男子バレーボールリーグであるVリーグの1部所属チームは10チームあります。Vリーグというと企業スポーツのイメージが強いのですが、最近はホームタウンを拠点とした地域密着チームも増えてきており、チーム名に地域名を冠していることも。
この記事ではそんなVリーグ男子1部所属チームのチーム名とホームタウンをご紹介します。
Vリーグ男子1部所属チームのチーム名の由来とホームタウンを紹介
Vリーグは日本のバレーボールリーグです。
2020年シーズンでは、1部に所属しているのは10チームあります。Vリーグのチームは基本的に企業に所属しているチームで、チーム名には企業名を冠している場合が多いです。
一方で、昨今のスポーツの地域密着化の流れをうけ、2018/2019シーズンから名称をVプレミアリーグからVリーグへと改め、新たな一歩を踏み出したリーグでもあります。
「Vリーグは企業スポーツ」というイメージが強い現状ですが、この記事では2020年シーズンにVリーグ男子1部に所属した各チームのホームが何県にあるのかもご紹介しますので、是非お住まいの地方にホームを持つチームを応援してみてください。
中部地方がホームタウンのチーム
中部地方をホームとしているVリーグのチームは4チームあります。
JTEKT STINGS(愛知県刈谷市)
JTEKT STINGSの名前は企業名JTEKTとSTINGSという単語が組み合わさったチーム名です。愛知県刈谷市をホームタンとしています。
STINGSとは、鋭い針(等)を相手に向けて刺すという意味合いがあり、「試合での台風の目になる事が出来るように」、「恐れられるチームになれるように」という思が込められた名前。ファンへの公募で名づけられました。
ウルフドッグス名古屋(愛知県稲沢市)
ウルフドッグス名古屋は愛知県稲沢市をホームとするチーム。稲沢市は名古屋市から電車で10の位置にある町です。体育館は豊田合成記念体育館エントリオという名前で、稲沢駅の目の前に新しく建てられた体育館。2020年9月27日にオープンしたすごく素敵な体育館です。
チーム名のウルフドッグス(Wolfdogs)とは、狼(ウルフ)の野生と、犬(ドッグ)の知性を融合したハイブリッド犬種(狼犬)。
長らく「豊田合成トレフェルサ」として活動していたのですが、2019年8月にチーム名を現在の「ウルフドッグス名古屋」に変更し、地域密着のチーム作りを図っています。
VC長野トライデンツ(長野県南箕輪村)
2008年にVリーグ入りを目指すチーム「VC.NAGANO」として設立したチーム。2009年には長野教員バレーボール部と合併し、2012年2月の第2回全国6人制バレーボールリーグ総合男女優勝大会東部決勝を機にVC長野トライデンツという名前となりました。
VC長野トライデンツのチーム名の由来は、3つの刃(歯?)という意味で「チーム」「パートナー」「地域」この3つの力を合わせてVリーグ昇格という夢を叶えよう!という想いから名づけられた名前です。
皆で作り上げたチームが1部リーグで活躍しているなんてすごいなと思います。
東レアローズ( 静岡県三島市)
東レという企業名にアローズという名前が組み合わさったチーム名。チームネームのアローズとは、社内公募して誕生したもので、矢のような鋭さという意味が込められています。
西日本にホームタウンがあるチーム
西日本にホームがあるのは5チーム。
パナソニックパンサーズ(大阪府枚方市)
パナソニックパンサーズの由来は、Panther(豹)にPanasonicの最初の3文字をかけていて、また、獲物を狙う豹のような精悍で敏捷なプレーとボールがコートを駆け抜ける様を表現しているそう。
大阪府枚方市、福井県福井市、沖縄県沖縄市の3都市をホームとしています。
サントリーサンバーズ(大阪府箕面市)
サントリーサンバースは大阪府のチーム。
SUNBIRDSの「SUN」はSUNTORYのSUN、そして太陽のSUN。「燦然と輝く太陽に向って羽ばたく、不死鳥のように」との思いから、SUNBIRDSと名付けられました。
JTサンダーズ広島(広島県広島市)
JTのチーム。サンダーズというチーム名はプレーする選手たちの勇姿から、「稲妻(Thunder)」をイメージして名づけられました。 2019年から正式チーム名に「広島」が入り地域密着を目指して活動を行っています。
堺ブレイザーズ(大阪府堺市)
堺ブレイザーズのチーム名であるブレイザーズは、「炎の男たち」という意味です。
前身は新日本製鐵堺製鐵所を拠点としていた実業団チームの『新日鐵ブレイザーズ』。製鉄所ということでこの名前がつけられました。
新日鐵時代から獲得した全国タイトルは、歴代最多の計54回という強豪チームです。
大分三好ヴァイセアドラー( 大分県大分市)
母体は三好内科・循環器科医院で、1996年開業と同時に創部されました。当時は三好循環器科EKGという名前で活動しており、看護師や病院受付事務等の選手がほとんどを占めている中、2004年に地域リーグに初参戦し、いきなり初優勝。その後Vリーグへの階段を駆け上がっていったチームです。
現在のチーム名は、地域から愛されるチームを目指し、「大分」を冠しています。また、「ヴァイセアドラー(Weisse Adler)」とはドイツ語で「白いワシ」の複数形で、「鷲」は威厳と力強さを象徴しています。
日本の医学発展においてドイツから学んだことが多く、チーム名にドイツ語が取り入れられました。
東日本をホームとするチーム
東日本にホームタウンがあるのは1チームです。
FC東京(東京都墨田区)
FC東京の母体は東京ガスバレーボール部。サッカーJリーグのFC東京と同じです。その為、JリーグのFC東京との共通ネームであり、都民のためのクラブを目指す観点からつけられました。
※Jリーグのチーム名の由来はこちら
終わりに
この記事では、男子バレーボールリーグであるVリーグ1部に所属する10チームのチーム名の由来をご紹介しました。
企業リーグというイメージが強いVリーグですが、ウルフドッグス名古屋、VC長野トライデンツなど、地域密着を目指したチームも活躍しており、今後より一層身近に感じることができるようになるのではないかなと思います。
Vリーグ全体として、地域密着の運営、選手とファンの交流など行い、バレーボールの面白さを日本中に届けてくれると、Vリーグがもっと親しみやすいリーグになるのではないかなと思っています。
※女子Vリーグのチーム名の由来はこちら
※Bリーグのチーム名由来はこちら