すみくにぼちぼち日記

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WEリーグ 参加チームとホームタウン,チーム名の由来一覧-2021年9月開幕の日本女子プロサッカーリーグ

日本初の女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」が2021年の9月に開幕します。

女子サッカーリーグはこれまで「なでしこリーグ」というアマチュアリーグでしたが、2021年からなでしこリーグの上位リーグとしてWEリーグが開催されることとなりました。

この記事では、WEリーグについての情報や各チームのホームタウン、チーム名の由来などをご紹介します。

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WEリーグ 参加チームとホームタウン,チーム名の由来一覧-2021年9月開幕の日本女子プロサッカーリーグ

WEリーグとは、2021年9月に開幕が予定されている、日本で初めての女子プロサッカーリーグです。

WEリーグという名前はWomen Empowerment Leagueの略称で、公式HPによると、この名称には日本に女子プロサッカー選手という職業が確立され、リーグに関わる「わたしたちみんな(WE)」が主人公として活躍する社会を目指す、という思いが込められているそう。

WEリーグは日本のトップリーグとなり、現なでしこリーグの上位に位置するリーグとなります。2021年の9月に11チームで開幕し、今後複数年間は、なでしこリーグからの昇格はあるけれど、WEリーグからの降格が無い、エキスパンション型のリーグとして運営される予定です。

 

WEリーグ2021年の日程

・プレシーズンマッチ日程:2021年4月24 日から 2021年6月5日

・WEリーグ開幕:2021年9 月から 2021年 - 2022年

 

※公式HPはこちら

WEリーグ | Women Empowerment League | WEリーグは、2021年9月に開幕を予定する日本初の女子プロサッカーリーグです。

 

2020年なでしこ1部所属7チームを紹介

ここからは、WEリーグ開幕時の参加チームをご紹介します。

先ずはなでしこ1部リーグから参加する7チームのチーム名の由来とホームタウンです。

 

マイナビ仙台レディース(宮城県仙台市)

J1のベガルタ仙台の姉妹チーム。

企業名マイナビから始まるチーム名で、続く「ベガルタ」は七夕のおりひめ星とされる「Vega(ベガ)」と、七夕の彦星とされる「Altair(アルタイル)」を組み合わせた造語です。実はベガルタという言葉あるわけではないというのには驚きました。

ベガやアルタイルの語源はたぶんアラビア語。

ホームタウンは宮城県仙台市です。

 

浦和レッズレディース(埼玉県浦和市)

J1所属の浦和レッズの姉妹チーム。

「赤いダイヤモンド」という意味のレッドダイヤモンズです。前身の三菱浦和フットボールクラブの三菱のひし形(ダイヤモンド)がチーム名の由来です。

ホームタウンは埼玉県浦和市。 

 

ジェフユナイテッド千葉レディース(千葉県市原市・千葉市)

J2のジェフユナイテッド千葉の姉妹チーム。

ユナイテッドはクラブとホームタウンの結びつきを表す単語だそう。

ジェフ(JEF)は、クラブの母体となったJR-East(JR東日本)とFurukawa(古河)の略称にも由来するそうです。

 

日テレ・東京ヴェルディベレーザ(東京都稲城市)

J2の東京ヴェルディの姉妹チーム。

企業名の日テレから始まり、東京ヴェルディのチーム名はポルトガル語で「緑」を意味する「Verde(ヴェルデ)」から生まれた造語で、緑がチームカラーです。

「ベレーザ」はポルトガル語で「美人」という意味。 なでしこリーグ発足時から加盟しており、唯一2部降格がないチームです。

東京都稲城市をホームタウンとして活動しています。

 

ノジマステラ神奈川相模原(神奈川県相模原市)

ノジマは企業名、ステラはイタリア語で星という意味。
神奈川で女子サッカーの普及・発展に貢献し、神奈川の「星(ステラ)」を目指すという意味が込められています。

ホームタウンは神奈川県相模原市です。

 

アルビレックス新潟レディース(新潟県新潟市・聖籠町)

J2のアルビレックス新潟の姉妹チーム。

アルビレックスは、白鳥座の中の二重星「Albireo(アルビレオ)」と「ラテン語で王を意味する「Rex(レックス)」を合わせた造語です。

新潟県新潟市や聖籠町をホームタウンとしています。

 

INAC神戸レオネッサ(兵庫県神戸市)

INAC神戸レオネッサのINAC(アイナック)は「International Athletic Club」の略。また、チーム名の「レオネッサ」はイタリア語で「雌ライオン」を意味しているそう。美しく且つ力強いチームにという願いが込められています。

ホームタウンは兵庫県神戸市。

 

※2020年になでしこ1部に所属していたチームはこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

2020年なでしこ2部所属2チームを紹介

続いてなでしこ2部に所属していた2チームを紹介します。

 

ちふれASエルフェン埼玉(埼玉県狭山市)

「ちふれ」は企業名。ASのAは前身のアゼリアのAとホームタウンの狭山市、埼玉、西部の頭文字のSからとったアルファベットです。

エルフェン(Elfen)はドイツ語で数字の11(elf)に由来。サッカー選手のイレブンを意味し、また、英語で妖精を意味するエルフィン(elfin)を連想させているそう。

 

AC長野パルセイロ・レディース(長野県長野市)

J3のAC長野パルセイロの姉妹チーム。

AC長野パルセイロの「AC」はAthletic Clubの略。 パルセイロ(Parceiro)はポルトガル語で「パートナー」を意味しています。

地域社会とクラブが共に手を携えて、強いパートナーシップで共生する「地域密着協働型スポーツクラブ」を目指していることに由来しているそうです。ホームタウンは長野県長野市。

 

※2020年になでしこ2部に所属していたチームはこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

新規創設2チームを紹介

WEリーグ発足に当たって新設されたクラブも2チームあります。

 

大宮アルディージャ(埼玉県大宮市)

J2大宮アルディージャの姉妹クラブ。

アルディージャは、スペイン語のArdillaが語源で「リス」を意味します。

一方でつづりはスペイン語の「Ardilla」ではなく「Ardija」と日本人にも読みやすいように工夫されています。

リスは、大宮市が1990年の市制施行50周年記念の際に定めたマスコットだそう。今はさいたま市となった大宮ですが、現在も大宮アルディージャという名前を残しています。

 

サンフレッチェ広島(広島県広島市)

J1サンフレッチェ広島の姉妹チーム。

サンフレッチェ広島は、サンが日本語の「三」、フレッチェがイタリア語の「矢」を意味する造語。「三本の矢」の意味です。

毛利家のお膝元らしい名づけ方で粋だなと思いました。

 

WEリーグ参加基準

WEリーグの参加基準は下記の通りです。

・運営にあたる法人を構成する役職員の50%以上を女性とする。

・意思決定に関わる者のうち、少なくとも1人は女性とすること。(取締役以上が望ましい)

・プロA契約選手5名以上およびプロB・C契約選手[最低年俸270万円(消費税別)]10名以上と契約を締結すること。

・監督はJFA・S級(またはS級相当)、JFA・A-Proの指導者資格を有する者。もしくはS級資格取得講習会を受講中の者(ただし、女性に限る)。

・U-18、U-15、U-12チームを保有すること。(ただし、U-18チームの保有は入会より3年以内。U-12についてはスクールまたはクリニックで代替可)

・WEリーグが基準とするスタジアム(収容5000人以上、夜間照明設置、大型映像装置設置)等の整備

 

WEリーグの問題点と課題

日本初の女子プロサッカーリーグがWEリーグの開幕により、日本のプロスポーツがこれまでよりも更に盛り上がるのではないかなと期待が膨らみます。

一方で、いくつかの不安要素、課題点も頭の中に浮かんできました。

 

参加クラブが関東に偏る

チーム構成が

東北1チーム(仙台)

関東6チーム(浦和、大宮、埼玉、千葉、東京、相模原)

中部2チーム(新潟、長野)

関西1チーム(神戸)

中国1チーム(広島)

と関東に偏っており、四国・九州・沖縄、北海道にチームがないため、全国的な盛り上がりに欠け、プロとして発足したはいいけれど、いまいち盛り上がりに欠ける状態にならないか心配しています。

例えば、1989年のプレナスなでしこリーグ発足時からリーグに参加している2チームの1つ「伊賀FCくノ一三重」も落選するなど、リーグ参加条件を満たすのが難しいチームもあるようです。

今回WEリーグに選ばれなかった伊賀や愛媛は他に主たるプロスポーツがあまり無い地域ですので、WEリーグに参加していれば地域で1部リーグに参戦しているクラブとして人気が出ることは必至だろうし、なんとなくこの2チームが参加できなかったのはもったいない気がしてしまいます。

2016年に開幕した男子プロバスケットボールリーグのBリーグが開幕後も高い人気を維持した理由として、これまでプロチームがなかった地域にホームタウンを構える地域密着のクラブが多くあったことがあげられると思います。

その点においてはWEリーグは地域密着の視点が弱く、あくまで企業スポーツの延長のような、感じがしないでもありません。

 

参加チームが11チーム

参加チームが11チームと奇数というのも微妙な数だと感じます。

基本的に試合は2チームで行うため、参加チームが11チームだと、必ず1チーム試合が無いチームが出てきます。

特に開幕ゲームで試合できないチームがあるというのは、全国がいっせいに盛り上がることができないという面で惜しいなと思ってしまいます。

運営側になにか意図があって11チームにしたことを願うばかりです。

 

理念がサポーター視点ではない

また、理念の面でも、WEリーグの視点がサポーターに向いていないと感じてしまうことがあります。

例えば、Bリーグの理念は、

1.世界に通用する選手やチームの輩出

2.エンターテイメント性の追求

3.夢のアリーナの実現

と、サポーターと一緒に日本のバスケットを、自分の好きなクラブを、アリーナを作り上げたいという、「サポーターの夢」を実現することに重きを置いています。

一方で、WEリーグは、

1. 日本の女性活躍社会を牽引する。

2. 日本に「女性プロスポーツ」を根付かせる。

3 .日本の女子サッカーの発展に貢献する。

4 .なでしこジャパンを再び世界一にする。

と、お客さん視点が全く感じられない、あくまで女子スポーツや女子サッカー視点というところで、興業(スポーツコンテンツ)としてプロスポーツを成り立たせる気持ちがあるのか疑問に感じてしまいます。

プロスポーツは、リーグがあれば見てもらえるわけではなく、サポーターと一緒に作り上げるものだと思うのです。

サポーターが応援したいと思うチームを作り、サポーターと一緒に成長し、サポーターと一緒にリーグ制覇の夢を追う。そしてその先には日本代表があって、ワールドカップがあって、オリンピックがある。

そんなサポーターのその視点を大切に、一つのスポーツコンテンツとしての成功を目指してもらいたいなと思います。そして、そうすることがWEリーグというコンテンツが面白いと思ってもらえるようになるための絶対条件ではないかなと思います。

 

少し不安要素ばかり書いてしまいましたが、新リーグの設立時はスタートダッシュがとても大切であることはJリーグやBリーグの発足時を見ても明らかですので、Bリーグ開幕時のように、出来る限りの広報活動を盛大に行って、開幕後は夜のスポーツ番組で毎日報道されるくらいのスポーツコンテンツになるといいなと思います。


WEリーグ普及に向けて

WEリーグに限らずですが、プロスポーツが人気になるためにはサポーター第一であることが重要です。

これまでのようなサッカー教室や地域ボランティアなどはコロナ禍がおさまってからしか難しいかもしれませんが、デジタルでのマーケティング活動は必須かなと思います。

まずはデジタルコンテンツをフル活用して、試合や選手との交流へのアクセシビリティを高く保つことが重要です。

例えば、Bリーグなら、バスケットLIVE、バスケットLIVE for Amazon Prime Video、スカパー!、DAZN、Hulu、J:COMチャンネルなど、様々なネット配信サービスで試合を見ることが可能で、地上波での放映が少ない中、ファン獲得に励んでいます。

同じように、WEリーグもネットでの配信に力をいれ、ファンとの交流に力を入れることが重要です。

Twitterやウェブニュースで全試合の結果とハイライトを配信する、WEリーグのゲームコンテンツを作成販売できるようにゲーム会社と契約する(NBAの2Kシリーズのような)など、NBAが採っている戦略もとても参考になるのではないかなと思います。

また、アメリカの女子バスケットボールリーグWNBAの試みとして、Twitterで1試合丸ごと生配信をしていたことがありました。開幕後は同じようにWEリーグの試合を毎日1試合Twitterで生配信するなど、広報活動に力を入れる必要があるかなと思います。

このような、他スポーツや他国の取り組みを参考に、「WEリーグのサッカー」というコンテンツを届けてほしいなと思います。

 

終わりに

この記事では、2021年9月に開幕する予定の女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」をご紹介しました。

コロナ禍での開幕ということもあり、スタジアムでの観戦などはこれまで通りにはいかないこともあると思いますが、ウェブサービスやテレビ放映などで開幕からWEリーグフィーバーになるくらい、盛り上がると良いなと思います。

 

※おすすめオンラインヨガはこちら

classroom.hatenablog.com

 

※女子バスケットボールリーグWリーグはこちら 

sumikuni.hatenablog.com

 

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