日本企業のメキシコ進出が進む中、日系企業の進出先として人気なのが「バヒオ地区」。メキシコ関連のニュースなどを見ると良く耳にする言葉なのですが、「バヒオ地区」とは何処のことを指すのでしょうか。
この記事ではメキシコのバヒオ地区についてご紹介します。
- メキシコのバヒオ地区とはどこか-中央高原一帯の6州を指す言葉「Bajio」
- バヒオ空港はグアナファトのシラオ市にある
- バヒオ地区の各都市の移動は車で
- バヒオ地区にある日系企業
- バヒオ地区の日本食
- バヒオ地区の治安と安全
- バヒオ地区の住みやすさ
- 終わりに
メキシコのバヒオ地区とはどこか-中央高原一帯の6州を指す言葉「Bajio」
バヒオ地区というのは、メキシコ中央高原一帯に位置する6つの州のことを指します。在レオン日本国総領事館によると、サンルイスポトシ州、ケレタロ州、グアナファト州、アグアスカリエンテス州、サカテカス州、ハリスコ州の6州です。
中でも日本人が多く住むのがグアナファト州で、トヨタ、ホンダ、マツダが工場を持ち、多くのサプライヤーや機械・工具メーカー、商社などがオフィスや工場を構えています。
バヒオ空港はグアナファトのシラオ市にある
バヒオ空港という空港もあります。バヒオ空港はグアナファト空港の通称で正式名称は「 インテルナシオナル・デ・グアナフアト空港(Aeropuerto Internacional de Guanajuato)」なのですが、メキシコ国内の空港のグアナファト空港の表記が「BJX」となっているためとても分かりにくいのが特徴です。
BJXは空港ごとに割り当てられた空港コードで、成田ならNRTなど通常分かりやすいのですが、グアナファト空港はなぜかBAJIO(バヒオ)の文字を取ってBJXとなっています。また、空港職員も「バヒオ」と覚えていることがあるので、「グアナファトに行きます」と言ったときに「バヒオ?」と聞かれることもあります。
BJX=バヒオ空港=グアナファト空港です。
バヒオ地区の各都市の移動は車で
バヒオ地区の各都市間の移動は車がおすすめです。
各都市間の移動は車で2時間ほど。最南端がケレタロ州でその北にグアナファト州、グアナファトの北東がサンルイスポトシ、北西がアグアスカリエンテス、西にハリスコ州があり、アグアスカリエンテスの北にサカテカスがあります。
バヒオ地区にある日系企業
バヒオ地区には多くの日系企業があります。
グアナファト州にはマツダ(サラマンカ)、トヨタ(アパセオグランデ)、ホンダ(セラヤ)があり、シラオには日系企業が集まる工業団地「プエルト・インテリオール」があります。
アグアスカリエンテス州には日産やJatcoなどがあります。
サンルイポトシにはJTKTやケーヒン、グアダラハラにホンダ(二輪工場)、サカテカスには小出鋼管、アーレスティなどが工場を構えています。
バヒオ地区の日本食
バヒオ地区はメキシコでも日本人居住者が多い地域ですので、美味しい日本食レストランも多く存在します。
バヒオ地区の日本食レストラン情報を下記記事で纏めていますので是非ご覧になってください。
※バヒオの日本食レストラン情報はこちら
バヒオ地区の治安と安全
気になるバヒオ地区の治安ですが、いい都市もあれば悪い都市もあるのが現状です。
バヒオ地区で特に治安が悪いのがグアナファト州のセラヤ市、イラプアト市、サラマンカ市、アパセオグランデ市などです。
セラヤにはホンダ、サラマンカはマツダ、アパセオグランデはトヨタが工場を持っており、とくにセラヤ近郊では犯罪が多く起こっています。
上の写真はセラヤの近くでトラックが襲撃された時の写真。こういう光景を何度も見たことがあります。
※メキシコ駐在時に気をつけることはこちら
バヒオ地区の住みやすさ
バヒオ地区ですが、日本人も多くすんでいるので、住みやすさは抜群です。
日本食材を販売する日本食材店もあり、また、日本人が多く住んでいる居住区もあります。日本食レストランもありますし、危険な地域に行かなければ身の安全も守れるので、メキシコ生活も安心して過ごせるのではないかなと思います。
※日本食材を買えるtoyo foodsはこちら
終わりに
この記事ではメキシコのバヒオ地区についてご紹介しました。
バヒオ地区はサンルイスポトシ州、ケレタロ州、グアナファト州、アグアスカリエンテス州、サカテカス州、ハリスコ州の6州を指すことが多く、この地域には日系企業が多く存在しています。
互いの行き来は片道2時間ほどの距離で、日本食レストランや日本食材店も充実しており、危険な地域にさえ行かなければ安全に過ごせる地域です。
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