校生の間に英語を話す練習を沢山するのが英語習得の為の近道です。

最近ではDMM英会話 などのオンライン英会話教室でも質のいいレッスンを受けることができますので、是非活用してみてください。

 

※高校生におすすめのオンライン英会話の比較記事はこちら

classroom.hatenablog.com

 

高校生の間に英語を話せるようになっておくことで、大学の勉強で「英語を使った勉強ができるようになること」や「英語以外の言語を習得できること」、「英語を使いながら海外で活動できること」など、英語を習得する時間を他の活動に充てることができ、大学の活動や研究を一段階高めることができるようになります。

ですから、英語が得意であれば是非英語を話す練習に力をいれて高校生活を送ってみてください。

 

※英語を話せるようになるための練習方法はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

受験勉強にはスタディサプリがおすすめ

自宅で勉強しているけどはかどらない、学校の勉強で分からないことがある、もっと先の単元まで先取りしたいという場合には、スタディサプリ というサービスがおすすめ。

スタディサプリは『ドラゴン桜』にも登場した学習ツールで、好きな時に、自分が勉強したい単元をじっくり学ぶことができるおすすめなサービスです。

私自身、実際に使ってみて、分かりやすい授業を何度も繰り返し聞くことができ、予習復習に最適なサービスだと感じています。

スタディサプリは苦手克服にも得意を伸ばすのにもとてもおすすめですので、是非一度無料体験にチャレンジなさってみてください。

 

※スタディサプリホームページ

 【スタディサプリ】動画授業で苦手を克服

 

※スタディサプリの感想はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

終わりに

この記事では、外国語学部に入学後、後悔しないようにするために知っておきたいことをご紹介しました。

外国語学部ではまずは専攻する言語を学び、その専攻言語を用いて専攻地域の文化や歴史、政治、経済などを学ぶ地域研究と、言語の構造や言語と社会のつながりを学ぶ言語研究の2つの分野を学んできます。

言語を身に着けながら、専攻する地域のスペシャリストを目指すことができる外国語学部は、海外に興味があるという場合にとてもおすすめな学部です。

外国語学部に興味があるという方は是非外国語学部がある大学のオープンキャンパスなどに参加なさってみてください。

 

※東大生のオンライン家庭教師「スタディコーチはこちら」

classroom.hatenablog.com

  

※留学の魅力についてはこちら

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※留学と語学レベルの関係についてはこちら
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