すみくにぼちぼち日記

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外国語を忘れるということ-外国語能力維持のため触れることを大切に

皆さん、微分積分、できますか? 私はできません。忘れました(覚えていた時から微妙でしたが…)。人間は忘れる生き物だと言われるのですが、言語もまた忘れます。一度話せるようになった言語も、使わなければ忘れるのです。

言葉を忘れるというのはどういうことか、忘れないためにはどうすれば良いのか…今回は「外国語を忘れること」をテーマに外国語について考えてみたいと思います。

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人間は忘れる生き物である。

 人間誰しも忘れます。超人的な記憶力をもった人は極わずか。昨日のご飯、高校の時に習った数式、好きだった絵本のタイトル、小さい頃の記憶…

嫌なことも、嬉しいことも、いつかは忘れます。だからこそ苦しいことを乗り越え、新たな希望へと突き進むことができるのです。

つまり、この忘れる能力を備わっているのは人間の良いところでもあります。ですから、忘れることは普通であり、忘れたかといって、悲観的になる必要はまったくないのです。

 外国語を忘れる感覚とは

「昔は喋れたけど、今は話せない」という言葉を聞いたことありませんか?日本語を話していると、今話せないってどういうこと?と疑問に感じてしまう言葉です。ですが、外国語(母語でない言葉)を話す話者の場合、外国語は必ず忘れます。

では、「話せたのに話すことができなくなる」という感覚はどのようなものなのでしょうか。想像するのは、古文の授業。古文って、高校のときは「あいなし=つまらない」、とか覚えているのですが、大人になって単語を思い出そうと思ってもまったく思い出せないのです。

外国語を忘れるというのそんな感じで、コップを見て、「あれ、これ○○語でなんていうんだったかな」となります。はじめは単語単位で忘れていきますが、単語を忘れてくると会話ができなくなっていくので、今度は言葉を口から出す頻度が減ります。すると、外国語を聞いても分からない状態になり、言葉を聞く機会も減る、言葉に触れる機会がなくなるので、自然と頭の中でその外国語が消滅し、前述の古文の様に、頭の中の外国語が露と消えてしまうのです。

多言語になるほど不安が増大し維持が難しくなる

幼いころ、外国語を沢山話せるようになりたいと憧れていたのですが、実際多言語を話せるようになったときに感じたことは、「忘れるのが怖い」ということ。勉強している時には感じない恐怖ですが、話せるようになるために努力した時間の何倍もの早さで言葉を忘れていきます。

この忘れるということは非常に不安なこと。たまに、ポルトガル語、忘れてたらどうしよう、英語を話せなかったらどうしようと一人で不安になることも。

話せる言語が増えれば増えるほど、この不安は増大します。だからこそ日々の研鑽が欠かせないのです。そして、維持するために勉強しなければならない言語が増えますので、維持すること自体も難しくなっていきます。 

一番重要なのは文法-骨格があれば忘れない

使わなければ忘れてしまう外国語ですが、特に忘れやすいのは「音で覚えた外国語」です。私は英語、スペイン語ポルトガル語を話すのですが、以前はフランス語も話せていました。現在はまったく覚えていません。

何故、英語、スペイン語ポルトガル語は忘れないのにフランス語は忘れるのか。その理由は文法力の差です。

文法は樹木で例えると木の幹と枝。ここがしっかりしていれば、花も咲きますし実もつきます。また、忘れたとしても、再び花を咲かせることができます。一方で、木の幹と枝が枯れてしまっては、花を咲かせることはできません。

フランス語は音で入りました。実際にフランスに住んでいて、音を聞いて覚える。覚えるのは早いのですが、文法が頭に入っていなかったため、満開になった桜が散っていくかのように、使わなくなれば一瞬で忘れてしまいました。

外国語を忘れないためには日々の研鑽が必須

必ず忘れる外国語ですが、忘れないためにはどうするか。それの答えは外国語に触れることです。

毎日、毎週、毎月、どのようなペースでも良いのですが、定期的に外国語に触れていれば、頭は外国語脳になり、触れる度に外国語を思い出してくれます。この頭が外国語を思い出すということが、外国語を忘れないためには重要なことなのです。

触れるというのは、教科書を開いて勉強するという方法もありますが、例えば外国語のニュースやSNSの投稿を見る、携帯の設定を外国語にするなど、目や耳に触れるように工夫するというのも効果的。

机に毎日座るのは大変ですが、空き時間やふとした時間に外国語が目や耳に入る環境であれば、自然と外国語と触れ合うことができます。 

終わりに

今回は「言葉を忘れていくこと」をテーマに忘れるとはどういうことか、忘れないためには何が必要かについて考えてみました。

忘れることがテーマだったため、言葉を学ぶことについて少し悲観的な見方となってしまいましたが、言葉を学ぶこと、そして話せるようになることは、「忘れるかもしれない恐怖」の何倍も楽しくてやりがいのあることです。

ですから、皆様も是非、言語学習を楽しんで、そして、いつか「忘れるのが怖い」と感じた瞬間が来たときには、この記事のことを少しだけ思い出してみてください。

 

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