すみくにぼちぼち日記

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ヒューストン美術館の作品紹介と見どころ 印象派からルネサンスまで -アメリカ ヒューストン

アメリカ ヒューストンのヒューストン美術館は印象派画家の作品を多く展示している美術館で、ヒューストン観光では絶対訪れたい観光スポットです。

今回はそんなヒューストン美術館の作品と見どころをご紹介します。

ヒューストン美術館

 

ヒューストン美術館の作品紹介と見どころ 印象派からルネサンスまで -アメリカ ヒューストン 

ヒューストン美術館はアメリカ西部、テキサス州ヒューストン のミュージアムディストリクトという区画に位置します。

所有作品数は6万5000点にも及ぶアメリカ有数の美術館です。

特に美しい印象派を多く所有している美術館で、古典芸術なども鑑賞することができます。

 

古典芸術・彫刻エリア

 

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中に入ると古典芸術や彫刻エリアが広がります。

彫刻や写真は各展示室や各館をつなぐ通路に展示されているため、普段後回しにしがちなそれらの作品もしっかり堪能することができました。

 

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ヒューストン 美術館の展示は基本的に年代別、国別になっていました。美術館は二棟に分かれており、欧米絵画を展示する棟と東洋美術を展示する棟です。 欧米絵画の展示場は充実の内容でした。

 

ヒューストン美術館の印象派

ヒューストン美術館の見所は何と言っても印象派の展示。

数多くの印象派画家の作品が展示されており、印象派に浸ることができる美術館です。

 

ルノワール-甘美な絵画

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甘美な画風で有名なルノワールは『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』など、多くの有名な作品を残した画家です。
ヒューストン美術館では読書をする女性の絵を鑑賞することができました。
 

モネ -睡蓮で知られる

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『睡蓮』で知られるモネ。
淡い雰囲気の絵画を多く描き、印象派という名前の語源となった『印象-日の出』を描いた画家でもあります。ヒューストン美術館でも『睡蓮』を鑑賞できます。
 

ドガ-一瞬を切り取る画家

 

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バレエや馬の絵で有名なドガ。

一瞬を切り取る画家として知られます。『エトワール』では美しいバレリーナを中心として描きながらもその背後に潜むパトロンの姿を絵に登場させるなど、その時代を鋭い眼差しで見つめた画家です。

ヒューストン美術館ではバレリーナのパステル画を鑑賞できます。

 

モリゾ-サロンでも認められた実力派

 

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印象派の画家の多くはその頃の権威であったサロンに認められませんでした。

1874年、サロンに落選した絵画を集めて展示会を行ったのが落選展です。その落選展でモネの『印象-日の出』を見た新聞記者ルロワがこの絵画を「印象派」と揶揄したのをきっかけに印象派が誕生しました。

モリゾは印象派の画家ですが、実はフランスの権威であるサロンに幾度となく出展しており、その腕前は「正統派」からも認められていました。

ですが、自身の信念に基づき、印象派画家としての生涯を歩みました。

 

カサット-印象派とアメリカを繋いだ画家

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多くの印象派を見ることができるヒューストン美術館ですが、中でも見れて嬉しかったのがメアリー・カサットです。
カサットといえばこの母子の絵。赤ちゃんのふんわりした感じと母の愛が全面から伝わってきます。
カサットはアメリカ出身の画家で、アメリカ人として唯一、そしてモリゾと並んで女流の印象派画家です。ドガと親しく、日本画から影響を受けた作品も発表しています。
実は、現在の印象派人気、印象派が世界中で愛されているのは、カサットのお陰といっても過言では無いのです。
というのも、当時、フランスでは印象派は邪道と思われ、評価されていなかったのですが、カサットがアメリカの資産家へ印象派を紹介するようになったところ、アメリカで人気に火がつき、それを機に本国フランスでも認められるようになっていったそうです。 
そういう経緯もあり、アメリカの美術館は多くの印象派絵画を所有するに至っています。
 
※印象派のおすすめな画家はこちら
 

様々なジャンルを展示するヒューストン美術館

ヒューストン 美術館では印象派だけでなく様々な分野の展示がされています。
 

エル・グレコ -スペインで活躍したギリシャ人

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エル・グレコはスペインのトレドで活躍したギリシャ人画家。
多くの宗教画を残した画家として有名ですが、特徴は「マヌエリスモ」と呼ばれる、縦に引き伸ばしたような独特の画風です。
 
※スペインゆかりのおすすめ画家はこちら
 

シャガール-ベラルーシ出身の画家

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シャガールはベラルーシ出身の画家で、美しい幸せに満ちた雰囲気の絵画が有名。
 

アンリ・ルソー-フランスの公務員画家 

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原田マハさんの『楽園のカンヴァス』で謎解きの題材となった『夢』を描いたのがアンリ・ルソーです。
パリの税関職員だった彼は「ヘタウマ」な絵で知られており、あのパブロ・ピカソからも一目を置かれた人物。生前はほぼ無名な画家でしたが、死後、その才能を認められました。
 

日本コーナーも充実

ヒューストン美術館は日本コーナーも充実していました。

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美しい日本の小物をアメリカで鑑賞できるとは思ってもみませんでした。
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香道の体験もでき、アメリカで日本を再発見することができました。
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 他にもイスラム芸術、インド芸術、東洋芸術、モダンアートなども揃っています。
 

ヒューストン美術館 アクセス

美術館へはヒューストン ダウンタウンからメトロ(路面電車)で15分、徒歩では1時間ほど。

 

 

 

終わりに

ヒューストン美術館は日本ではあまり有名ではないのですが、作品点数も多く、見応えのある美術館です。
ヒューストンへご旅行の際は是非足を運んでみてください。
 
 ※おまけ
この画中画のような展示方法、感動しました。
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ヒューストン 旅行記はこちら
 
ノートン・サイモン美術館はこちら