海外駐在という仕事は、海外で働きたい、語学を活かして働きたい、という場合には魅力的な選択肢の中の一つです。ですが、具体的に海外駐在員として選ばれるためにはどうすればいいのか、想像がつかないという方も多いのではないでしょうか。
本記事では海外駐在員になるために実践したい準備や、必要な英語力(語学力)についてご紹介します。
- 海外駐在員になるには-海外駐在員に選ばれるための準備や英語力(語学力)について
- 海外駐在を目指すなら語学力を磨く-必要な英語力とは
- 海外駐在するためには社内で結果を残す
- 会社選びは重要-駐在しやすい企業に就職する
- 希望職種は海外営業職、海外部門、技術部門(海外駐在あり)
- 海外駐在を目指すならメーカーがお勧め
- 海外駐在のメリット
- 海外駐在は時の運
- 終わりに
海外駐在員になるには-海外駐在員に選ばれるための準備や英語力(語学力)について
海外駐在員を目指すとき、海外駐在員として選ばれるためにはどのようなことをすればいいのか、と言うところがいまいち良く分からない、という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、海外駐在員になるにはどれくらいの語学力が必要なのか、会社でどのような成績を残せばいいのか、会社選びは何を基準にすればいいのか、など、これから海外駐在を目指すに当たって取り組みたいことを中心にご紹介します。
海外駐在を目指すなら語学力を磨く-必要な英語力とは
海外駐在に行きたいと思ったとき、まず最初に気になることは、どれくらいの英語力(語学力)が必要なのか、と言うこと。
この答えとして、特に営業職の場合、英語(外国語)能力がビジネスレベルであることが望ましいといえます。ビジネスレベルと言うと、TOEICでは730点くらいのレベルです。
一方で技術職や人事総務であれば、そこまでの語学力は求められません。英語ができるに越したことは無いですが、自分の専門性を磨くことが海外駐在に繋がります。
ただ、営業職の730点くらい、と言うところに関しても、あくまで目安であり、個人的には始めは650点くらいを目指して勉強するのがいいかなと思います。
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英会話能力は磨いておきたい
英語能力は650-730点を目安に勉強を始めるのがおすすめですが、同時並行して練習したいのが会話の練習です。
会話ができる、できないで海外駐在にいけるチャンスを掴む確率が大きく異なります。例えば、海外からの来客があったとき、英会話ができれば、必ず自分が対応することになります。また、技術や人事総務など案件でも、「外国語はあの人」というイメージが社内に定着してれば、海外とのやり取りを任せてもれるようになります。
この様に、「英語を話すことができる」という能力は誰が見ても分かり易い能力であり、自分がその能力を身に着けてさえいれば、海外と関わる仕事を任される可能性が格段に高くなるのです。
実際、私も海外に駐在する前は、社内の海外案件があればまず最初に自分に依頼が入る状態でした。例えば、技術マニュアルや製品取説、カタログ、パンフレットなどの翻訳、来客時の通訳などの仕事は頻繁に行っていました。
また、大きいものでは、役員が抱えている海外の新規案件(工場を作る、作らないのような)で、その役員から指名されて通訳・翻訳(ポルトガル語)を1年ほど行ったこともありました。
周りができない言語を操ることができるというのは、大きなアドバンテージになりますので、是非英会話の練習を一生懸命取り組むようにしてください。
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海外駐在するためには社内で結果を残す
語学力をつけることと同様に、社内での普段の仕事で結果を残すことも重要な要件の一つです。
結果を残す、というと考えがちなことは、「社内のエースになる」、ということですが、確かにエースになれれば一番いいのですが、何よりも大切なことは、日々の仕事をこつこつと着実に実施し、信頼を勝ち取るということです。
与えられた仕事、頼まれた仕事はできる限り早く丁寧に実施すること、周囲の期待を良い意味で裏切ること、正直に生きること、その様な小さなことの繰り返しが、社内での信頼を生むことになります。
そのためには、毎日の仕事に誠実に取り組む、と言うことが大切です。
最終的には、自分が何かを失敗したときにでも、「○○さんが失敗するなんて、よっぽどの訳があるに違いない」と思われるくらい信頼される人材を目指すことが重要です。
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会社選びは重要-駐在しやすい企業に就職する
ここまで、自己研鑽や仕事のやり方、について見てきましたが、いくら自分が努力したとしても、最初から駐在のチャンスが無い企業に就職してしまってはいつまで経っても駐在することができません。
つまり、会社を選ぶということも海外駐在するためには欠かすことのできない要素なのです。
会社を選ぶときに使いたいのが就職サイトや転職サイト。私は新卒で今の会社に入社したのですが、リクルートの「リクナビ」を利用して会社を探しました。
会社選びのコツは、候補を絞るときに、「世界一」、「海外」、「世界」、「海外駐在」などのキーワードを入れること。
私の場合、「○○県、メーカー、世界一」というキーワードで検索し、今の会社を見つけました。
例えばこちらの転職サイトではグローバルに働くことができる会社を重点的に紹介しており、このような転職サイトを利用することで海外駐在への道が飛躍的に広がります。
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希望職種は海外営業職、海外部門、技術部門(海外駐在あり)
会社の候補が絞れたら、今度は希望職種を選びます。選び方は、「営業職(海外あり)」よりも「海外営業職」の方が海外駐在の可能性は高くなります。同じように、「海外部門」など、直接海外とのやり取りを行う部門を希望するのがいいです。
技術の場合には「技術職(海外駐在あり)」と言うような、海外駐在の可能性が明記されているほうが可能性は高くなります。
一方で、「海外○○」という募集を行っていない企業の場合、勤務地で海外が入っているかどうか、海外進出に積極的かどうかを確認するようにしましょう。
海外駐在を目指すならメーカーがお勧め
実は、海外駐在のチャンスが一番あるのが、メーカーでの就職です。なぜなら、日本のメーカーの多くが海外に製造拠点や販売拠点を持っているから。
既にグローバルに活動しているメーカーは、海外に拠点を持っていれば、海外駐在員となれる可能性が格段に高くなります。
また、商社も海外に拠点を出している可能性があり、海外進出している商社であれば海外駐在の可能性が大きく開けます。
世界第二位、第三位の会社を狙う
メーカーの中でも、世界一の企業よりも世界二位、三位の企業がおすすめです。と言うのも、世界一の企業は市場開拓をそこまで積極的に行う必要が無いため、駐在員の入替を行う必要が無かったりします。
一方で世界二位、三位の企業は全力疾走中のところが多いので、積極的に海外駐在員を海外に送り込もうとするので、海外駐在のチャンスがより身近なものになるということができます。
外資系で海外駐在は難しい
意外にも海外駐在の可能性がすごく低いのが外資系企業。外資系企業というのは、海外の企業の日本オフィスですから、ミッションは当然日本での製品/サービスの拡販であり、そのために日本で従業員を雇います。
外資系で海外駐在するためにはかなり上のポジションになる必要があるので、早めの海外駐在を目指すのであれば、外資系を重視する必要は無いといえます。
海外駐在のメリット
最後に海外駐在のメリットとですが、やはり「やりがいがある」こと。海外駐在は大変なことも多いですが、仕事の面白さと言う面ではとても面白い仕事に携わることができます。
また、規模の小さな現地法人であれば、自分の工夫や努力、実践したことをそのまま結果として実感することができるのも魅力です。海外駐在は、とても面白い仕事を経験することができるので、とてもおすすめな働き方です。
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海外駐在は時の運
ここまで海外駐在するための準備や語学についてご紹介しましたが、一つだけ注意しなければならないことは、海外駐在は時の運だということ。
自分がすごく優秀な人材であったとしても、ポストが空いていなければ駐在することは叶いません。一方で、自分が望んでいなくても駐在員に選ばれる可能性も有ります。
ですから、チャンスが訪れたときに積極的に機会を掴むアクションを起すことがとても大切です。
一方で、海外駐在のチャンスが訪れなかったとしても、会社でやりがいを持って過ごせるような仕事を選ぶということも大切。海外駐在に固執しすぎてしまうと、海外駐在にいけない場合のモチベーション維持がとても大変になってしまいます。
海外駐在は時の運、ということを頭の片隅に、海外駐在に向けて準備するのがいいと思います。
終わりに
今回は海外駐在員になるための準備や語学能力についてご紹介しました。
グローバル企業が多くある昨今、海外で活躍するチャンスは意外と多くあり、海外で働きたい、という気持ちを叶えることができる時代が令和と言う時代だと思います。
海外駐在に興味がある場合は、是非、その目標に挑戦してみてください。
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