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卒業論文 章立ての作り方-卒論の構成の立て方を紹介

卒論のテーマが決まったら、章立てを考えることとなります。

この記事では卒業論文の章立ての作り方をご紹介します。

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卒業論文 章立ての作り方-卒論の構成の立て方を紹介

大学4年生になり卒業論文を書くときに、章立てを考えることとなります。

章立てというのは、卒論の構成のこと。

自分で考えているテーマについて、先行研究をレビューしたのちに問題を提起し、その問題についての自分なりの考察をまとめていくのが卒論の一連の流れで、この流れの中でどのように論理展開していくかを考えるのが章立てを作る作業です。

 

※卒論の書き方の詳細はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

卒業論文の構成(章立て)

卒論の構成を作っていくのが章立てを考えることなのですが、タイミングとしては、テーマを考えて、先行研究のレビューをある程度進めていき、卒論の全体図が見えてきたら、卒論の構成(章立て)を考えます。

卒論の構成は4部構成(はじめに+3章)で考えるのがおすすめ。

章・節・項という構成が基本で、「章」の中に「節」が、「節」の中に「項」という更に小さな見出しをつけていきます。

章立ての例としては下記ような感じです。

題名

①はじめに(序論・問題提起など)

②第一章( 先行研究と分析視座)

③第二章(本論・自分の研究のメイン)

④第三章(結論)

このような4部の構成を土台として、分量が多ければ第二章の本論を2つに割って四章(5部)編成とするなど、工夫することも可能です。

各章には必要に応じて「節」を、各節には「項」という更に小さな見出しをつけます。

 

題名

題名は、卒論がある程度進み、大学に題名を提出するときにしっかりと決めるのですが、最初の段階では広くテーマを決めて卒論に取り組みます。

テーマを決めたら、仮の題名を最初からつけて章立てを考えます。

はじめの段階で仮題名をつけることで、論点がぼやけるのを避けることができます。

また、「一考察」のようなタイトルは避け、題名は一目で何を書いているのかが分かる題名とするのが望ましいです。

 

※テーマ決めはこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

はじめに-序論・問題提起・研究方法

題名の次に来るのが「はじめに」。

問題提起をする章です。問題提起は自分がテーマとした内容について、どういう問題意識を持ってそのテーマとしたのかを説明します。

それを踏まえた上でどのような手法を用いて分析するのか、誰の理論を元に分析するのかと言った研究方法を書きます。

基本的に章立ての最初の部分が「はじめに」となるのですが、「はじめに」を書くのは一番最後の仕事。

卒論を書き終わって、最終的なまとめまで終わった段階で、これまでの執筆経緯を書いていくイメージで「はじめに」を書くこととなります。

 

※卒論のはじめにの書き方はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

第一章-先行研究の分析

続いて第一章では自分の持った問題意識について書かれている先行研究を参照し、先行研究の理論や主張を深めます。

また、先行研究を踏まえてその問題に対して自分はどのようなアプローチを採るのかという分析視座を記述します。

卒論執筆ではこの第一章の部分を最初に書き始めることとなります。

基本的には先行研究のレビューと先行研究のまとめ、先行研究や理論についての問題点や解き明かしたいところを書いていきます。

第一章は、自分がなぜこのテーマに取り組むのか、このテーマには何が欠けているのかというところを明らかにする章だということができます。

 

※先行研究の探し方はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

第二章-本論(事実に基づいた自分の分析)

先行研究の主張をサポートする、もしくは反対の見解を提示するために、様々なデータや事例を使って事実に基づいた分析を行います。

この章では、自分の問題意識、先行研究の主張、実際のデータや事例研究、と論理を展開し、客観的な分析を行うことが大切です。

また、その分析を誰が行ったのかを明確に記すことがとても大切です。自分でインタビューやアンケート調査を行った結果なのか、データバンクなどのデータなのか、第三者が著書や論文で展開している主張なのかをしっかりと分けて自分の分析を行います。

この分析が論文のメインの部分です。

分析をしっかりと行うためには、先行研究のレビューと整理を入念に行い、データや事例を使いながら、先行研究や既存の理論に自分の分析結果を付け足す気持ちで進めていくのがおすすめです。

 

※事例研究のやり方はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

第三章-結論・自分の考察・今後への課題

はじめにで問題意識、第一章で先行研究のレビュー、第二章で事実の分析を終えたら、第三章ではこれまでの分析を踏まえて結論を導き出します。

また、結論へは自分の考察を入れ込んでも良いですが、あくまで客観的データを踏まえての考察とします。

また、最後に今後への課題を記すのもいいかと思います。

 

※卒論の終わりに(結論)の書き方はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

参考文献

そして最後に参考文献リストを大学の要綱に沿って作成します。

 

※見出しと目次の解説と作り方はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

卒論執筆時の注意点

卒業論文を執筆する際には気をつけなければならない点がいくつかあります。

・剽窃(コピペ)は厳禁

まず、コピペは厳禁です。例え審査に通ったとしても、剽窃だと判明した時点で卒業資格を取り消されてしまうこともあります。自分の文章と他者の文章を明確に区別して執筆しましょう。

・引用・参考文献

剽窃は禁止なのですが、引用と言う形で紹介することはOKです。また、「○○さんはこういう意見です」という形で参照することも可。

引用や参照を行った場合には引用元や参照元をしっかりと明記することが必要です。

・である調で執筆する

論文はである調で執筆します。

・大学のルールに則る

卒業論文の細かなルールは大学が設定しているルールに則ることが大切。

文字数やフォントなども厳しく指定されますし、引用・参考文献の書き方も大学が定めているので必ず確認しましょう。

・提出期限前に余裕を持って提出する

卒論は提出期限を1秒でも過ぎると受け取ってもらえません。時間に余裕を持った提出を行うようにしましょう。

 

口頭試問への備え

卒論を期限前に提出できたら、卒論も9割終わったようなものなのですが、最後に口頭試問(論文に関する教授陣からの質問に答える)が有ります。

口頭試問は卒論審査から数週間後にあるのですが、口頭試問前にはしっかりと論文を見直し、内容を思い出しておくことが大切。

私の大学では口頭試問で失格となり卒業できない学生が毎年何名かいました。ですから、口頭試問も気を抜かずに準備をすることが大切です。 

 

※口頭試問の準備と対策はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

卒論執筆で参考になる本紹介

最後に、大学で研究する際に参考となる本『原因を推論する』をご紹介。

この本は私が大学院に入学して所属したゼミで読んだ本で、直接論文の書き方などが書いてある本ではないのですが、「研究・分析するとはどういうことか」 が書かれている本。

 

原因を推論する:政治分析方法論のすゝめ

原因を推論する:政治分析方法論のすゝめ

  • 作者:久米郁男
  • 発売日: 2015/01/09
  • メディア: Kindle版
 

 

論文を書くときの考え方やロジックの作り方の参考になるのでとてもおすすめ。

難しい本なので簡単にすいすい読める感じではないのですが、大学の研究とはどんなものなのかを学ぶことができる本です。

 

リフレッシュにはオンラインの習い事がおすすめ

卒論を執筆していると、思うように進まなかったり、考えがまとまらないという場合があります。

そんなときのリフレッシュ方法として、オンラインの習い事がおすすめ。

コロナ禍で外に出にくかったり、ジムや教室に通うのが難しい状況ではありますが、現在はオンラインでもヨガやフィットネス、英会話、プログラミング、ボイトレ、楽器など、様々なことをなることができ、家に居ながら趣味の幅を増やしていくことが可能です。

卒論を書いているとストレスが溜まってしまうこともありますが、今あるツールを使いながら上手に発散して、執筆に取り組んでいけると良いなと思います。

 

※オンライン教室の情報サイトはこちら

「くらする」-やってみたいが見つかるオンライン教室の情報サイト

 

終わりに

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この記事では、卒業論文の章立ての作り方をご紹介しました。

卒業論文の執筆は、テーマ決め、先行研究(文献を読む)、構成(章立て)、卒論の執筆開始と進めるとスムーズに始めることができます。

卒論の章立て(構成)は、題名、はじめに(序論・問題提起など)、第一章( 先行研究の分析)、第二章(論文のメイン)、第三章(結論)とすると過不足なく執筆できます。

卒業論文執筆は、膨大な量の文献を調べたり、調べた文献を整理して分析したりと、とても大変な作業ですが、やりきった後は「論文を書いた」という充実感や自信を感じることができると思いますので、是非興味がある分野に打ち込んでみてください。

 

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