スペイン語を勉強するときに気になるのがスペイン語がどのような言語なのか。
この記事では、スペイン語の特徴と概要をご紹介します。
スペイン語の特徴と概要-文法, 発音, 語彙
スペイン語を学びたいと思ったときに気になるのがスペイン語がどのような言語なのか。
スペイン語勉強の際には終わりが見えない状態で勉強するよりも、ある程度のような言語なのかを頭に入れてから勉強するのがおすすめ。
ここからはスペイン語の文法、発音、語彙の特徴をご紹介します。
スペイン語の文法の特徴
スペイン語の文法の特徴として、
①名詞・形容詞・冠詞に性がある
②動詞の活用で主語と時制を判断
③語順がかなり自由
という3つが挙げられます。
名詞・形容詞・冠詞に性がある
スペイン語の名詞、形容詞、冠詞には性があります。
性は男性名詞か女性名詞のどちらかで、他の言語で登場するような中性というのものはありません。
文章を作るときには名詞、形容詞、冠詞の性を一致させる必要があります。
スペイン語の性は単語の語尾を見ると基本的にわかるようになっています。
規則的な語尾は、 -o が男性、 -a が女性 です。
時には例外もあり、例えば-oで終わっている単語でも、本来は-aで終わっているのにその言葉を省略した時に-oで終わる言葉などは女性名詞です。
例えば、foto(写真)は、oで終わっていますが、元の単語がfotografiaなので女性名詞です。
また、-aで終わっているけど男性名詞という場合もまれにあります。
ただ、覚え方として-oで終わっていたら男性名詞、-aで終わっていたら女性名詞と覚え、例外が出てきたら都度覚えていくのがおすすめ。
例外はそこまで多くなく、出てきたタイミングで覚えれば自然と身につきます。
スペイン語の単語を覚える際には常に定冠詞のel、laをつけて覚えていくのが大切。
そうすることで、形容詞や冠詞の誤用を防ぐことができます。
※スペイン語の性についてはこちら
動詞の活用で主語と時制を判断
スペイン語で一番大変な部分ともいえるのが動詞の活用。
動詞の活用というのは、主語や時制で動詞の形が変化することを指します。英語の場合は三単現のsや過去形でedがつく変化が動詞の活用です。
例えばI play baseball が He plays baseballやI played baseballに変化するのを動詞の活用と呼びます。
スペイン語は主語を省く言語で、その代わりに動詞の活用で主語と時制を判断します。
動詞の活用は、直説法、接続法、命令形と別れており、直説法に現在、点過去、線過去、未来、過去未来などの形が、接続法に現在、過去などの形があり、それぞれ人称(私、君、彼・彼女、私たち、君たち、彼ら・彼女ら、という6つの主語ごとに動詞を変化させていきます。
また、スペイン語の動詞の活用は、語尾によって3タイプ(-ar動詞,-er動詞,-ir動詞)に分けられるため、ar、er、irの各動詞ごとに活用を覚えなければなりません。
この動詞の活用を覚えるというのが非常に量が多く、スペイン語の最初にして最大の難関です。
覚え方は、まず規則動詞の活用をしっかりと覚え、続いてよく使用される基本的な不規則動詞の活用を覚えます。
規則動詞の活用は1つの動詞をリズムで覚えます。
例えばar動詞はHablar(話す)で活用を覚えます。
「Hablo、Hablas、Habla、Hablamos、Hablais、Hablan」のセットで時間があるときには常に活用を口に出してリズムを身につけます。
同様に、er動詞は「Comer(食べる)」、ir動詞は「Vivir」で活用を覚えます。
この3つをしっかり覚えれば、あとはこの活用を別の動詞に当てはめるだけで活用ができるようになります。まずはこの3つを覚えて、新しい動詞が出てくるたびに活用を何度も練習してみてください。
不規則動詞は、よく使う動詞を集中して覚えます。「Ser」、「Estar」、「Ir」、「Saber」、「Hacer」、「Venir」、「Conducir」、「Conocer」、「Caber」はしっかりと覚えておきましょう。
直説法現在形の活用が覚えれたら、あとの活用は直説法現在形と同じように覚えていくことになるため、だんだんと覚えるのが早くなります。
ですので、直説法現在形を完璧にマスターすることが大切です。
語順が自由
スペイン語は主語や時制を動詞の活用で判断していくため、語順は自由です。
英語のようにSVOなどの形ではなく、SVO、VSOなどの形で話してもOK。
例えば、I speak English なら、Yo hablo ingles でも、Hablo yo inglesでもOKという感じです。
その点で日本と似ており、英語よりも日本語に近い感覚で文章を作ることができます。
スペイン語の発音の特徴
スペイン語の発音は日本語と同じ母音5つと子音の組み合わせなので、非常に発音が簡単。
文字はほぼローマ字読みなので、日本人にとっては勉強しやすい言語です。
また、アクセント(強く発音すること)のルールも簡単で明快なのもスペイン語の特徴。
スペイン語独特の文字として、「えにぇ Ñ」というアルファベットがあり、「にゃ、にゅ、にょ」を表したいときに使います。
※スペイン語のアクセントと文字はこちら
語彙
スペイン語の語彙は英語と比べると少なく、覚えるのが簡単。
具体的には1,500~1,800語ほど覚えればいいといわれており、この量は英語の半分です。
英語では会話するためには約3,000語語彙が必要といわれているので、スペイン語の場合は語彙が大変ということはない言語。
尚、スペイン語にはアラビア語の影響も入っているので、アラビア語が語源の単語が多く存在するというのも特徴的です。
※スペイン語へのアラビア語の影響はこちら
スペイン語教材
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尚、スペイン語のおすすめ教材は、下記の記事で紹介していますので、是非参考にしてみてください。
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終わりに
この記事では、スペイン語の特徴をご紹介しました。
スペイン語は文法は覚えることが多いですが、発音が易しく、日本人にはチャレンジしやすい言語です。また、世界中に話者がいるため、実用性も高いという点でもおすすめ。
動詞の活用が多かったりと覚えることも多いですが、最初のうちにしっかりと覚えるようにすれば着実に身に着けていくことができる言語ですので、スペイン語を勉強したいという場合は是非スペイン語にチャレンジなさってみてください。
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