すみくにぼちぼち日記

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海外駐在の当たりはずれについて-実際に駐在して感じたこと

海外駐在で海外に赴任した時に感じる当たりとはずれ。この当たりとはずれによって駐在して良かったと感じることもあれば、運が悪かったと感じてしまうこともあります。

この記事では、海外駐在の当たりとはずれについてご紹介します。

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海外駐在の当たりはずれについて-実際に駐在して感じたこと

海外駐在をすると色々なことで得をしたり、理不尽に感じる経験をすることがあります。中でも自分の力ではどうしようもない、いわば海外駐在ガチャともいえるのが、駐在先の当たりとはずれです。

はずれが多い赴任地だとストレスや不満も溜まりやすく、反対に当たりの赴任地だと、やる気をもって仕事や私生活を過ごしていくことができます。

同じ会社でも、当たりの赴任国とはずれの赴任国、駐在先の人との関係、仕事内容についての当たりはずれという3つの大きな要素があり、ここからはこの3つの当たりはずれについてご紹介していきます。

尚、他社と比べた場合の待遇の差については、海外赴任の当たりはずれという観点とは異なる尺度となるため、今回はご紹介せずに進めていきます。

 

※海外駐在の会社による福利厚生の違いはこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

国の当たりはずれ

初めに国の当たりはずれをご紹介します。

国の当たりはずれとして、国の好き嫌い、治安の問題、物価の高低の3つの要素があります。

私はメキシコに住んでいるのですが、どちらかというとはずれかなと思います。特に治安の面はメキシコは危険なので、その点で他の国の方が家族と暮らしやすく良いかなと思ったりします。

国の好き嫌い

国の好き嫌いはとても大きな問題です。

国が好きになれないと、駐在生活ストレスを強く感じてしまうことになります。国の好き嫌いは雰囲気や清潔さ、食事、国民性など様々な要素で変わっていき、始めは好きではなかったけど途中から好きになったということもあれば、過ごしているうちに嫌いになってしまったということもあります。

国が嫌いという場合には国を変えてもらうなどをしないと非常にストレスを感じることにあり、その場合海外赴任が「はずれだった」と感じてしまうことになります。

例えばメキシコでは「期限や時間を守らない」という雰囲気があり、基本的に時間内に物事が進むことや約束の時間に業者が来ることがないので、そのようなことがどうしても気になるという場合は、負の感情が積もってストレスを感じてしまいますし、食事も口に合わないという場合は大変なストレスとなります。

その国で毎日生活するということで、国が好きか嫌いかというのはとても大切な要素かなと思います。

治安の問題

国が好き、という場合でも治安が悪い場合は「外れたな」と思ってしまうことがあります。

治安が悪い国の場合、気軽に外に出かけられなかったり、犯罪に出くわしてしまったりと、生活の中で強いストレスを感じてしまいます。

反対に治安が良い国だと、その国の文化や生活を謳歌できるという点で、当たりかなと思います。

メキシコは治安が悪いので、その点では大外れの国です。

物価

物価はすごく大切な要素です。

メキシコは物価が日本の半分くらいなので、普通に生活していたらお金が溜まっていくのですが、お隣アメリカは日本の倍くらいの物価なので、海外駐在していても出費が嵩み、なかなか貯金が貯まっていかないと、アメリカの駐在員から聞いたことがあります。

海外駐在員の給料は基本的に固定給なので、月々の変動が無く、出費をいかに抑えるのかがお金を貯めるときには重要です。

その観点から見ると、物価が安い国というのは海外駐在では当たりかなと思います。

 

人の当たりはずれ

人の当たり外れは、赴任したオフィスの人間関係や家の周りの人間関係に左右されることとなります。

上司・同僚

海外赴任すると、日本にいる時よりもオフィス内の人間関係が密になります。

特に日本人駐在員の数が少ないオフィスでは、上司部下の関係や同僚同士の関係が悪いと駐在生活が非常に重苦しいものとなってしまいます。

私は駐在員が2人しかいないオフィスに駐在していますが、幸い駐在員同士でギスギスした感じもなく、現地スタッフとの関係も良好なので、その点で当たりかなと思っています。

一方で、前任者は駐在先で上司と馬が合わず、オフィス内の空気も非常に張りつめていたそう。

そうなると本人同士もストレスを感じますし、オフィスのスタッフも遠慮してしまうなど、すべて悪循環となるので、人間関係の当たり外れは駐在では非常に重要な要素です。

近所づきあい

駐在中と言ってもやはりご近所さんはいらっしゃるので、近所づきあいが良いか悪いかも大切な要素。

赴任後すぐに前後左右のお宅にご挨拶に行くなど、関係が悪くならないように心配りをするのも大切です。

また、近所で騒音がすごいなどの問題があるという場合も大きなストレスを感じてしまいます。

そのような場合は躊躇せず引っ越してしまうのがおすすめです。

 

仕事の当たりはずれ

最後は仕事の当たり外れです。

仕事の当たり外れはかなり大きく、これが原因で転職するという方も多くいらっしゃいます。

特にやりがいや自由度という部分は海外駐在ではとても大切な要素となり、日本と同じような仕事を海外でもルーティンで行う、といった駐在形態の場合、モチベーションが維持しづらくなってしまいます。

赴任ステータスとポジション

赴任ステータスには、主に語学研修、実務研修、海外駐在員という3つの形態があります。

語学研修はその名の通り語学の勉強のために学校に通う形態で、この形態で不満に思うことはないのかなと思います。

当たり外れで行くと、実務研修と海外駐在の2つでは、実務研修の方が研修生と言こともあり、待遇が駐在員よりも低く不満を感じるという場合も多いようです。

ポジションとしては、マネージャーで赴任するのか、一担当者として赴任するのか、上司が多いオフィスか上司が少ないオフィスかというところで大きく変化します。

一番いいのは、マネージャーや責任者として赴任し、上司が少ない赴任地で働くというもの。自分の考えたように市場開拓を進めることができ、ストレスも少ないので、駐在中の仕事はとても楽しいです。

一方で担当者として赴任し、上司が多い職場の場合、権限も限られており、自分の裁量で動かせる範囲も狭いので、ストレスを感じてしまうかもしれません。

開拓かルーティン業務か

業務内容が開拓なのか現状を維持するための赴任なのかによっても当たり外れがあるかなと思います。

営業なら圧倒的に開拓の方が楽しいです。

私の会社も古くからある海外の駐在先(先進国が主)と、ここ10年以内に設立された市場開拓メインのオフィス(途上国)がありますが、市場開拓メインのオフィスが自由度が高く、挑戦できる仕事内容となっているかなと思います。

というのも、古くからあるオフィスは、新規開拓の幅も限られているので、どうしてもルーティン業務やルート営業が多く、守りの姿勢、つまり、減点方式の仕事内容が多くなります、

一方で市場開拓が目的のオフィスなら、100実行して20成功すれば「功績」となるような仕事が多いので、失敗を恐れることなく、新しいことに挑戦でき、ポジティブに仕事を進めていくことが可能です。

私自身、赴任前は南米地域のルート営業だったのですが、「これまで継続してきた大口契約更新に向けた入札」の様な仕事が多かったりと、落とせない仕事ばかりで結構ストレスでした。契約更新して当たり前、というような雰囲気の中、入札に臨むのってかなりプレッシャーがかかるのです。

一方で、現在はもともと市場が無い状態なので、全てに挑戦者の姿勢で挑むことができ、失敗が怖くない環境なので仕事自体もストレスが無く楽しいと感じています。達成感も高く、最大手の〇〇社との契約を獲得した、商社Bとの取引は自分が始めた、自分の仕事が実になって新市場を開拓できた、など分かりやすい成果もモチベーションを高めてくれるので、その点でもおすすめです。

このように、仕事内容としては守る仕事よりも新しく作る仕事の方が、駐在員としては当たりの仕事内容なのかなと思います。

 

※海外駐在での新規開拓の仕事についてはこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

海外駐在にはずれたと思ったら

海外駐在にはずれたと思ったときには、そのストレスに耐え忍ぶだけではなく、会社に日本帰任や赴任地の変更をお願いするなど何かしらのアクションをとるとストレスの元も解消できるかなと思います。

海外駐在中のストレスで体調を崩したりという方もいらっしゃるので、できるだけストレスが無い状態で過ごせるように行動していくというのがおすすめです。

また、より良い環境で働くことができるように転職してしまうというのも一つの方法。私自身現在駐在しながら転職の真っ最中ですが、さまざまな選択肢を知ることができて、転職するにしろしないにしろ転職活動をしてよかったなと思っています。

 

※海外駐在中の転職方法はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

終わりに

この記事では、海外駐在の当たりとはずれについてご紹介しました。

駐在生活の中では、住む国、接する人々、仕事の内容という3つの要素があり、それぞれの要素で当たりとはずれがあり、その割合や重要度で駐在全体の当たりはずれも変わってくるのかなと感じています。

仕事内容がはずれだと感じても人間環境が良かったり、近所づきあいが微妙でもその国が好きだったりと、自分の中の重要度によっても駐在生活に感じるストレスや楽しさも変わっていきます。

自分が駐在を楽しく続けていきそうだと感じるのか、もう駐在は嫌だと感じるのかは、これらの要素の当たり外れのバランスに大きく左右されます。

まずはどの要素が自分にとって一番大切なのかを考えながら、本当に当たりなのか、はずれなのかを考えながら、今後のキャリアを検討していくのが良いのかなと思います。

 

※海外駐在中のストレス解消法についてはこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

※海外駐在中の転職活動の開始時期はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

※海外駐在員になるため準備についてはこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

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