すみくにぼちぼち日記

メキシコ生活や欧米旅行記、語学、大学、美術館について

連鎖販売取引の集まりでビジネス成功者にあった話

連鎖販売取引という方法で物を販売する会社があります。簡単に言うと、会員が製品を在庫し、その製品を販売するという方法だそう。

さて、この記事では連鎖販売取引の会社アムウェイについてではなく、アムウェイの会員のお誘いについていって体験した世界についてご紹介したいと思います。

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アムウェイの集まりでビジネス成功者にあった話

アムウェイの集まりですが、私が誘われてついていったのは社会人1年目。その頃はアムウェイという名前も知らず、初めから終わりまで(三か月くらい)、「なんだか変な雰囲気の世界だな」と思っていました。

その世界がアムウェイの世界だと知ったのは、最後の最後に「成功者の家」に行って、成功者(40歳くらい)が「アムウェイが好きな人」、「将来の夢を語ってください」、「アムウェイ商品の何が好きなのでしょうか」、などなどの話を10代から20代くらいの若い子たちに話していたときです。

その時に思ったのは、あまりにも周りの方々が「信者」のように成功者さんとアムウェイを崇拝していて、遠い世界のようだったということでした。

 

先輩からクラブに誘われる

さて、話を戻して、私がなぜアムウェイの成功者さんの家の集会に行くことになったかですが、入社一年目に、会社の3年入社が早い先輩(高卒入社で年は下)から、「クラブ」に誘われて、「一年目だし誘われたら行く」というスタンスで、ついていきました。

クラブには初めて行ったのですが、そのクラブで、VIPラウンジに案内されました。

VIPラウンジは大きなホールのようになっていて、そこで沢山の人が飲んだり食べたりしていました。

すると先輩がいなくなり、先輩の友達という人が話しかけてきました。

多分、先輩は新しいターゲットをアムウェイの集まりに連れていくだけの役割だったようです。

その先輩の友達はとても気さくな感じで、ものすごくいろいろ話してくれました。

先輩に連れてきてもらったのに先輩がそばにおらず、クラブの雰囲気にも圧倒されていたので、先輩の友達に気をゆすして、色々話していました。

そして、先輩の友達から、スポーツに誘われました。

 

スポーツの日

クラブに行ってから1か月後くらい、スポーツの日にスポーツセンターに集合となり、その日にスポーツをしにスポーツセンターに行きました。

スポーツには老若男女、10代から50代くらいの、イケイケ系の子たちから、少し静かな雰囲気の子まで揃っていて、まずそこが異様でした。ただ、多かったのは圧倒的に10代くらいの子供たち。高校を卒業したてくらいの感じでした。

私はその時23年生きてきた中で、ここまで色の異なる人々が同じところに集まって「楽しそうに」しているのを見たことが無かったのです。

小、中、高、大と、友達同士の間には、カラーによって少しだけ壁があって、その壁が全くない組織を見たことがありませんでした。

ですが、アムウェイの集まりでは、その壁が無いのです。壁が無いのは良いことなのですが、40人くらいいるすべての人が、一様に笑顔で「楽しそうに」スポーツをしている…。

不思議。

スポーツの最中、爽やか系の男の人がエナジードリンクをもってとなりに来ました。

爽やか系の男の人は、しきりにそのエナジードリンクがどれだけ素晴らしいものなのかを語り聞かせてくれました。

私は甘い飲み物は飲まないので、興味なかったのですが、「すごいですね!どこに売ってるんですか?買ってみたいです」と、社交辞令で聞いてみました。

すると、「うーん、非売品なんだよね、会員限定っていうか」と言われて、会員限定のドリンクって、ドリンクメーカーが儲からなそうだなと思いました。

そもそも人づきあいが苦手で、人見知りなのに、一人でスポーツの集まりにいって(先輩の友達はいた)、楽しいはずがなく、早く帰りたいとしか思っていなかったのですが、続いて、全員で料理教室に行くことになってしまいました。

 

成功者の家で料理教室

料理教室は、成功者の家で行われました。

郊外の高級な一軒家。

中に入ると早速料理教室開始。

色々な料理器具を使って料理するのですが、器具を出すたびに「この器具知ってる?」と成功者が問いかけます、参加者40人は全員が首をそろえて「知ってます! すごくいい製品ですよね!」と口をそろえて言います。

まるでテレビショッピングの中に入ったかのよう。

そもそも料理しないだろう、っていう感じの見た目(見た目で判断してはいけませんが)の、10代の金髪やんちゃ系の男の子まで目を輝かせて、料理器具を褒めています。

その時は、「そんなに有名な調理器具なのかな」と少しおかしいと思いながらも納得しようと努めました。

料理はあっという間に完成し、試食会。

美味しかったは美味しかったのですが、だんだん「おかしいな」という気持ちが強くなり、あまり味を感じませんでした。

 

夢を語る

成功者の家で試食会が終わった後、最後に成功者が、40人一人一人に、料理教室の感想と将来の夢を聞いていきます。

皆が、「私は将来海外に行って、お金持ちにって…」と壮大な?夢を語ります。

なぜか私も最後に夢を語らされたのですが、とくになかったので、「今日はハンバーグが美味しかったです」と言いました。

私のコメントが終わって、成功者がアムウェイの販売を始めて成功者になるまでの物語を語り始めました。

そして最後に「今日ゲストで来てくれた〇〇ちゃん、アムウェイに入会しますか?」と聞きます。

私のお隣に座っていた女の子(10代くらい)が、「はい!入ります!」と返事をして、その場が拍手喝采。

その40人の料理教室は、非会員のその女の子と私をアムウェイ会員にするために準備されたものだったのだと、その時に初めて悟りました。

 

終わりに

この記事では、会社入社1年目にアムウェイの会合に行くこととなり、最終的に成功者の家にいったときに経験をご紹介しました。

若い子たちがアムウェイの在庫を抱えながら一生懸命販売活動と勧誘活動に精を出して、成功者と言われる40代くらいの方が若い子たちを支配して?いるのを見て、心にその光景が刻まれて、長い時間が経った今でもはっきりとその時の光景を覚えています。