スポーツのチーム名は外国語のような響きの名前が多くありますが、それぞれどんな意味があるのかいまいち良く分からないことがあります。
外国語といっても馴染み深い英語ではなく、スペイン語やイタリア語、ラテン語などの言葉から名前がつけられていたり、はたまた外国語のような造語だったりとチーム名の成り立ちは様々。
この記事ではそんなチーム名の語源を探る第一弾として日本のプロサッカーリーグである、Jリーグ(J1)の18チームの名前の由来をご紹介します。
- Jリーグ チーム名の由来-スペイン語?イタリア語?英語?J1 18チーム名は何語?
- スペイン語由来はJ1に3チーム
- イタリア語由来は3チーム
- 英語由来は8チーム
- ラテン語は1チーム
- 日本語・造語は3チーム
- 終わりに
Jリーグ チーム名の由来-スペイン語?イタリア語?英語?J1 18チーム名は何語?
日本のプロサッカーリーグであるJリーグの1部リーグJ1には2020年シーズンでは18個のチームがあるのですが、チーム名はどこのチームも外来語のような響きがします。
サッカーといえばスペインやイタリア、イギリスなどが強豪国として有名ですが、日本のJ1のチームのチーム名は果たして何語の名前が多いのでしょうか。
この記事では2020年シーズンにJ1に所属する18チームの名前の語源が何語なのか、そしてどのような意味なのかをご紹介します。
スペイン語由来はJ1に3チーム
スペイン語由来のチームは18チーム中3チームありました。セレッソ大阪、柏レイソル、横浜Fマリノスです。
①セレッソ大阪(大阪府)
セレッソ大阪はスペイン語で桜を意味するCerezoがチーム名となっています。大阪市の市花とされる桜と、日本を代表する花、とのイメージで命名されたそうです。
②柏レイソル(千葉県)
レイソルはスペイン語で王を意味するReyと太陽を意味するSolが合わさった言葉。「太陽王」をイメージして名づけられたチームです。
③横浜Fマリノス(神奈川県)
横浜Fマリノスはもともとフリューゲルスとマリノスで違うチームだったのが合併したチーム。マリノスはMarinosというスペイン語で、「船乗り」を意味します。フリューゲルスはドイツ語で「翼」という意味の言葉だそうです。
※J2のチーム名の由来はこちら
イタリア語由来は3チーム
イタリア語由来は川崎フロンターレ、ガンバ大阪、サンフレッチェ広島の3チーム。スペイン語と同じ数のチームがイタリアご由来の言葉をチーム名としています。
①川崎フロンターレ(神奈川県)
神奈川県の川崎フロンターレ。フロンターレ はFrontaleというイタリア語で「正面の、前飾り」を意味する単語だそう。常に最前線で挑戦し続けるフロンティアスピリッツを表しているチーム名です。
②ガンバ大阪(大阪府)
ガンバ大阪のガンバは、ガンバははイタリア語で脚を意味するGambaという単語。頑張るの意もあわせて命名されたそう。
ちなみにスペイン語ではgambaは「海老」という意味になってしまいます。
③サンフレッチェ広島(広島県)
サンフレッチェ広島は、サンが日本語の「三」、フレッチェがイタリア語の「矢」を意味する造語。「三本の矢」の意味です。
毛利家のお膝元らしい名づけ方で粋だなと思いました。
英語由来は8チーム
英語由来は、FC東京、名古屋グランパス、鹿島アントラーズ、大分トリニータ、ヴィッセル神戸、横浜FC,浦和レッドダイヤモンズ、清水エスパルスの8チーム。J1で一番多いのは英語由来でした。
①FC東京(東京都)
FC東京はFootball Clubの略のFCを冠したチーム名です。
②名古屋グランパス(愛知県)
グランパスは英語のGrampusで、「シャチ」という意味。マスコットもシャチのグランパスくん。もともとは名古屋市の市章である八(円の中に八が入る)から名古屋グランパスエイトという名前でしたが、現在はグランパスとなっています。
何故シャチなのかというと名古屋城の「金の鯱」に由来。
ちなみに、名古屋市の市章である八の由来は尾張徳川家の合印の模様が基となっています。
③鹿島アントラーズ(茨城県)
茨城県のアントラーズはAntlerという英語で「鹿の枝角」を意味します。由来は鹿島神宮にいる「神鹿(しんろく)」。また、枝角は茨城の茨のイメージの意味も込められているのだそう。
④大分トリニータ(大分県)
トリニータは三位一体を表す英語「トリニティ(Trinity)」とホームタウン名「大分(Oita)」を合わせた造語。ちなみにイタリア語では「三位一体」を表すTrinitaと言い、大分トリニータのTrinitaと同じ綴りだそうですが、大分トリニータの語源は英語のTrinityだそうです。
⑤ヴィッセル神戸(兵庫県)
勝利を意味するVictoryと船舶を意味するVesselを組み合わせた造語がヴィッセル。響きもかっこよくイタリア語とかかなーと思っていたので意外でした。
船舶が港湾都市神戸をイメージしており、また、市民の夢を乗せ、勝利に挑戦し続けるクラブという意味を込めて作られたチーム名だそうです。
⑥横浜FC(神奈川県)
横浜のFootball Clubということで横浜FCという名前です。
⑦浦和レッドダイヤモンズ(埼玉県)
浦和レッズという名前で知られていますが、「赤いダイヤモンド」という意味のレッドダイヤモンズ。前身の三菱浦和フットボールクラブの三菱のひし形(ダイヤモンド)がチーム名の由来です。
⑧清水エスパルス(静岡県)
「サッカー、清水、静岡」の頭文字Sと、「鼓動」を意味するPulseを組み合わせた造語「S-Pulse」。そのまま「エスパル」という言葉があるのかと思っていましたが、造語だったのですね。
ラテン語は1チーム
J1にはラテン語由来のチームが1チームあります。湘南ベルマーレというクラブです。
①湘南ベルマーレ(神奈川県)
ラテン語の美しい(Bellum、ベルム)と海(Mare、マーレ)を組み合わせたベルマーレ。海が美しい湘南にぴったりな名前です。
※J3のチームの名前の由来はこちら
日本語・造語は3チーム
日本語や他の国の言葉の造語のチーム名もあります。コンサドーレ札幌、サガン鳥栖、ベガルタ仙台です。
①コンサドーレ札幌(北海道)
コンサドーレはじつは道産子という言葉をさかさまに読んだ言葉。「どさんこ」→「こんさど」となり、それを少しイタリア語っぽくしてコンサドーレとなりました。
まさか道産子が語源だったとは!
②サガン鳥栖(佐賀県)
サガン鳥栖は「砂岩のように1人1人の力が合わさったチーム」と「佐賀」をかけたチーム名です。サガン鳥栖という名前で鳥栖市が佐賀にあると直ぐに分かるネーミングが素晴らしいなと思います。
④ベガルタ仙台(宮城県)
七夕のおりひめ星とされる「Vega(ベガ)」と、七夕の彦星とされる「Altair(アルタイル)」を組み合わせた造語がベガルタ。これまでベガルタという言葉があるのだと思ってました。
ベガやアルタイルの語源はたぶんアラビア語なのですが、世界的に使われている単語なのでどこに分類すればよいか難しかったので、このグループにいれました。
終わりに
この記事では現在(2020年)時点でJ1に所属している18のサッカーチームの語言語と由来をそれぞれご紹介しました。
一番多かったのは英語由来のチームでしたが、外国の言葉を組み合わせたり、はたまた日本語の言葉を外国語風にしたりと、とてもユニークな名前だったんだなと感じました。今後は、それぞれのチームが願いを込めて作ったチーム名に思いを馳せながら試合を楽しみたいなと思います。
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