大学院の修士課程に進学を考えた時、自分の大学と異なる大学や学士課程での専門分野と異なる専攻の大学院に進学することができるのかというのは気になるところ。
この記事では、異なる専門分野や大学の大学院へ進学が可能かについて文系の例をもとにご紹介します。
大学院の修士課程で学士課程と異なる専門を選ぶことは可能か-文系の例を紹介
大学院の修士課程に進学したい場合に、大学の学部とは異なる専門分野の研究をしたいと思うことがあります。
文系の場合、このような、異なる分野の修士課程への進学は大学院入試に合格すれば問題なく可能です。
また、異なる大学でこれまでとは違う専門分野を専攻することもできます。
大学や専攻の選び方
大学卒業後に大学院に行く場合、
①自分の大学で同じ専攻に行く
②自分の大学で違う専攻に行く
③他の大学で同じ専攻に行く
④他の大学で違う専攻に行く
という4つのパターンが考えられいます。
同じ大学、違う大学、どちらに行くにせよ大学院入試を受験する必要があり、同じ専攻であればそこまで苦労することはありません。
違う専攻に行く場合は大学院入試対策を基礎から行う必要があり、難易度が上がります。
大学も専攻も同じという場合は、自分が師事したい教授の研究室に入ることになるので、問題ないのですが、大学や専攻を変更したいという場合には、自分が研究したい内容を専門としている教授がいる場所を選ぶ必要があります。
大学院は、大学で学んだ、もしくはそれと同等レベルの専門知識をもとにして研究する場所ですから、研究したいことを指導してくださる教授がいる研究室を選ぶことが重要です。
ですから、自分が研究したいことを指導してくれる教授がどの大学のなんという研究室にいるかを調べ、志望校を決定するのがおすすめです。
ちなみに、大学院の探し方ですが、『スタディサプリ社会人大学院』という本が出版されているので、こちらを読むのがおすすめです。
この本を読むのと大学院のホームページを見るという形が一番いいかなと思います。
※大学院選びはこちらがおすすめです
大学院の授業についていけるか
専攻を変える場合、同じ大学であって違う大学であっても、その分野を一から勉強することとなります。
当然、大学院入試で基礎の部分は勉強して試験に合格する必要があるのですが、大学院ではその知識の応用としての授業が開講されていることが多いです。
私は外国語学部から経営学専攻の修士課程に進学したのですが、授業では経営学の基礎を使って、事例などを用いた応用的な授業が多くありました。
基本的には大学院入試の知識で問題なくついていくことができましたが、選択科目だった経済系の基礎授業の中で大学院入試で勉強していない科目の授業は全くついていくことができませんでした。
ですので、大学院で違う専攻に進む場合は、入学後に自分が全く分からない分野の授業を履修してしまわないように注意する必要があるかなと思います。
修士論文は一からでも大丈夫
理系の場合、修士論文が卒業論文の続きの様な位置づけになる場合も多く、同じテーマで研究することが多いそうですが、文系の場合は卒論と全く違うテーマでも問題なく修論を提出することが可能です。
私は大学時代に南米の政治についての卒論を書いたのですが、大学院では企業戦略についての論文を書きました。
全く新しい分野でしたが、理論系の論文をしっかりと読み、担当教授と相談しながらすすめれば、大学とは異なる分野の修士論文も執筆が可能です。
※卒論や修論の書き方はこちら
入試対策
入試対策ですが、大学院の説明会に行くと入試問題やおすすめ書籍をもらったり買ったりできることが多いので、それを活用します。
私は入りたい大学院の説明会でもらった過去問を解きながら、その分野に関する文献を読む方法で対策しました。
また、説明会では教授陣が執筆した「学問のまとめ」の様な本が売っていたりするので、売っている場合は絶対購入してください。
大学院の入試問題は、大学院の教授陣がつくるので、先生たちの研究分野の問題が出ます。敵を知り己を知れば百戦殆からず 、ではないですが、先生の研究を知ることが、大学院合格のためには必須です。
特に大学院で専攻を変更する場合には、すでに大学4年間、その分野を専門的に勉強してきた学生と入学枠を争うこととなるので、しっかりと勉強することが大切です。
※大学院の入試対策についての詳細はこちら
英語対策はKirihara Online Academyがおすすめ
大学院の入試には英語の試験がある場合が多いです。
私はトイックを利用して、英語は免除だったので、一番のおすすめはトイック利用です。
ただ、トイックも必要点数が高かったり、期限までに受験できない場合もあるので、その場合はKirihara Online Academyの英語の授業を勉強するのがおすすめ。
桐原オンラインは、TOEICと英検に特化したオンライン英会話教室で、テストの傾向やコツなどをしっかりと教えてくださるのが魅力。
無料体験レッスンもありますので、是非一度体験なさってみてください。
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終わりに
この記事では、学士課程と異なる専攻の修士課程に進むことが可能かについて、実際の経験をもとにご紹介しました。
修士課程では大学時代とは別のことを研究したいと思ている場合、不安なことが多いかもしれませんが、しっかりと努力すれば問題なく入学、卒業できると思います。
今、入ろうか迷っているという場合は、是非希望する大学院の説明会に参加なさってみてください。
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