2015年に日本のプロバスケットボールリーグとして発足したBリーグ。バスケットの本場アメリカにちなみ、チーム名は英語に由来したものも多いです。一方で、日本語から作ったチーム名をもつチームも複数あるのがBリーグの特徴。
この記事では、工夫を凝らした各チームの名前の由来とホームタウンをご紹介します。
- Bリーグ20チームの名前の由来とホームタウンを紹介-プロバスケットボールリーグB1所属チームの名前はどんな意味?
- 東地区所属10チームのチーム名の由来とホームタウン
- 西地区所属10チームのチーム名の由来とホームタウン
- 終わりに
Bリーグ20チームの名前の由来とホームタウンを紹介-プロバスケットボールリーグB1所属チームの名前はどんな意味?
日本のプロバスケットボールリーグであるBリーグにはB1とB2というリーグがあります。B1リーグが1部リーグでB2は2部リーグです。
1部リーグのB1リーグは東地区と西地区に別れ、地区ごとに試合が行われています。
この記事では2020年シーズンにB1に所属していたチームのチーム名の由来やホームタウンを東地区、西地区の地区ごとにご紹介します。
尚、2020年シーズンにB2、B3に所属していたチームのチーム名の由来とホームタウンについての情報は、下記の2つの記事をご参照ください。
※B2のホームタウンとチーム由来についてはこちら
※B3のホームタウンとチーム名由来についてはこちら
東地区所属10チームのチーム名の由来とホームタウン
B1リーグの東地区には10チームが所属しており、日本語由来のチーム名が1つ、アラビア語が1つ、造語が1つ、英語由来は7チームでした。
レバンガ北海道(北海道札幌市)-日本語
「がんばれ」の逆さ言葉「ればんが」をチーム名とした北海道。 道民から「がんばれ」と応援してもらえるチームであり続けるという意味があるそうです。
ちなみにJリーグのチームであるコンサドーレ札幌はが「どさんこ」の逆さ言葉「こんさど」が由来です。
秋田ノーザンハピネッツ(秋田県秋田市)-英語
秋田県のノーザンハピネッツは、クラブに関わるすべての人々と幸せを共有できるような存在でありたいという願いを込めてハピネッツと命名されました。
秋田県を本拠地とするラグビーチーム「ノーザンブレッツ」と同じ「ノーザン」を冠しているところを見ても秋田県内のチームの強い紐帯を感じることができます。
宇都宮ブレックス(栃木県宇都宮市)-英語
栃木県宇都宮のブレックス。実はBREAK THROUGH(現状を打破する)という言葉から作られた造語だそうです。
既成概念を打破し、スポーツ界、バスケ界、そして栃木県に風穴をあけたい!という想いが込められているそうです。
千葉ジェッツ(千葉県船橋市)-英語
千葉県のジェッツは、空港(成田国際空港)とジェット機にちなみ「ジェッツ」と名づけられました。
空港や飛行機をイメージしているという点でアメリカのアメフトリーグであるNFLのニューヨーク・ジェッツと共通しています。
アルバルク東京(東京都)-アラビア語
アルバルクは「電撃」を意味するアラビア語を英文字表記した言葉だそう。
電撃のようにプレーするクラブの意気込みが込められています。また、Al=The、V=勝利、ark=箱船で「勝利を運ぶ箱船」という意味も表しています。
サンロッカーズ渋谷(東京都渋谷区)-英語
サンロッカーズ渋谷の由来は「Sun=太陽(リング)」を揺らす激しいダンクを狙い撃つ集団という意味だそうです。
「Rocker」がロックな感じでダンクをするということなのかなあと思います。
川崎ブレイブサンダース(神奈川県川崎市)-英語
ブレイブサンダースは、最後まであきらめず勇敢に戦っている戦士を意味しているそうです。ブレイブは勇気、サンダーは雷鳴を表す単語。
アメリカのプロバスケットボールリーグであるNBAにもオクラホマシティ・サンダーというチームがあります。
横浜ビー・コルセアーズ(神奈川県横浜市)-英語
「B-CORSAIRS」と名付けられた横浜のチーム。 Corsairsは「海賊達、海賊船団」という意味だそう。
新潟アルビレックスBB(新潟県新潟市・上越市)-造語
アルビレックスは、アルビレオとレックスを組み合わせた造語。
アルビレオは、白鳥座のくちばしにオレンジとブルーに輝く二重星のこと、レックスはラテン語で王者を意味しています。
Jリーグのチームもアルビレックス新潟という名前です。
富山グラウシーズ(富山県富山市)-英語
富山グラウシーズのチーム名は、県の鳥であるライチョウを意味するGrousesという英語から付けられました。
西地区所属10チームのチーム名の由来とホームタウン
西地区10チームは、英語が7チーム、日本語由来が3チームありました。
信州ブレイブウォーリアーズ(長野県千曲市)-英語
長野県は真田氏や戸隠忍者、木曽義仲、川中島の合戦などの名が知られた名将、知将、勇敢な戦士を生んできた土地。長野県全体をイメージ出来る「信州」と「勇士」Brave warriors(英語)を組み合わせました。
Warriorsというと、NBAにもゴールデンステート・ウォーリアーズというチームがあります。
三遠ネオフェニックス(愛知県豊橋市・静岡県)-英語
ヨーロッパの伝承にも登場する永遠の時を生きるという伝説上の鳥「不死鳥」からフェニックスと名づけられました。
もともとフェニックスは、三河の企業チーム「OSGフェニックス」がbjリーグの「浜松・東三河フェニックス」となり、最終的に「三遠ネオフェニックス」へと受け継がれたそうです。
愛知県から静岡県にかけての三遠地方を拠点としており、県を跨いでホームとしている珍しいチームでもあります。
スーパー高校生河村選手が所属したチームでもあります。
シーホース三河(愛知県刈谷市)-英語
「シーホース」はタツノオトシゴの英名。愛知県の岡崎市にある岡崎城の別名が「龍城」であったこと、加えてチームの母体であるアイシン精機の豊田稔名誉相談役が1916年の辰年生まれだったことにも由来しているそうです。
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(愛知県名古屋市)-英語
ダイヤモンドドルフィンズという名前には、「水の中を泳ぐイルカのようにコートを走り、そして、ダイヤモンドのように強く光り輝く」という意味を込めているそう。
ダイヤモンドは母体である三菱電機のひし形に由来しています。そういう意味ではJリーグの浦和レッドダイヤモンズ(レッズ)に通じるところがあるかなと思います。
滋賀レイクスターズ(滋賀県彦根市)-英語
滋賀県のレイクスターズ。日本一大きい湖である琵琶湖と、自然豊かな滋賀県の広い夜空にきらめく星々のようなチームになりたいという意味が込められています。
ちなみにレイクというとNBAのロサンゼルス・レイカーズも湖に由来するチーム名です。
京都ハンナリーズ(京都府京都市)-日本語
ハンナリーズは日本語がモチーフの言葉。「はんなり」とは「上品で明るく華やかなさま」を表していて、日本の古都京都をイメージしたチーム名です。
「忘れ去られようとしている古式ゆかしき言葉をチーム名に表現することで文化の継承に役立ちたい」という思いが込められています。
一度聞いただけで「京都のチームなのかな」とイメージできるのがいいなと思いました。
大阪エヴェッサ(大阪府大阪市)-日本語
大阪エヴェッサはその響きの通り七福神の恵比寿さんに由来。人情・笑い・商売の街大阪を活気づける存在であることを願い命名されました。
ちなみに同じく関西のチームであるB2の奈良は「バンビシャス奈良」と言います。関西の滋賀、京都、大阪、奈良のチーム名、イメージが湧きやすくて素敵です。
島根スサノオマジック(島根県松江市)-日本語
島根県のスサノオマジックというチームの名前は、出雲神話の古事記に登場する神様で、ヤマタノオロチを退治したとされるスサノオノミコトに由来しています。
出雲大社がある島根県らしい名前。
ちなみにスサノオがヤマタノオロチを倒した時に手に入れた天叢雲剣(草薙剣)は愛知県の熱田神宮の御神体です。
広島ドラゴンフライズ(広島県広島市)-英語
日本で唯一、広島県廿日市市宮島町(日本三景の宮島)に生息している「ミヤジマトンボ」に由来。
トンボ(ドラゴンフライ)は、前に飛んで決して後ろに下がらない勇猛果敢な虫として「勝ち虫」と言われ、勝利を呼ぶ縁起の良い虫とされているそうです。
琉球ゴールデンキングス(沖縄県沖縄市)-英語
ゴールデンキングスは、王(キング)という響きに力強さと風格が感じられ、Bリーグの前身であるbjリーグ時代に、リーグのキングのような存在になって欲しいという願いの込められたチーム名です。
※Wリーグのホームタウンとチーム名由来はこちら
終わりに
今回はプロバスケットボールリーグであるBリーグ所属の20チームの名前についてその由来をご紹介しました。
英語名でカッコいい名前がついていたり、日本語由来で本拠地のイメージが湧いてくる名前に工夫してあったりと、Bリーグのチーム名の名づけ方はとても面白いなと感じました。
Bリーグはとても面白い試合を目の前で観戦することができ、選手とハイタッチなどもできてしまうプロリーグです。地元の体育館で熱い試合を観戦できるのが魅力のリーグですので、是非一度Bリーグの試合に足を運んでみてください。
※サッカーJ1所属チームの名前の由来はこちら