海外駐在するとなった時に悩むのが、どのクレジットカードを利用するか、というところ。クレジットカードを多く持っていても出費が増えてしまうし、少なすぎても心許ない、そんなクレジットカードですが、選び方の基準は、旅行系の特典があるかないかです。
今回は海外駐在でおすすめのクレジットカード5選をメキシコ駐在員がご紹介します。
- 海外駐在でおすすめのクレジットカード5選-旅行特典重視でカードを選ぶ
- Visa、Masterは普段使い、American Express、JCBも持っておきたい
- 楽天プレミアムカード-プライオリティパスが便利
- SPGアメックス-Bonvoy(マリオット系列)のゴールドステータス自動獲得
- ANAカード/JALカード-日本と赴任国の往復用
- デルタスカイマイル JCBカード-AeroMexicoのポイントをためる(メキシコ)
- 楽天カード -サブカードとして1枚持っておきたい
- 現地のカード
- 終わりに
海外駐在でおすすめのクレジットカード5選-旅行特典重視でカードを選ぶ
海外駐在をするなら2枚は持っておきたいクレジットカード。私はメキシコ駐在中なのですが、現地のカード以外に日本のカードを5枚持っています。
これら5枚のカードは全て意味があって持っているのですが、海外駐在に持っていくクレジットカードの選び方として特に重視したいのは、旅行系の特典が多いかどうか。
空港ラウンジ特典、航空会社で利用できる特典、ホテルの特典など、海外で働くほどに得するカードがあります。
この記事では海外駐在するなら絶対持っておきたいクレジットカードである、楽天プレミアムカード、SPGアメックスカード、JALカード/ANAカード 、デルタスカイマイル JCBカード、楽天カードの5つをご紹介します。
Visa、Masterは普段使い、American Express、JCBも持っておきたい
クレジットカード会社の中でも海外で一番使いやすい(使える店舗が多い)のはVisaとMasterカードです。
私の駐在国はメキシコですが、基本的にVisa及びMasterカードは、カード利用可のお店であれば、ほぼ使用することができます。私も普段使い用でVisaを2枚、Masterを1枚持っています。
お店によってはAmerican ExpressやJCBも利用できるのですが、加盟店はVisa、Masterと比べると少なめ。American Expressはメキシコでもそれなりに見るのですが、JCBは見たことがありません。しかし、私はJCBのカードをメキシコの2枚持ってきました。
理由は、航空会社のカード(いつも持ち歩く)をJCBにすることで、メキシコ国内での不正利用を防ぎ、ネットでの航空チケットなど高額な買い物をする時に使用できるようにするためです。この件については後ほど詳しく説明します。
楽天プレミアムカード-プライオリティパスが便利
海外駐在中に必須のカードといえるのが、楽天プレミアムカードです。このカードは絶対に持っていったほうが良いカード。年会費は11,000円です。
その理由はプライオリティパスが無料で付帯されるから。海外に駐在すると、飛行機での移動機会がものすごく増えます。現在はコロナウィルスの影響で少なくなっていますが、通常の状態に戻れば月に数回は飛行機に乗ります。また、日本と赴任地の往復でも飛行機を利用します。
プライオリティパスがあれば、世界148カ国600以上の都市や地域で、1,300カ所以上の空港のラウンジを無料で利用することができるのです。
年間数回の空港利用であれば、全く問題ない待ち時間ですが、月に何回も飛行機で移動する生活になると、待ち時間も生活の一部になり、その待ち時間を気持ちよく過ごせるか過ごせないかで日々の疲れが大きく変わってきます。
ラウンジには食事やお酒、飲み物、おつまみなども揃っており、仮眠スペースや綺麗なトイレ、安全、スタッフのサービスの質など、心地よく過ごせる工夫が詰まっています。このプライオリティパスを付帯してくれる楽天プレミアムカードは海外駐在には欠かすことができないカードだと言えます。
※プライオリティパスのラウンジの例はこちら
楽天プレミアムカードのメリット
・プライオリティパスが無料で付帯される
・100円で1ポイントの高還元率、楽天市場利用では最大4倍の還元率
・Visa、Masterを選べるため海外での普段使いにも便利
楽天プレミアムカードのデメリット
・年会費が11,000円と少し高め(ただ、プライオリティパスのメリットがこの金額を大きく上回ると感じています。)
※楽天プレミアムカードの公式HPはこちら
SPGアメックス-Bonvoy(マリオット系列)のゴールドステータス自動獲得
SPGアメックスカードはマリオットが所属するホテル系列であるBonvoyのゴールドステータスを取得することができるクレジットカードです。年会費は34,100円。
私もBonvoyの会員でチタンステータスを持っているのですが、この会員のステータスを持っていることで、Bonvoy系列のホテル(マリオット、シェラトン、ウェスティン、リッツカールトンなど)で、様々な特典を得ることができます。
ゴールド(年間25泊):滞在ごとの25%のポイントボーナス、アップグレード、14時までのレイトチェックアウトetc
プラチナ(年間50泊):滞在ごとの50%ポイントボーナス、スイートを含む部屋へのアップグレード、ウェルカムギフト、ホテルラウンジへのアクセス、16時までのレイトチェックアウトetc
チタン(年間75泊):滞在ごとの75%のポイントボーナス、スイートを含む部屋へのアップグレード、ウェルカムギフト、ホテルラウンジへのアクセス、16時までのレイトチェックアウト、無料朝食etc
この、ゴールドステータスを年間25泊達成していなくても獲得できるのがSPGアメックスカードです。
※Bonvoy会員の特典についてはこちら
海外に駐在する場合、ホテルを利用する頻度がすごく高いのですが、旅行などでの宿泊先をBonvoy系列ホテルにすることで、普段からポイントも貯めやすくなります。
ビジネスの際にもBonvoy系列のビジネスホテルを利用すれば、レイトチェックアウトなどを利用できるというのも大きな利点ですので、是非SPGアメックスカードを利用してみてください。
SPG アメックスカードのメリット
・Bonvoy(マリオット)系列のゴールドステータス獲得
SPG アメックスカードのデメリット
・アメックスカードが使いづらい地域もある(カード自体の利用よりもゴールドステータスに価値有)
・年会費が34,100円(個人的にはこのコストの何倍も価値のあるカードだと思います。家族旅行でいい部屋にアップグレードして貰えたり、レイトチェックアウトができたりと、ものすごくお勧めです)
※SPGアメックスカード公式HPはこちら
ANAカード/JALカード-日本と赴任国の往復用
日本と赴任国の往復時にマイルを貯める用として持っておきたいのがANAカードもしくはJALカードです。年会費は普通のカードであればANAは2年目以降2,000円、JALは2,200円。
海外に駐在すると、年間1回程度は日本に帰国する機会があります。その際には日系キャリアを利用することも多いです。そんな中あると便利なカードがANAカードやJALカードとなります。
私はJALのグローバル会員という会員(ダラス経由南米行きが多かったのでJAL)なのですが、ANAもJALも上級会員になると、日本発便や帰国便利用時にラウンジを利用することができます。早めに空港に着いた時などにはとてもお勧めなラウンジです。
上級会員になるためには多くのマイルを貯める必要があり、その時にANAカードやJALカードを持っているとより効率的に上級会員へと近づくことができるのです。
私はメキシコからの便でJAL系を利用するので、JALカードを持っています。JALカードはJCBにしているのですが、理由はカード紛失時にも不正利用されないためです。また、高額な旅行用の航空券のネット購入時にはJALカードを利用して予約しています。
海外駐在では飛行機を乗る頻度もを多いため、是非赴任国と日本間で利用するキャリアのカードを作ってみてください。
※JALのサクララウンジのレビューはこちら
ANA/JALカードのメリット
・効率良く赴任地と日本間のマイルを貯められる
・日本と赴任地を移動する際に利用する航空会社のカードは駐在生活では必須
ANA/JALカードのデメリット
・赴任地にスターアライアンス(ANAのグループ)、ワンワールド(JALのグループ)の航空会社が無ければ赴任地でのマイル獲得が難しい
※ANAカード公式HPはこちら
※JALカード公式HPはこちら
JALでマイルをためる・つかう・ポイント交換 - JALマイレージバンク・JALカード
デルタスカイマイル JCBカード-AeroMexicoのポイントをためる(メキシコ)
メキシコなど、スカイチームのキャリアがメインの場合、欠かすことができないカードです。年会費は2年目から2,750円。
基本的にはANA/JALカードと同じですが、こちらはスカイチームに属する航空会社で利用できるカードです。例えばメキシコの場合、メキシコ国内の航空会社は殆どAeroMexicoです。AeroMexicoのカードをメキシコで作ることもできますが、日本に帰った時にせっかく貯めたマイルを有効利用することができません。
そこで利用したいのがデルタスカイマイルJCBカード。その名の通り、スカイチームのメンバーであるDELTA航空とJCBが提携したカードとなります。
このカードの利点は貯めたマイルの有効期限が無いため、永久的にマイルを所有することができる点。赴任後に旅行に行きたくなったときにも使用することができます。
また、メダリオン(上級会員)になりやすいのも特徴。シルバーメダリオンでも国内線のアップグレードをすごい頻度で実施してくれます(メキシコの例)。私はシルバーなのですが、AeroMexico利用時2回に1回は座席をアップグレードしてくれるので、メキシコ駐在なら絶対持っておきたいカードです。
デルタスカイマイル JCBカードのメリット
・スカイチームが強い地域で一番おすすめのカード
・マイルを永久的に保持することが可能
・AeroMexico利用であればシルバーメダリオン以上でのアップグレードが多い
・年会費が安い
デルタスカイマイル JCBカードのデメリット
・JCBなので海外での支払い用として使いづらい
※デルタスカイマイルJCBカード公式HPはこちら
スカイマイルならマイルの有効期限なし!【デルタ スカイマイルJCBカード】
楽天カード -サブカードとして1枚持っておきたい
最後は楽天カードです。最初にご紹介した楽天プレミアムカードはプライオリティパス付帯ですが、こちらにはついていません。
こちらのカードは年会費無料なのが特徴で、どのカードに使用か決めきれない場合におすすめのカードです。私も海外駐在が決まった時には楽天プレミアムカードは持っておらず、こちらのカードを使用していました。
私はこちらをサブ、楽天プレミアムカードをメインに利用しています。というのも、やっぱりプライオリティパスは海外駐在には必須だと海外生活で分かり、直ぐに楽天プレミアムカードを作りました。
ただ、年会費無料ということで、念のためこちらの楽天カードも持ってきています。
楽天カードのいいところは無料ということだけでなく、100円で1ポイントの高還元率なところ。通常のカードは100円で0.5ポイントという場合が多いのですが、楽天カードは還元率がものすごく高いです。そういう点でも、サブカードにぴったりかなと思います。
楽天カードのメリット
・年会費無料
・100円で1ポイントの高還元率
・Visa、Masterなどのクレジットカード会社を自由に選択できる
楽天カードのデメリット
・特に無し
※楽天カードの公式HPはこちら
現地のカード
最後に現地のカードです。私も現地の銀行(給料口座)のクレジットカードを持っています。基本的に日用品や食料品の購入は全て現地の口座から引き落とされる現地のカードを利用しています。このカードは赴任先の会社で作ることになると思います。
ただ、現地のカードは基本的には得点がありません。その点でクレジットカードを利用するメリットというのは、日本円ではなく現地の給料から支払うことができる=日本円を貯金できる、という点です。
終わりに
今回は海外駐在でおすすめなクレジットカードをご紹介しました。
海外駐在では海外旅行と異なり会社が保険をかけてくれるので、カード付帯の保険などは気にする必要がありません。ですから、個人的には空港ラウンジの利用、ホテルの特典など、旅行系の特典が豊富なカードを選ぶのがお勧めだと思います。
特に楽天プレミアムカードはお得ですし、SPGアメックスのBonvoyゴールド会員もとても魅力的です。
スターアライアンス、ワンワールド、スカイチームのマイルを貯めることができるカードも必須ですので、赴任前にしっかり準備を整えて、お得なカード生活を送れるといいなと思います。
※海外駐在の気晴らし方法についてはこちら
※海外駐在と家電についてはこちら