日本の女子サッカーのトップリーグである日本女子サッカーリーグ。このリーグの1部と2部リーグを「なでしこリーグ」と呼びます。2011年のFIFAワールドカップでなでしこジャパンが優勝し世界一となってから、日本でも女子サッカーが注目されるようになりました。
この記事ではそんな日本女子サッカーのトップリーグ「なでしこリーグ」の中で1部に所属する全10チームのチーム名の由来とホームタウンをご紹介します。
- なでしこリーグ1部所属チームのチーム名の由来とホームタウン
- 日本語・造語由来のチーム名
- 英語由来のチーム名
- ポルトガル語由来のクラブ
- イタリア語由来のクラブは2チーム
- スペイン語由来のチーム
- 終わりに
なでしこリーグ1部所属チームのチーム名の由来とホームタウン
2020年シーズンになでしこリーグの1部に所属するチームはJリーグのチームの姉妹チームが多く、Jリーグのチームと同じ名前を冠しているチームも多くあります。
また、姉妹チームでも独自の名前で呼ばれていたり、完全に独立したチームもあり、チーム名には様々な思いが 込められています。
※2021年からなでしこ1部の上位リーグとしてWEリーグが開幕します
日本語・造語由来のチーム名
まずご紹介するのは日本語や造語が由来となっているチーム。
なでしこリーグの1部所属チームでは3チームが日本語・造語由来でした。
①マイナビベガルタ仙台レディース(宮城県仙台市)
J1のベガルタ仙台の姉妹チーム。
企業名マイナビから始まるチーム名で、続く「ベガルタ」は七夕のおりひめ星とされる「Vega(ベガ)」と、七夕の彦星とされる「Altair(アルタイル)」を組み合わせた造語です。実はベガルタという言葉あるわけではないというのには驚きました。
ベガやアルタイルの語源はたぶんアラビア語。
ホームタウンは宮城県仙台市です。
②アルビレックス新潟レディース(新潟県新潟市・聖籠町)
J2のアルビレックス新潟の姉妹チーム。
アルビレックスは、白鳥座の中の二重星「Albireo(アルビレオ)」と「ラテン語で王を意味する「Rex(レックス)」を合わせた造語です。
新潟県新潟市や聖籠町をホームタウンとしています。
③伊賀FCくノ一三重(三重県伊賀市)
忍者にゆかりのある伊賀市を本拠地とすることから、「女忍者」を意味する「くノ一」という名前がつけられた伊賀FCくノ一三重。日本語由来のチーム名です。
個人的にとても素敵な名前だなーと思います。
※J1のチームの由来はこちら
英語由来のチーム名
英語由来のチーム名を持つクラブも3チームあります。
①浦和レッドダイヤモンズレディース(埼玉県浦和市)
J1所属の浦和レッズの姉妹チーム。
「赤いダイヤモンド」という意味のレッドダイヤモンズです。前身の三菱浦和フットボールクラブの三菱のひし形(ダイヤモンド)がチーム名の由来です。
ホームタウンは埼玉県浦和市。
②ジェフユナイテッド市原・千葉レディース(千葉県市原市・千葉市)
J2のジェフユナイテッド千葉の姉妹チーム。
ユナイテッドはクラブとホームタウンの結びつきを表す単語だそう。ジェフ(JEF)は、クラブの母体となったJR-East(JR東日本)とFurukawa(古河)の略称にも由来するそうです。
③愛媛FCレディース(愛媛県)
愛媛県をホームタウンとするFootball Club。J2の愛媛FCの姉妹チームです。
※J2のクラブのチーム名の由来はこちら
ポルトガル語由来のクラブ
ポルトガル語由来のクラブは日テレ・東京ヴェルディベレーザ唯一つ。
①日テレ・東京ヴェルディベレーザ(東京都稲城市)
J2の東京ヴェルディの姉妹チーム。
企業名の日テレから始まり、東京ヴェルディのチーム名はポルトガル語で「緑」を意味する「Verde(ヴェルデ)」から生まれた造語で、緑がチームカラーです。
「ベレーザ」はポルトガル語で「美人」という意味。 なでしこリーグ発足時から加盟しており、唯一2部降格がないチームです。
東京都稲城市をホームタウンとして活動しています。
イタリア語由来のクラブは2チーム
イタリア語由来のクラブは2チームあります。
①ノジマステラ神奈川相模原(神奈川県相模原市)
ノジマは企業名、ステラはイタリア語で星という意味。
神奈川で女子サッカーの普及・発展に貢献し、神奈川の「星(ステラ)」を目指すという意味が込められています。
ホームタウンは神奈川県相模原市です。
②INAC神戸レオネッサ(兵庫県神戸市)
INAC神戸レオネッサのINAC(アイナック)は「International Athletic Club」の略。また、チーム名の「レオネッサ」はイタリア語で「雌ライオン」を意味しているそう。美しく且つ力強いチームにという願いが込められています。
ホームタウンは兵庫県神戸市。
スペイン語由来のチーム
スペイン語由来はセレッソの1チーム。
①セレッソ大阪堺レディース(大阪府大阪市・堺市)
J1のセレッソ大阪の姉妹チーム。
セレッソ大阪はスペイン語で桜を意味するCerezoがチーム名となっています。大阪市の市花とされる桜と、日本を代表する花、とのイメージで命名されたそうです。
大阪府大阪市と堺市をホームタウンとして活動しています。
終わりに
今回は日本女子サッカーリーグのなでしこリーグ1部に所属する10チームのチーム名の由来をご紹介しました。
日本語・造語が3チーム、英語が3チーム、ポルトガル語が1チーム、イタリア語が2チーム、スペイン語が1チームという内訳となりました。
日本のサッカーというと、ブラジルと深い関係があるイメージなのですが、意外とポルトガル語のチームが少なくて驚いています。
それぞれのチーム名に込められた願いに目を向けてみると、試合やチームに対して違った視点でも関わることができるのかなと思います。
※J3のクラブのチーム名はこちら
※Bリーグ所属チームのチーム名はこちら