すみくにぼちぼち日記

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海外留学は高校で行くべきか大学から行くべきか-留学時期と留学方法ごとのメリット・デメリット

海外留学を検討するとき、悩むのがいつ行くのか、そしてどのような留学方法で行くのかということ。

留学時期では高校か大学か、留学方法は短期留学か、長期留学かもしくは進学かという選択肢が有ります。今回はそんな様々な留学についてメリットとデメリットをご紹介します。

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海外留学は高校で行くべきか大学から行くべきか-留学に行く目的語とに時期と方法を選ぶ

留学と一言で表される「海外で学ぶこと」ですが、留学には様々な方法や体系があり、留学する目的によって適した留学方法があります

また、高校から留学するのか、大学から留学するのかという、留学時期によっても得られるものが異なっており、いつ留学するのかを考えることもとても重要です。 

この記事では留学について、①高校短期留学、②高校長期留学、③高校海外進学、④大学短期留学、⑤大学長期留学、⑥海外大学進学、の6つの留学についてメリットデメリットを考えてみたいと思います。

ちなみに、私は高校で短期の交換留学(2週間)、大学の短期留学(1ヶ月)、大学の長期留学(1年)を経験したことがあります。また、兄と姉がアメリカの大学に進学・卒業しており、海外長期留学をしていた友人が多くいるので、体験談等も踏まえてご紹介します。

 

高校留学

まず初めに、高校留学について、短期留学、長期留学、海外高校への進学の3つの留学方法のメリットやデメリットをご紹介します。

 

高校短期留学-現地の雰囲気を知る

高校の短期留学は、夏休みなどの長期休暇を利用し、2週間-1ヶ月程度の短期留学を行う留学方法です。

学校、団体、自治体などがプログラムを準備している場合も有れば、エージェントなどを通して留学することが可能です。

 

高校短期留学のメリット

高校の短期留学の最大のメリットは、外国で暮らすことでその国の文化に触れ合うことができること。高校への短期留学の場合、外国の高校がどのような雰囲気なのかを知ることができるのも大きなメリットです。

私も高校時代にオーストラリアの高校に短期留学したのですが、とても新鮮で新しい価値観や生活スタイルに触れることができ、自分の価値観の形成に大きく影響を与え、人生の分岐点となった留学だったなと思っています。

 

高校短期留学のデメリット

高校の短期留学のデメリットとして考えられることは、語学の学習と言う面でそこまでの効果を期待できないこと。

語学を習得する留学と言うよりは、その国の文化や生活を実際に体験してみるという国際交流目的での留学となります。

 

高校長期留学-語学の発音習得などに効果有り

高校の長期留学は、高校の間に1年ほどの留学をすると言うもの。

主に高校が準備した交換留学プログラムを利用することが多く、現地の高校で実際に授業を受け、単位の取得を目指すことも可能です。

 

高校長期留学のメリット

高校の長期留学のメリットは、若い間に長期間外国語(英語)に触れることができるため、特に発音や語彙の面で語学の習得を加速することができる点

当然、短期留学以上にその国の文化に触れることもでき、多感な時期に多くの体験をすることで、より国際的なものの見方を習得することにも繋がります。

 

高校長期留学のデメリット

高校長期留学のデメリットは、高校を3年で卒業できない可能性があることと、留学先が合わないなどの問題が起こったときに対処が難しいことです。

高校の卒業年数に関しては通っている学校の制度などで様々ですが、私の知り合いでは4年間高校に通ったという友人が多いです。それがデメリットかというのは人それぞれですが、3年で卒業することを前提に考えると、デメリットとなる可能性があります。

また、3年で卒業する場合、大学受験の受験科目の勉強についていくことができなくなってしまう場合もあり、高校での長期留学を検討する場合にはその点も考慮する必要があります。

 

高校海外進学-本気で語学堪能を目指すなら

高校から海外に進学するという方法も海外留学の内のひとつ。

両親の都合出ない場合には、高校の寮に入るなどして、海外で高校生として生活することになる留学です。

 

高校海外進学のメリット

高校海外進学のメリットは、外国語堪能になれること

語学は若い間に学ぶほど流暢になれるといいますが、発音や語彙の面で、語学学習に一番適した留学方法だということができます。

また、海外で授業を受けることで、普段日本に居ては分からなかった価値観や文化に触れ、本場の外国語を身につけることができます。

 

高校海外進学のデメリット

一番のデメリットは、海外の高校進学後に授業についていくことができなくなってしまう可能性があること。

高校海外進学はかなりの語学力が必要であり、進学時に語学力がそのレベルに達していない場合、授業についていくことができません。また、現地の歴史や文学など、その国出身者でも難しいと感じることを同じレベルで習得しなければなりません。

また、最終的に日本の大学を目指すのであれば、勉強をものすごく頑張らなくては難しいです。国公立一般試験は科目数が多く海外では勉強しない教科もありますし、私立推薦などの場合も出願できる大学が少なくなるというデメリットがあります。

 

高校留学は目的にあったスタイルで

ここまで、高校留学のメリットとデメリットをご紹介しました。

①どのくらいの外国語力を目指したいのか

②留学の目的は何か(異文化体験/英語で学ぶ)

③高校の勉強についていけるのか

④高校を何年で卒業するか

⑤大学受験の選択(国内・海外)をどうするか

という点を踏まえてメリット・デメリットを考えながら留学準備を進めるのがおすすめです。

 

大学留学

大学留学では、高校留学に比べて長期留学や海外大学進学へのハードルが低いのが魅力です。

大学での短期留学、長期留学、海外大進学のメリットとデメリットを知って是非海外留学を検討してみてください。

 

大学短期留学-海外の空気を存分に

大学短期留学では、私立の語学学校に通ったり、大学の交換留学プログラムを利用するなどの選択肢があります。

長期休暇に1-2ヶ月の留学を行い、その国の文化や歴史に触れるとともに、高校の短期留学よりも広い行動範囲で生活することができ、一人旅や旅行などを経験することも可能です。

 

大学短期留学のメリット

大学の短期留学のメリットは、高校の短期留学と同じく、異文化を体験できること。そして、金銭的、精神的な自由度が高く、留学期間により沢山の地域を訪れたり、様々な活動に参加できたりする、新しい経験を積み上げることができる点です。

1つの学校・家庭に留学したとしても、土日にはフラっと旅行に出かけたり、学校帰りに友達と遊んだり、夜はバーでお酒を飲んだりと、行動範囲が大きくなります。

語学についても基礎力がより高い状態での留学となるため、力がつきやすく、短期留学中に語学力を上げることは難しくないと言うことができます。

 

大学短期留学のデメリット

大学短期留学のデメリットは、誘惑が沢山ある為、自分の心がけ次第では、遊んで終わる留学となる場合も有ります。そのため、語学のスキルアップを目指すのであれば、しっかりと勉強し、遊ぶときは遊ぶというメリハリが重要です。

また、発音矯正という面では20歳に近づいてくるとかなり努力が必要です。ですから、流暢な外国語を目指すのであれば、発音の練習を集中的に実施するのがおすすめです。

 

大学長期留学-人間的に成長できる留学

大学の長期留学は1年-2年程度海外で勉強する留学を指します。

学部留学といって留学先で大学の単位をとりながら留学できるプログラムもあれば大学を休学して語学学校に通うなどの方法もあります。

 

大学長期留学のメリット

大学長期留学の最大のメリットは、沢山の友人を作り、沢山の国や地域を知り、人間的に成長できる点です。

確かに語学学習のメリットなどもありますが、一番は自分で考え行動できる時間が沢山あるということ。大学進学に比べると語学面での成長は期待できないのですが、時間が沢山あることを生かして、より多くの経験を求めて行動すると良いでしょう。

また、生涯の友達を作ることができる点もメリット。私も大学時代に留学先で出会った友人たちとは、8年経った今でもコンタクトをとっていますし、日本に来たときには一緒に旅行したり、日本を案内したりと、素晴らしい時間を過ごすことができました。

 

大学長期留学のデメリット

大学の長期留学のデメリットは日本の大学の単位取得が遅れること、つまり卒業が5年になる可能性があることです

ですが、このデメリットも高校を4年いくデメリットよりは少ないということができます。なぜなら、大学を5年行く学生は多く居るから。

私立大学の場合休学中も授業料の一部を払う必要がある為、金銭的な面でのデメリットは大きいです。一方で国公立の場合休学中は授業料を納める必要が無いため、金銭的なデメリットはありません。

 

海外大学進学-海外で大学生になる

海外大学進学は、日本の大学に入ることなく海外の大学に進学する留学を指します。この場合、卒業後の出身大学は卒業した海外大学になります。

自分の興味に応じた学部学科を選択し、外国語で授業を受講します。レポートやテストなども全て外国語となります。1日の勉強時間は朝から深夜まで、努力に次ぐ努力が必要な留学形態です。

 

海外大学進学のメリット

海外大学進学におけるメリットとして考えられることは、ずばり、学びに打ち込めること

外国語の本と格闘し、レポートや発表の為の資料を作り、朝から晩まで土日もひたすら勉強できる、そんな学生生活を送ることができます。兄姉の場合、兎に角朝から晩まで勉強し、人生で一番勉強したと言っていました。

また、もちろん、語学面でのレベルアップも期待することができ、名実共に充実した大学生活を送ることができます。また、大学で出会う国際色豊かな友人たち過ごすキャンパスライフは生涯忘れることができない貴重な経験です。

 

海外大学進学のデメリット

学びに没頭する4年間を送ることができる海外大学進学ですが、デメリットは日本帰国後に、海外の大学で勉強した努力が評価されづらいこと

実は、日本の多くの企業は海外大学出身者を評価する物差しを持っておらず、就職活動時などで十分な評価を受けることができない場合があります。この点に姉がものすごく苦労していました。

また、社会に出た後、国内でのコネクションが少なく、大学の同窓生が周りに殆ど居ないというのもデメリットの1つです。

 

大学留学は学びと経験を大切に

大学留学では学びに没頭することも、多くの経験を積むことも、どちらも期待することができます。

期間や形態は違えども、留学で得る経験は本当に貴重なものですので、積極的に留学を検討してみてください。ただし、自由度の高い大学留学は自分次第のところが大きいため、学びと経験のバランスを大切に、留学生活を送れるといいかなと思います。

 

留学期間と語学力向上の関係

※出典:「英語学習ひろば」https://hitononayami.com/study-abroad-survey/ 2021/06/07閲覧  

海外や語学の情報サイトである「英語学習ひろば」の調べによると、アンケートを行った留学経験者405人の内、半数の50%が、3か月未満の留学期間でも語学の成長を感じると回答したそう。

「語学力向上」という面で見ると、短期留学でも十分に効果があるとこの結果からもわかると思います。

どの様な留学スタイルでも、海外留学中、しっかりと自己研鑽に取り組むことで、語学力向上を感じることができると思いますので、自分が思い描く留学が今回ご紹介した留学方法の中のどのスタイルで実現できるかということを考えながら、是非留学を計画なさってみてください。

 

留学前の会話練習は必須

海外留学をするときに、留学先で語学力が身につくということはほぼ間違いないということが、先ほどの調査結果から分かったのですが、留学の効果を最大限に発揮させるためには、留学前の準備がとても大切です。

留学中に語学学校に行く場合も、留学先で授業を受けて単位を取得する場合も、基礎となるリスニング力と会話力を鍛えてから留学すると、現地での学びもより楽しく、より興味深く感じられると思います。

最近ではオンラインの語学教室も多く存在しているため、留学前に会話力UPの準備をしたいという場合はオンライン英会話にチャレンジしてみてください。

 

※オンライン英会話の体験記事はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

終わりに

今回は海外留学についてその時期と形態別にメリット・デメリットを紹介しました。

どの留学にもメリットがあればデメリットもありますので、将来の自分のキャリアを考えながら最適な選択肢を選ぶようにするといいと思います。

 

※海外留学の魅力紹介はこちら 

sumikuni.hatenablog.com

 

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