すみくにぼちぼち日記

メキシコ生活や欧米旅行記、語学、大学、美術館について

商学部と経済学部の違いとは-企業内のモノとカネの動きに着目する商学, 国や世界視点の経済学

大学を選ぶ際、名前を聞いただけでは違いが良く分からないという学部や学科が存在します。「外国語学部と国際学部」 などがその例ですが、「商学部と経済学部」の違いも学部名を見ただけではイメージが湧かないという方も多いのではないでしょうか。「法経商」として纏められることも多い両学部ですが、その違いはどのようなものなのか、この記事では商学部と経済学部の違いをご紹介します。

f:id:k-heki:20200929045833p:plain

 

商学部と経済学部の違いとは-企業内のモノとカネの動きに着目する商学, 国や世界視点の経済学

f:id:k-heki:20200928102212p:plain

似て異なる商学部と経済学部。

この両学部の違いは、商学部は企業内のモノとカネの動きに注目する学部であるのに対して、経済学部は国や世界の視点でモノとカネ、ヒト、情報の動きを見る学部であるということができます。

具体的には、商学部は「マーケティング」「会計」「ファイナンス」といった、製品、お金、サービスの流れを研究する学部で有るのに対し、経済学は「国をどう豊かに発展させるのか」、「貧困問題をどのように解決するのか」、「国家間取引の利益をどのようにすれば最大化できるのか」などのより大きな視点で市場にアプローチする学問です。

 

商学部とは-会計・ファイナンスマーケティングを磨く

f:id:k-heki:20200822060947p:plain

商学部では実際に商いをする上で必要な実学の部分に重点が置かれています。

企業運営の究極的な目的はモノやサービスを提供し利益を得ることです。モノやサービスの提供と利益の確保のことを「商い(ビジネス」)と呼びますが、ビジネスにおいては、まず資金を集め「ファイナンス」、お客さんへの価値の提供を考え「マーケティング」、そして企業活動の実績を評価する「会計」という流れで活動が進んでいきます。

このファイナンスマーケティング、会計の3つの分野を重点的に研究するのが商学部なのです。

 

会計学とは

会計というと真っ先に簿記を思い浮かべます。

会計の目的と言うのは、企業の経済活動を貨幣額などにより数値化して測定(簿記)し、その記録を財務諸表等の報告書にまとめ、会社の方向性を決めるための検討材料にすること。会計学は、一連の流れについて研究することを目的とした学問の事を指します。

会計は大きく「管理会計」と「制度会計」に分けることができます。

管理会計は会社の方向性を決定するときに用いる会計のことで、いわば内部向け資料のこと。会社の設備投資をどうするか、利益確保の為のプロモーションをどうするかなどはこの管理会計を基にして考えることになります。

一方で、「制度会計」は会社が外に公開する会計の事を指します。制度会計は、株主などのための資料として公開される財務会計と、税金を払うための資料である税務会計の2つに分類されます。

会計は、会社の企業活動や業績を数値として記録することで、会社が今後どのような動きをとるのがいいのかを分析したり、より多くの株主に出資してもらうためにはどのような取り組みを行えばよいのかなどを考えるための資料を作るために用いられる成績表のようなものだと言うことができます。

 

管理会計の基礎を学ぶなら漫画がおすすめ

 

マーケティングとは

マーケティングというのは、自社のサービスや製品を市場に新規投入したり浸透させたりするために行う市場調査したり、広報したりすることを指します。

マーケティングは大きく3つの段階に分けることができます。

一つ目がマーケティングリサーチ(市場調査)、二つ目は広告宣伝活動、そして三つ目が効果の検証です。

私たちがマーケティングと聞いて最初に思いつくのがマーケティングリサーチです。

例えば、「Customer(顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)の3つのお視点から市場を分析するフレームワークである3C分析」や、「自社の強みと弱み市場の機会と脅威を分析するSWOT分析」、「Product、Price、Place、Promotionの市場戦術を考える4P」などがマーケティング分野で特に有名なアプローチです。

 

マーケティングを事例で学ぶならこちら

 

ファイナンスとは

ファイナンスというのは、「財政・金融」のことを指します。転じて、「会社を経営するためのお金の流れの管理すること」です。

特に会社の方針などを決める際に現状の資金繰りの状態と資金調達の方法を分析することは会社経営では非常に重要な業務。その際にファイナンスを軽視してしまうと、どんぶり勘定の経営となり、最悪の場合「資金繰りが悪化し倒産」という事態に陥ってしまうこともあります。

会社経営の要ともいえる「お金の動きを管理すること」を学ぶのがファイナンスです。

 

経営学部と商学部の違いはこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

経済学部とは-国や世界視点で市場を分析する

f:id:k-heki:20200822060723p:plain

経済学部の研究対象となるのは「市場」の中でどのようにモノやサービスが売り買いされるのかということ。お金が流通して形成される複雑な経済活動を理解して、国や世界の経済発展に役立てようとする学問です。そしてその基本的なお金の動きを理解するために必要な2つの考え方が「ミクロ経済学」と「マクロ経済学」です。

 

ミクロ経済学とは

ミクロ経済学というのは、経済活動の主体である「企業や家計」の行動を理解しようとする学問です。

モノを売る企業(供給)とモノを買う家計(需要)の動きを考えるのがミクロ経済学の主たる研究内容です。

高校の政経で習う需要と供給のグラフ(需要曲線と供給曲線)がミクロ経済学の基礎となります。

ミクロ経済学でよく耳にする言葉は「ゲーム理論」や「市場の失敗」などで、経済学と聞いてイメージする学問はこのミクロ経済学だと思います。

ちなみにこのブログで紹介したことのある「比較優位」の考え方は、このミクロ経済学の貿易理論の考え方です。

 

※経済学の概念「比較優位」の解説はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

マクロ経済学とは

マクロ経済学というのは、「国の政策」など、より大きなレベルで経済を捉える学問です。

ミクロ経済学は市場を主体に需要と供給の動きを市場が管理することを原則としてヒト・モノ・カネ・情報の動きを見ます。しかし、自然に任せるのにも限界があり、マクロ経済学では、「その限界に対して政府がどのように介入していくのか」という部分に注目します。

簡単に言うと、ミクロ経済学は市場の動きは市場に任せる(政府不介入)のが良いという「神の見えざる手」の理論が大本にある経済学で、マクロ経済学は経済を上手く回すには政府の介入することも大切だという「ケインズ経済学」を基にした学問ともいえます。

 

※経済学部と経営学部の違いはこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

商学部で経済学部の, 経済学部で商学部の勉強は可能か

f:id:k-heki:20200810023907j:plain

商学部や経済学部に入って双方の科目を学べるかですが、基本的に学べる環境が整っている場合が多いです。

ただ、主として学ぶことは所属学部・学科の学問となります。

私も経営学修士課程に通いましたが、国際経済や開発経済など、経済学の授業も多く履修しましたし、ファイナンスなどの商学部系の授業も履修することができました。

経済学部、商学部経営学部は異なる分野を学びながらも互いに密接に関係しあっている学問ですので、それぞれの学問の基礎はどの学部に入っても学ぶことができる場合が多いです。

どの学部にも興味があるという場合には、大学のカリキュラムを確認して、自分が興味があることがすべて学べそうな学部を選ぶと良いかなと思います。

 

商学部、経済学部では数学が必要か

f:id:k-heki:20200810023821j:plain

商学部、経済学部は文系の高校生に選ばれることが多い学部ですが、気になるのは数学を使うのかというところ。

純化して言うと、「商学部は数学ができなくても大きな問題ないのですが、経済学部は数学ができたほうが良い」です。

特に経済学部は数学をすごく沢山使います。高校数学であれば微分積分までは理解しておいたほうがいいです。

私は高校時代数学2Bのテストで100点中1点を取ったことがあるくらい数学が苦手なのですが、大学院の経済学の授業では微分積分が分からずに苦労しました。

大学で経済学部を希望している場合は、受検で数学を選ぶようにすると良いかなと思います。

 

商学部と経済学部の就職動向

商学部と経済学部の就職動向ですが、各大学の就職実績を見ると、どちらも製造業、金融、商社、広告、建設など幅広い就職をしていることが分かります。

また公務員試験を受検したり、税理士や会計士を目指す学生も多いです。

 

商学部と経済学部がある大学

f:id:k-heki:20200810022916j:plain

商学部と経済学部は各県に沢山大学があります。

各県の国公立大学や主要私立大学ではこれらの学問を学べる環境が揃っていると思いますので、是非一度調べてみてください。

また、一部の大学では経済学部に経済学科と経営学科が準備されていることもあったり、商学部の勉強を経営学部で学ぶことができる大学もあります。

 

終わりに

f:id:k-heki:20200810024358j:plain

この記事では商学部と経済学部の違いや各学部の研究内容、数学が必要か、就職、設置されている大学などについてご紹介しました。

商学部は企業内のモノとカネの動きに注目する学部、経済学部は国や世界の視点でモノとカネ、ヒト、情報の動きを分析する学部、という大きな違いを念頭に置きながら、自分が興味を持てる研究ができる学部選びを実践してみてください。

 

※外国語学部と国際学部の違いはこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

※外国語学部と文学部の違いはこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

 ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村