メキシコの首都メキシコシティとメキシコシティを囲むメキシコ州では、環境保護の為に車の運転できない日を定めている「Hoy no Circula(おい の しるくら)」という決まりがあります。
この記事では運転できない日「Hoy no Circula」をご紹介します。
メキシコシティとメキシコ州のHoy no Circula(運転規制)とは何か
Hoy no Circulaとは、メキシコシティやメキシコ州で決められている「運転できない日」のこと。
空気汚染が激しいメキシコシティ周辺では、環境保護の観点から、車の走行台数を減らす試みがなされており、この「Hoy no Circula」という決まりが運用されているのです。
では、いつ運転できないのかと言うと、実はナンバープレートの下一桁の数字とステッカーの色で決められています。
月曜日:5か6のナンバーと黄色のステッカー
火曜日:7か8のナンバーとピンクのステッカー
水曜日:3か4のナンバーと赤のステッカー
木曜日:1か2のナンバーと緑のステッカー
金曜日:9か0のナンバーと青のステッカー
また、全車両、毎日5:00AM-11:00AMは運転禁止です
(2020年11月現在)
この運転できない日に当てはまる車両は終日運転することが禁じられており、運転すると罰金やさまざまな書類提出が求められてしまうのです。
ちなみに、メキシコシティ在住でなかったとしてもメキシコシティやメキシコ州に入った時に上の規定に引っかかる場合は違反となります。
毎日運転したい場合はメキシコシティで検査を受ける
メキシコシティで毎日運転したいという場合は、Centro de Verificaciónに車両を持ち込み、検査を受ける必要があります。この検査は1年を2期に分け、1期に1度受ける必要があり、別の州での検査は認められません。
たとえば、グアナファト州なども同じように検査を受けるのですが、グアナファトで受けた検査はメキシコシティでは適用されないため、メキシコシティで毎日運転したいのであればメキシコシティ内で検査を受ける必要があるのです。
違反したらどうなるか
この規制、かなり厳しく取り締まっており、違反したら多大な罰金を支払うこととなります。
実はわたくし、今日違反して罰金を払いました。メキシコに約4年も住んでいながら、このメキシコシティの規制については露知らず… 1で終わるナンバープレートなのに木曜日に運転してしまい、検査もグアナファトでしか受けていない車両だったため、警察に止められて罰金となってしまいました。
罰金は5000ペソ(約3万円)で、多大な書類を提出しなければならなかったのですが、グアナファトから来て、グアナファトに返らなければならない旨を説明し、懇願したところ、袖のs…で許していただけました(本当は悪いことですので真似しないでください)。
シティには車で行かないのが一番
今回、色々なことを経験して思ったのが、メキシコシティには車で行かないのが一番だと思いました。
自分が住んでいる州のことならそれなりにわかるのですが、残念ながらメキシコシティの決まりなんで全然分からないですし、シティの警察官の言うこともどの位本当でどれくらい信じていいのかも良く分かりません。
シティにいく場合にはくれぐれもHoy no Circulaに気をつけて、また、車で行く必要がなければ飛行機やバスを使っていくのがいいのかなと思います。
終わりに
この記事では、メキシコシティの環境規制である「Hoy no Circula」をご紹介しました。
国それぞれ様々な決まりや規制、法律などがあり、自分でも気付かない間にそれらに違反していることもあります。
メキシコで運転する際には、メキシコシティでは車を運転してはいけない日があるということを頭の片隅に、気をつけて運転すると言いのかなと思います。