海外駐在というと出世頭というイメージがあります。
この記事では、海外駐在の出世面をご紹介します。
- 海外駐在は出世への近道? -駐在の昇進・昇格・昇給への影響とは
- 出世面でのメリット
- 海外駐在の仕事の仕事内容
- 海外駐在を目指したい場合の転職活動について
- 駐在前のオンラインビジネス英会話
- 駐在準備におすすめなハンドブック
- 終わりに
海外駐在は出世への近道? -駐在の昇進・昇格・昇給への影響とは
海外駐在はある種出世へのパスポートとして機能することがあります。
というのも、海外駐在経験者というのは企業の中でも少なく、特に海外現地法人のトップのポジションに就きやすく、海外現地法人の長を経験したのち本社で出世するということが多くあります。
実際、上層部となると、「ヨーロッパ支社で社長を経験するのがキャリアパス」といった社内の暗黙の了解がある企業も。
もちろん駐在しても出世しない場合もありますが、出世への一つの武器として海外駐在経験が役に立つという側面が存在するのです。
出世面でのメリット
海外駐在をすると出世がしやすい、部長や役員クラスになるためには海外拠点の支社長を経験する必要がある、など、海外駐在では出世面でメリットがあると言われることがあります。
実際、私の会社でも役員になる社員はほぼ全員海外駐在経験者でした。
出世するためには、海外で活躍できるかできないかが分かれ目となり、活躍できれば出世できるし、活躍できなければ出世できないという結果となります。
海外駐在といえども日本国内で働くのと同じ原理で人事異動が行われていくのが普通だと言えます。
出世しやすい環境
海外駐在は国内で働いている場合よりも出世スピードが速くなります。
というのも、国内にいる社員数と海外駐在員の社員数を比べると海外駐在員の社員数の方が圧倒的に少ないのにもかかわらず、海外拠点数は国内拠点数と同じかそれよりも多い場合があるからです。
数少ない海外駐在員が多くある各拠点の管理職ポストにつくこととなり、自然と国内にいるよりも速いスピードで出世することが可能です。
例えば、日本で一番多くの海外駐在員を抱えるトヨタ自動車では、「海外30カ国・約80事業体に約2450人の海外勤務者がいる。」※ そう。
一方で、トヨタ自動車全体の社員数は71,373人※※なので、2450人の中で競争するのか、7万全員と競争するのかを比べると、海外駐在員の方が出世しやすいということが分かると思います。
※東洋経済参照
海外勤務者が多い会社トップ200ランキング | 就職四季報プラスワン | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース
※※トヨタ自動車HP参照
会社案内 | 会社概要 | 企業情報 | トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト
海外駐在員になるのが難しい
海外駐在員の場合、競争相手が必然的に限られてくるので、出世しやすいと言えるのですが、海外駐在員として選ばれるのが難しい場合が多いです。
海外駐在員として選ばれるためには、実力や能力以上に運が必要となります。
というのも、自分が海外に行きたいタイミングでそのポジションに空きがあるかという部分でタイミングが難しかしいというのが実情。
海外駐在がしたいけど中々選ばれずに長年過ごしてしまうということも多いので、本当に駐在を希望している場合は、駐在前提で採用活動を行っている企業に転職などを考えるのも必要な選択肢となります。
※海外駐在を希望する場合のおすすめエージェント
日本のポスト数の問題
比較的早く出世できる海外駐在員ですが、実は本社で高いポジションにつける確率は高くはありません。
というのも、海外拠点数の方が多く、海外で役職についていたとしても、日本の本社内でのポスト数は限られているため、本社でのポストの空きを待っている社員が多く存在するのです。
ですから、年齢を重ねたタイミングで海外駐在にでると、そのまま中々本社に戻ることができないということも多くあります。
また、運良く日本に帰国できた場合にも、その後何度も海外拠点に配属されることもあるので、海外駐在経験者としてキャリアップを図っていく場合にはその点も覚悟が必要です。
若い間に海外駐在を経験する場合には、役職を上げて、そのまま係長クラスで本社に戻るか、日本国内の拠点の役職に就く、もしくはその経験をもとに他の企業に転職するなど、色々な選択肢を検討することがキャリア構築面ではおすすめです。
※海外駐在中の転職活動についてはこちら
海外駐在の仕事の仕事内容
海外駐在というと、すごい仕事をやっているイメージがあるのですが、一部の総合商社などを除いて、実際に行う仕事は日本の仕事とほとんど変わりません。
海外駐在にも色々な働き方があり、営業、技術、管理などの部門によって仕事内容も大きく異なります。
営業担当の場合、新規開拓とルート営業、マーケティング、人材育成、製品購入・輸入、製品メンテナンスの管理、などが主な仕事となります。
技術の場合、新工場を建設の支援や工場管理、技術的なユーザー支援などを行います。
管理部門では、システム構築、人事評価制度の作成、オフィスの管理体制の構築などがメインの仕事です。
日本と違う点として、日本の成熟した市場では仕事自体が守りの場合が多い一方で、海外の未成熟市場では攻める仕事が多いということがあります。
また、日本では保守的な企業でも海外では大胆にチャレンジできる環境があるというのも異なる部分です。
新しいことにチャレンジできる
海外駐在では、新しいことにチャレンジしやすい環境が整っています。
例えば、営業員として海外駐在する場合、新規開拓が主な仕事内容となり、これまでだれもやったことが無い分野に挑戦することができます。
新しい市場を開拓したり、これまで取引が無かった町や国に販売網を構築することで、目に見える形で会社や社会に貢献することが可能です。
技術や管理部門で駐在する場合にも、新しい工場やラインを構築したり、オフィスのシステムを整えたりと、一から拠点を成長させることができるため、面白さを実感できる仕事です。
この部分で、自分でやった仕事がそのまま結果となる部分が多く、日本で働く場合よりも目に見えて結果が出せるので、社内評価は上げやすい環境だと言えます。
※海外駐在中の仕事内容についてはこちら
人材育成で赴任国に貢献できる
自分の仕事を行いながら、現地スタッフを育成することも駐在員の大切な役割の一つ。
人材を雇用し、育成して、自走できるスタッフを育てることで、自社企業だけでなく、人材育成を通して赴任国にも貢献することができます。
赴任先で育成した人材を日本や他の国のオフィスで研修させて見分を広げさせたり、育てたスタッフが後輩を指導できるような環境を整えたりと、赴任先の仕事環境を整えていくこともやりがいを感じられる仕事です。
人材を育てることで、所属している拠点の成績も上がりやすくなるため、結果を求めている場合には積極的に人材育成を進めることが大切です。
※海外駐在中のスタッフ育成についてはこちら
海外駐在を目指したい場合の転職活動について
海外駐在員を目指すときには、社内で積極的に海外志向だということを発信することが近道です。
ただ、一生懸命仕事に励んでも、会社側の事情で駐在できないこともあります。
例えば、駐在先に空きがない場合、また、駐在先が少なくて駐在員を必要としていない場合など、自分の努力ではどうしよもない場合には、海外駐在を目指して思い切って転職してみるのも一つの方法です。
転職エージェントの中にはグローバル企業への就職支援を強みとしているエージェントもありますので、転職を考えたいという場合は一度相談してみるのがおすすめです。
ちなみに、グローバル企業に転職を希望するなら「en world」への登録は必須と言えるくらいおすすめ。サポートやコンサルタントの対応が素晴らしいので是非面談なさってみてください。
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駐在前のオンラインビジネス英会話
海外駐在として海外に行く場合の英語練習としては、ビジネス英語を学べるオンライン英会話などで練習するのがお勧めです。
ビジネスで使う英語というのは日常会話で使う表現と異なっている場合も多く、実際にビジネスの最前線で活躍した経験がある講師と仕事のことや世界のことについてディスカッションしながら語学力を向上させることができるのが利点。
海外駐在や帯同の準備のための英会話を検討しているという場合はぜひ無料体験などに挑戦なさってみてください。
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駐在準備におすすめなハンドブック
駐在や帯同時には、語学の面での心配事も多いです。
海外駐在をする国によっては英語以外が公用語という場合もあり、基本的な現地語での会話を赴任先や赴任前に勉強することとなると思いますが、特に病院などは英語も通じるため、英語でやり取りすることが可能です。
病院で使う現地語の情報などがまとまったハンドブックを探すのは難しいのですが、英語のハンドブックは、BIGINという英会話スクールが駐在時の生活情報や英語表現をまとめた「海外赴任English Book」というハンドブックを発刊しているため、こちらを持っていくのがおすすめです。
ハンドブックは駐在の心強い味方となると思いますので、問い合わせてみるのが良いかなと思います。
※ハンドブックの問い合わせは英会話スクールBIGINのHPから可能です。
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終わりに
この記事では海外駐在と出世の関係についてご紹介しました。
海外駐在という働き方は、競争相手が減りポストが増えるということで確かに出世しやすい環境なのですが、駐在員に選ばれるのが難しかったり、駐在後日本でポストが空いていない場合があるなど、一筋縄ではいかないのも実情。
海外に出てグローバルに働きたいと考えている場合にとてもお勧めな働き方ですが、キャリア全体を考えた場合には、色々な選択肢を考えながらキャリアデザインを行っていくのがおすすめです。
※駐在員のやりがいはこちら
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