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音楽をテーマにした小説のおすすめ3選-音楽初心者でも楽しめる音楽小説を紹介

音楽が好き、音楽に興味がある、音楽に触れてみたいと思ったとき、コンサートに行ったり、音楽を流したりすることが多いですが、実は小説で音楽を楽しむこともできます。

この記事では読んで楽しめる、音楽をテーマとした小説を3作品ご紹介します。

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音楽をテーマにした小説のおすすめ3選-音楽初心者でも楽しめる音楽小説を紹介

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音楽を小説で楽しむことができる作品としておすすめなのが、『羊と鋼の森』、『蜂蜜と遠雷』、『永遠をさがしに』の3作品。

どの作品も読みやすい小説で、描写が細やかで繊細、読んでいるうちに音楽が聞こえてくるような作品です。

音楽に普段あまり触れることが無いという場合にもとても楽しめる作品であり、音楽が大好きという場合にも好きになることができる小説です。

 

羊と鋼の森』-宮下奈緒

主人公の外村は、高校生の時に偶然ピアノ調律師の板鳥と出会って以来調律に魅せられ、念願の調律師として働き始めます。調律師として毎日音と向き合う日々を送るのですが、ある日、和音と由仁(ゆに)という双子の姉妹と出会い、調律師として成長していく物語です。

この『羊と鋼の森』は劇的な躍動感がある作品というよりは静かに淡々と調律師の仕事を描いている作品。しかし、小説に描かれる瑞々しい表現、音が文字として表され、目の前に情景が浮かんでくるような言葉の使い方が見事な小説です。

 

羊と鋼の森 (文春文庫)

羊と鋼の森 (文春文庫)

 

 

※お仕事小説のおすすめはこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

『蜂蜜と遠雷』-恩田陸

音楽が聞こえてくる小説『蜂蜜と遠雷』。ピアノのコンクールの予選から本選までを描く作品。

コンクールに挑む4人の若きピアニストの葛藤や成長を描く本作は、青春小説という一面もありながら、音楽の美しい音色やダイナミック姿、繊細な心の動きが伝わってきて、コンクールの参加者と一緒にいるかのような気持ちに浸ることができます。

また、美しい音楽に出会えるという一面を持つ一方で、「才能とはなにか」ということを考えるきっかけを与えてくれる本でもあります。

 

蜜蜂と遠雷(上) (幻冬舎文庫)

蜜蜂と遠雷(上) (幻冬舎文庫)

 

 

『永遠をさがしに』-原田マハ

和音(わおん)は有名な指揮者の父とチェリストの母を持つ高校生。母からチェロを習っていましたが、母が突然家から出て行ってしまいます。父も家に帰らない日々を送っており、家政婦に全てを任せる生活へ。

高校生になったある日、父がアメリカの楽団に移籍することが決まるのですが、和音は日本に残ることを決めます。そしてそこにやってきたのが父の後妻である真弓でした。

真弓はとても面白い女性で、和音とは対等の付き合いをするような義母なのですが、実は真弓も元チェリスト。和音の母時依のことを知っており、和音は彼女から母のことを聞き再びチェロを演奏することを決めます。

明かされる真弓と和音の母時依の秘密。その秘密を知ったときの衝撃と、和音の心の変化、家族愛、和音の友人文斗と朱里の友情に涙なくして読むことができない作品でした。

 

永遠をさがしに (河出文庫)

永遠をさがしに (河出文庫)

  • 作者:原田 マハ
  • 発売日: 2016/02/05
  • メディア: 文庫
 

 

原田マハのおすすめ小説はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

終わりに

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この記事では、音楽をテーマにしたおすすめ小説を3作品ご紹介しました。

この3作品は音楽が好きな場合にも、音楽はあまり分からないけど興味があるという場合にも楽しむことができる作品ですので、是非一度手にとってみてください。

 

ギリシャ神話のあらすじを知るためにおすすめな本はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

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