すみくにぼちぼち日記

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卒業論文 テーマの決め方を文系の例を用いて紹介-卒論テーマが決まらない時は先行研究のレビューから始める

卒論を書くにあたって最初に行うことが卒論のテーマ決めです。

テーマ決めは、卒論執筆の始めの一歩であり、卒業論文を完成させるためには欠かすことのできない、大切な行程です。

この記事では卒論のテーマの決め方を文系の例を用いてご紹介します。

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卒業論文 テーマの決め方を文系の例を用いて紹介-卒論テーマが決まらない時は先行研究のレビューから始める

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卒業論文を書く際に一番初めに決めなければならないことが「卒論のテーマ」です。

卒論のテーマ決めは卒論執筆における最初にして最大の難関。テーマがしっかりしている論文はその後の執筆作業もスムーズに行くことが多いのですが、テーマがあやふやだったり、大きすぎたり、抽象的な場合には、卒論の執筆が難航したり、内容が不十分となる可能性も出てくるのです。

そんな卒論のテーマ決めですが、テーマ決めの方法は次の4つのステップを踏むことが大切です。

①興味がある分野の文献を読む

②解き明かしたい理論を見つける

③テーマを絞る

④タイトルを決定する

この記事では、卒論の要ともいえる「テーマ決め」について、上記4つの順序に沿ってそのやり方を解説します。

 

興味がある分野の文献を読む

テーマ決めの最初のステップは、「興味がある分野の文献を読む」ことです。

この最初のステップが意外に思われる方もいらっしゃるかもしれません。

文献はテーマが決まってから、テーマに沿って読んでいくものというイメージがある方も多いかなと思うのですが(私もそう思っていました)、実は、ある程度興味がある分野が決まったら、まず文献を5-10冊程度読んでみるということがテーマ決めには欠かせない作業なのです。

例えば、「ミスタードーナッツの好きなドーナッツを詳しく教えて」と言われたとしましょう。きっと皆様の頭の中には、好きなドーナッツの形や味が浮かんできて、詳しく、そのドーナッツの何が美味しいのかを説明できると思います。

私は、エンゼルフレンチポンデリングが大好きなのです。エンゼルフレンチはチョコの部分とフレンチクルーラーの生地、クリームがとても良く合っているのが大好きで、ポンデリングはもちもちな食感と千切って頂くのに丁度いい形が気に入っています。

と、私はミスドに何度も行ったことがあるので、かなり詳しくミスタードーナッツの商品を思い浮かべることが出来るのですが、これが一度もミスタードーナッツに行ったことがないという場合に、同じように詳しく好きなドーナッツを説明することは可能でしょうか。

例えば、和食屋「きぜん」で好きなメニューを教えてください、と質問されたとします。皆様、いかがでしょうか。好きなメニュー思いつくでしょうか。

この質問は中々難しいと思います。なぜなら、「きぜん」という和食屋に訪れたことがないと「きぜん」で何が販売されているのか、どんな味がするのかなどが分からないから。※ちなみに「きぜん」はメキシコのレオン市にある個人経営の和食屋さんです。

卒論というのは、ある分野における、特定の事象について解き明かすことを目的に執筆する論文ですから、その分野のこと(ミスドのメニュー)が分かっていないと、特定の分野(エンゼルフレンチポンデリング)についての詳しい解説が出来ないのです。

同じように、卒論のテーマ選定においては、先ずは自分が興味がある分野(所属ゼミの分野)についての理論系の本や論文、事例研究などの本や論文を読むことが卒論のテーマ選定の第一歩となるのです。

 

※卒論の先行研究の探し方はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

解き明かしたい理論を見つける

自分が興味がある分野の本や論文を読むことで、段々と自分が疑問に思うことや調べてみたいことが出てくると思います。

例えば私は大学時代は「ウルグアイにおける左派政権と貧困改善」というテーマで卒論を書いたのですが、先ずは「ラテンアメリカの政治」の分野で様々な文献を読み、その中で軍事政権から新自由主義、そして左派政権への移行というステップを多くの国々が経験したことを知りました。

その中で、新自由主義が生み出した格差に対して各々の国が取り組んできた政策について調べたいと思い、ラテアメリカの左派政権の政策についてレビューすることにしました。

このように、自分の興味がある分野の広く学ぶことで、自分が深く知りたいと思える理論に出会うことができるようになります。

 

テーマを絞る

解き明かしたい理論が見つかったら、今度はテーマを絞っていきます。

テーマは、出来る限り絞っていくことがとても大切です。なぜなら大きすぎると論文がぼやけてしまい結局何を解き明かしたいのかが分からなくなってしまうのです。

先ほどの例で私は「ラテンアメリカの左派政権の政策」をレビューすることにしたのですが、それでもまだまだ広すぎるので、国と期間、そして何を指標にするのかを絞っていきました。

そこで決まったのが、ウルグアイの左派政権が行った、貧困政策と経済政策を、貧困指標(ジニ係数貧困率、失業率など)と経済指標(所得の推移や一人当たりGDPの推移)を用いて分析するというテーマでした。

自分が興味がある分野で具体的に解き明かしたいことを絞っていって、出来るだけ小さなテーマにしていきます。

ミスタードーナッツの例なら、「ミスタードーナッツの経営について」、「ラインナップについて」、「材料輸入について」、「人事戦略について」、「マーケティングについて」などと絞り、「ラインナップ」なら、「チョコ系」、「クリーム系」、「シンプル系」、ともっと絞り、「チョコ系」の中でも「チョコファッション」、「エンゼルフレンチ」、「チョコリング」、「ダブルチョコレート」と絞っていくイメージです。

最終的には、ミスタートーナッツのチョコ系ドーナッツは何故美味しいのかを「チョコファッション」、「エンゼルフレンチ」、「チョコリング」、「ダブルチョコレート」で使われるチョコレートのカカオの産地の種類に着目して解き明かしたい、というように具体的に研究テーマが決められるとベストです。

卒論の取り組みの前段階は、ここまでやっておくと良いでしょう。ここまで絞ったら、その分野の先行研究探しを開始し、卒論執筆を開始します。

尚、卒論の書き方(流れ)については下記の記事をご参照ください。

 

※卒論の書き方と流れはこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

巨人の肩の上に立つ

テーマが決まったらテーマに沿った文献や論文を集めて先行研究のレビューを行います。

論文と言うのは「巨人の肩の上に立つ」作業だと言われています。

意味合いとしては、先人たちが行ってきた巨人のように膨大な研究と理論をレビューし、その上に少しだけ自分の研究成果を追加する、というものです。

新しい新理論を打ち立てるというのは、一流研究者でも難しく、それこそノーベル賞級の研究を行って初めて実現できるものです。

ですから、卒論では「既に膨大に研究されているものに自分の理論を少し上乗せする」という気持ちで先行研究のレビューを行いましょう。

言い換えると、先行研究のレビューの良し悪しが卒論の良し悪しを左右するということでもあるので、先行研究のレビューをじっくりと行うのが卒論執筆の鍵となります。

レビューを行う際に、自分のテーマが下記のどれに当てはまるのかを確認することが大切です。

①既に研究されている

②研究されているが、理論の付け足しの余地がある

③研究されているが、反証できる

④全く研究されていない

卒論は新しい視点を発表するものですので、①の「既に研究されていて付け足しも反論も出来ない」という場合にはテーマの視点をずらしたり、別のテーマに変更することが必要となります。

②、③、④の場合は卒論として執筆可能となりますが、特に④については先行研究を見つけることが困難となるため、担当教授とよく相談して、執筆を行うのが良いでしょう。

 

※事例研究のやり方はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

卒論のタイトルを決定する

テーマがある程度絞れたら、実際に卒論執筆を開始します。

最終的なタイトル(題名)の決定は、大学へのタイトル提出前に行う必要があります。タイトルを提出すると変更ができなくなる場合が殆どですので、この時に最終的なタイトルを決定します。

タイトルが広すぎても何のことかよく分からなくなりますし、狭すぎると後で軌道修正が出来なくなってしまいます。

タイトル決めは一人で行うのではなく、担当教授とよく相談しながら決定するのがおすすめです。

 

※卒論の「はじめに」の書き方はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

終わりに

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この記事では、卒業論のテーマ決めの方法を文系の例を用いてご紹介しました。

卒論のテーマ選定は卒論の全体の進み方や完成度に深く関わってくるとても大切な第一歩ですので、しっかりと関連する分野の本や論文を読み、出来るかぎり研究対象を絞って、テーマを立案してみてください。

 

※大学生におすすめなオンライン英会話の比較はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

 

※卒論の目次の作り方はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

※卒論の中間発表の構成と準備はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

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