女子バレーボールリーグであるVリーグの1部所属チームは12チームあります。Vリーグというと企業スポーツのイメージが強いのですが、最近はホームタウンを拠点とした地域密着チームも増えてきており、チーム名に地域名を冠していることも。
この記事ではそんなVリーグ女子1部所属チームのチーム名をご紹介します。
女子Vリーグ1部所属チームのチーム名の由来とは
Vリーグは日本のバレーボールリーグです。
2020年に1部に所属しているのは12チームあります。Vリーグのチームは基本的に企業に所属しているチームで、チーム名には企業名を冠している場合が多いです。
一方で、昨今のスポーツの地域密着化の流れをうけ、2018/2019シーズンから名称をVプレミアリーグからVリーグへと改め、新たな一歩を踏み出したリーグでもあります。
「Vリーグは企業スポーツ」というイメージが強い現状ですが、この記事では、2020年シーズンに女子Vリーグ1部に所属した各チームのホームが何県にあるのかもご紹介しますので、是非お住まいの地方にホームを持つチームを応援してみてください。
※Bリーグの名前の由来はこちら
西日本にホームタウンを持つVリーグのチーム
Vリーグは1リーグ制なのですが、この記事ではバレーボールをより身近に感じられるよう、地域別にチームをご紹介したいと思います。
まずは西日本にホームを持つ5チームです。
JT マーヴェラス(大阪府大阪市)
大阪府をホームとするJTマーヴェラス。『マーヴェラス』は、英語で「素晴らしい」「奇跡的な」などの意味を持つ言葉です。
Vリーグに昇格した時に、「Vリーグに驚くべき奇跡を!」 とJT社員の応募により決定した名前です。
岡山シーガルズ(岡山県岡山市)
岡山市をホームタウンとする岡山シーガルズはVリーグでは珍しく企業名が無く、地域名がチーム名に入っているチームです。もともとは東芝シーガルズだったのですが、その後企業スポーツの形を廃し居、協賛企業を集い「シーガルズ」へと名前が変わりました。2001年には本拠地を富山県から岡山県に移し、2006年に「岡山シーガルズ」となりました。
チーム名の『シーガルズ』の由来は、海が近く、大空に飛び立つカモメを意味しています。
ちなみに女子サッカーなでしこリーグ2部には「ニッパツ横浜FCシーガルズ 」という名前のチームがあります。
※なでしこリーグ2部のチーム名の由来はこちら
東レアローズ(滋賀県大津市)
東レアローズは滋賀県大津市がホームタウンのチーム。東レは企業名、チームネームの『アローズ』は、矢のような鋭さという意味が込められています。
久光スプリングス(佐賀県鳥栖市)
久光スプリングスは佐賀県鳥栖市と兵庫県神戸市をホームタウンにしているチーム。
『スプリングス』という名前は久光製薬の代表商品「サロンパス」の「貼る」=「春」として、「春=スプリング」で『スプリングス』となりました。
全国のファンからの応募4325点の名前から選ばれた名前です。
ヴィクトリーナ姫路(兵庫県)
日本発のプロバレーボールチームとして2016年3月に発足したチームで、初代監督には全日本代表の主将を務めた竹下佳江さんが就任しました。
2018/19シーズンからVリーグ2部へ参入し、V2リーグで優勝。翌シーズンからのV1リーグへの参戦が決定したというリアル「サカつく」チームです。
チーム名は「Victory(勝利)」を女性らしく変化させた造語で、常に勝利を目指す女性たちの姿に由来しています。
中部地方がホームのVリーグのチーム
中部地方をホームとするVリーグのチームは4チームあります。
デンソーエアリービーズ(愛知県西尾市)
愛知県・福島県・北海道をホームタウンとする、自動車部品メーカーのデンソーのバレーボールチーム。『エアリービーズ』は、「快活なミツバチたち」という意味の英語で、「コート上で選手達が躍動し、蜂のように速く鋭い攻撃で日本バレー界の女王を目指ざす」という意味が込められています。
トヨタ車体クインシーズ(愛知県刈谷市)
愛知県刈谷市をホームタウンとするトヨタ車体のバレーボールチームです。
『クインシーズ』は、Queen(=女王)とSeis(=6:スペイン語)を合わせた造語。 「夢と感動を与えることの象徴として女王をモチーフにし、コート上でプレーする6人の選手がそれぞれのポジションで頂点を目指す」ことをイメージしたそう。
KUROBEアクアフェアリーズ(富山県黒部市)
富山県黒部市をホームタウンとするKUROBEアクアフェアリーズ。
地域のクラブチームとして複数のスポンサーから支援を受けて運営されており、選手・スタッフはオフィシャルスポンサー企業に雇用されています。
名水の里『黒部』で生まれた『水の妖精たち』に因んで名付けられました。 チームマスコットの名前は「アキュ」。
PFUブルーキャッツ(石川県かほく市)
PFUのバレーボールチーム。石川県かほく市がホームタウンです。
『ブルーキャッツ』の「ブルー」はPFUのコーポレートカラーで「爽やかさ」「清潔感」「知性」を意味し、「キャッツ」は石川県かほく市で開催されているキャッツフェスタが由来。
「猫」のように気高く俊敏性に富んだ選手に育つようにという願いが込められています。
東日本をホームとするVリーグのチーム
東日本には3チームVリーグのチームが存在します。
埼玉上尾メディックス(埼玉県上尾市)
埼玉上尾メディックスは埼玉県上尾市をホームタウンとするチーム。
運営母体は上尾中央総合病院を基幹病院とする医療グループで、『メディックス』というチーム名は「メディカル」という英語に由来しています。
NECレッドロケッツ(神奈川県川崎市)
NECのバレーボールチーム。ホームタウンは神奈川県川崎市です。
チームカラーでもある『レッド』は「炎」「情熱・上昇」を表していて、『ロケッツ』は21世紀をリードするNECのイメージでありパワー・スピードを備えて未来へと力強く上昇していくことを意味しています。
日立リヴァーレ(茨城県ひたちなか市)
日立オートモティブシステムズのバレーボールチーム。茨城県ひたちなか市がホームタウンです。
チーム名の『リヴァーレ』とは、イタリア語で「好敵手・ライバル」と言う意味で、Vリーグの強豪たちとライバルとして渡り合えるように願いを込められているそう。
終わりに
この記事では、女子バレーボールリーグであるVリーグ1部に所属する12チームのチーム名の由来とホームタウンをご紹介しました。
企業リーグというイメージが強いVリーグですが、岡山シーガルズ、ヴィクトリーナ姫路、KUROBEアクアフェアリーズなど、地域密着を目指したチームも活躍しており、今後より一層身近に感じることができるようになるのではないかなと思います。
Vリーグ全体として、地域密着の運営、選手とファンの交流など行い、バレーボールの面白さを日本中に届けてくれると、Vリーグがもっと親しみやすいリーグになるのではないかなと思っています。
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※なでしこリーグ1部所属チームの名前の由来はこちら