前回、前々回の記事で、J1、J2に所属するチームについてチーム名の由来や意味をご紹介しましたが、最後はJ3のチーム名の由来をご紹介。
この記事ではJ3に所属する18チーム中16チームにスポットを当てて名前の語源を見ていきたいと思います。
尚、残り2チームはガンバ大阪とセレッソ大阪のU-23チームの為、この記事の終わりにあるJ1の記事をご参照ください。
- J3のチーム名の由来と意味-J3所属16チームの名前は英語、イタリア語、そしてドイツ語も
- ドイツ語由来は1チーム
- イタリア語由来のチームは3つ
- ポルトガル語起源のチームは1つ
- 日本語由来のチームは2つ
- 英語由来のクラブは7つ
- スペイン語由来は2つ
- 終わりに
J3のチーム名の由来と意味-J3所属16チームの名前は英語、イタリア語、そしてドイツ語も
J1のチーム名の語源で一番多かったのは英語、続いてスペイン語、イタリア語、そして日本語となっていました。J2はよりバラエティ豊かで英語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語と続き、サンスクリット語やラテン語由来のチーム名もありました。
J3は16チーム有りますが、果たして何語由来のチーム名が多いのでしょうか。またどのような願いを込めてチーム名がつけられたのでしょうか。
今回は2020年シーズンにJ3に所属している各チームのチーム名をご紹介します。
ドイツ語由来は1チーム
ドイツ語由来のJ3のチームは秋田県にあるブラウブリッツ秋田の1チームです。
①ブラウブリッツ秋田(秋田県)
秋田県のブラウブリッツ秋田はドイツ語由来の名前。「ブラウ」はドイツ語で「青」、ブリッツは「稲妻」という意味だそう。青い稲妻という意味のチーム名です。
イタリア語由来のチームは3つ
①ロアッソ熊本(熊本県)
ロアッソは、イタリア語の赤を意味する「Rosso(ロッソ)」と、イタリア語で唯一のという意味の「Assoo(アッソ)」を組み合わせた言葉。
阿蘇山などの活火山をもつ「火の国熊本」をイメージした名前だそうです。
②カターレ富山(富山県)
カターレは、「歌え、そして勝て!」という意味を込めた造語。イタリア語の「カンターレ」と、富山弁で「勝て」を意味する「勝たれ」の2つの意味が込められたチーム名です。
③ヴァンラーレ八戸(青森県)
ヴァンラーレは、イタリア語で起源という意味の「デリヴァンテ」と、南の郷を意味する「アウストラーレ」に由来しているそう。「八戸と南郷」という意味が込められています。
ポルトガル語起源のチームは1つ
ポルトガル語に由来するチームはAC長野パルセイロというチームがあります。
①AC長野パルセイロ(長野県)
AC長野パルセイロの「AC」はAthletic Clubの略。 パルセイロ(Parceiro)はポルトガル語で「パートナー」を意味しています。
地域社会とクラブが共に手を携えて、強いパートナーシップで共生する「地域密着協働型スポーツクラブ」を目指していることに由来しているそうです。
日本語由来のチームは2つ
J3にも日本語由来の名前を持つチームがありました。
①ガイナーレ鳥取(鳥取県)
ガイナーレは、出雲伯耆地方の「大きな」という方言「がいな」に由来するチーム名。響きを外来語の雰囲気に変えてガイナーレとなりました。
方言がチーム名になるってなんだか心が温まります。
②カマタマーレ讃岐(香川県)
カマタマーレは想像の様に香川県の名物釜玉うどんをイメージした名前。釜玉うどんの「かまたま」にイタリア語で海を意味する「マーレ (Mare)」を合わせた言葉です。
一度聞いただけで直ぐに香川県だと分かる名前でいいなと思いました。
英語由来のクラブは7つ
英語由来のチームがJ1、J2同様に一番多く、7チームありました。
①藤枝MYFC(静岡県)
藤枝MYFCの「MYFC」は、わたしの(MY)フットボールクラブ(FC)に由来しているそうです。
②FC岐阜(岐阜県)
岐阜にあるFootball Club。
③鹿児島ユナイテッドFC(鹿児島県)
鹿児島ユナイテッドFCは、「ヴォルカ鹿児島」と「FC KAGOSHIMA」が連合(ユナイテッド)したチームということで命名されました。
薩摩半島,大隅半島および離島を含むすべての鹿児島県民の協力 と、 県内在住者のみならず世界中にいる鹿児島を愛する 人々の団結を願ってつけた名前だそうです。
④SC相模原(神奈川県)
相模原にあるSuccer Clubです。
⑤FC今治(愛媛県)
今治のFootball Club。
⑥Y.S.C.C.横浜(神奈川県)
Y.S.C.C.横浜は、「横浜スポーツ&カルチャークラブ」を略した名称です。
⑦福島ユナイテッドFC(福島県)
福島がひとつになって、発展・活性化のために活動していくことを目指すという決意のもと名づけられました。
スペイン語由来は2つ
J3にもスペイン語名のクラブがありました。
①いわてグルージャ盛岡(岩手県)
いわてグルージャのグルージャは、スペイン語で「鶴」という意味。
盛岡藩藩主南部氏の家紋「向鶴」がモチーフとなった名前です。方言で多く使われる「じゃ」という音と、盛岡の名物「じゃじゃ麺」の響きに因んでいるそう。
②アスルクラロ沼津(静岡県)
アスルクラロ沼津は、スペイン語で青を表すアスール(Azul)と明るいという意味のクラロ(claro) に由来しています。
「青空」というチーム名です。
終わりに
この記事ではサッカーJ3に所属する16チームのクラブ名の由来をご紹介しました。
J3のクラブは英語由来が7チーム、イタリア語が3チーム、スペイン語が2チーム、日本語由来が2チーム、ポルトガル語とドイツ語がそれぞれ1チームずつという内訳でした。
色々な言葉が使われているチーム名に注目してみると、これまで知らなかった由来やチーム名に込められた願いを知ることができ、サッカーがこれまでよりもさらに面白いものになるのではないかなと思います。
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