すみくにぼちぼち日記

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平山郁夫が描く世界遺産展の感想-松坂屋美術館 2020年12月12日から21年1月24日

名古屋市の栄にある松坂屋美術館で開催されている「平山郁夫が描く世界遺産展」を見に行きました。

この記事では、「平山郁夫が描く世界遺産展」の感想をご紹介します。

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平山郁夫が描く世界遺産展の感想-松坂屋美術館 2020年12月12日から21年1月24日

今回松坂屋美術館で開催された「平山郁夫が描く世界遺産展」は、平山郁夫生誕90周年を記念して、滋賀県守山市の佐川美術館が所蔵している平山郁夫の作品を展示した美術展です。

平山郁夫は1930年に広島で生まれ、1947年に東京美術学校(現東京藝術大学)に入学し日本画家を志し、1953年に第38回院展に初入選し、画家としての第一歩を歩み始めます。

平山郁夫は自身の被爆体験などから、日本国内外の文化財保護にも取り組み、文化遺産が民族紛争や自然崩壊などで失われている状況に心を痛め、「文化財赤十字構想」を提唱し、生涯にわたり活動を続けました。

この展示会はそんな平山郁夫の作品の中でも特に仏教伝来をテーマに描かれた絵画が多く展示されていました。

 

展示会の作品紹介と感想

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この展覧会では、とくにアンコールワット遺跡で平山郁夫が描いた素描と本画、イランなどの中東の遺跡を描いた素描と本画が多く展示されていました。

素描は水彩が多く、構図や色合いなどを絵画として記録していたというところに驚き、本画との比較をも楽しむことができた展示でした。

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特に印象に残ったのがこのシルクロードの絵。

青一色描かれ、左から右へ流れていくときの流れが静謐さを生み出しています。月明かりと夜の静けさの中に自分がいるような、そんな気持ちになる作品です。

 

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展示の後半は日本の寺社仏閣を描いた絵も多く展示されていました。

こちらは法隆寺。木々の間から五重塔を望む構図が斬新で、面白い作品だなと思います。


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そして宮島です。

優しい色合いと心地よい穏やかさがとても印象的な作品でした。

今回の展覧会では、多くの遺跡の絵や文化財の絵が展示されており、平山郁夫の心の中に秘めていた平和への強い願いを感じられた展示会だったなと思います。

 

終わりに

この記事では、名古屋市の栄の松坂屋美術館で12月12日か1月24日まで開催されている、「平山郁夫が描く世界遺産展」をご紹介しました。

平山郁夫の作品を堪能することができる美術展ですので、名古屋の栄を訪れたときには是非足を運んでみてください。

 

※世界三大美術館についての記事はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

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