すみくにぼちぼち日記

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語学は手段でツール?-外国語学習の目的化もおすすめ

外国語を学習していると、語学は手段だとよく言われます。

この記事では語学学習について、手段としての語学と目的としての語学の両面からご紹介します。

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語学は手段でツール?-外国語学習の目的化もおすすめ

「語学は手段であり目的ではない」という言葉は、語学を学んでいると一度は耳にします。

確かに、言葉は道具(ツール)として使用されるというのが、一般的であり、語学を道具として使いながら世界で活躍する方も多くいらっしゃいます。

一方で、語学を学ぶ時、学びたいと思った時には、語学を目的として学ぶことも面白い方法だと言えます。

 

語学はどんな時に役に立つのか-手段としての語学

中学、高校と英語は必修科目として勉強したという方も多いと思いますが、学んだ語学はどんな時に役に立つのでしょうか。

①SNSや本やニュースを読む

まず、日本の外国語教育が一番役に立つのはSNSや本やニュースを読む時。日本の学習方法は読む力をつけるのに最適で、読解力が非常に身につく教育がなされています。

その力は普段日本にいて外国の方と話す機会がない場合にも非常に役に立ちます。特に最近ではSNSで世界中の情報や世界の人々の考えを知る機会もあり、多くの外国語に触れることができます。そんな時に、語学の力をが身についていると、より多くの情報に触れることができるのです。

 

②コミュニケーション

語学は言葉ですから、対面のコミュニケーションを行う際に非常に大切なツール。海外に旅行に行った時、海外で仕事をする時、日本で外国の方に道を尋ねられた時、日本に住む外国人とお話をするとき、そんな時に学んだ語学がその力を発揮します。

 

③仕事で使う

日常生活ではあまり使用することのない外国語も仕事になれば使用するという方も多いはず。取引先とのメールや電話、届いた製品の説明書、インターネット上でも外国語を目にする機会は多いです。

 

言葉に意味を見出す言語学

ここまで見てきたとおり、実際に外国語をツールとして使用する機会は多いです。ただ、本当に言葉は道具としての役割しか果たしていないのでしょうか。

言葉を学ぶモチベーションは2通りあります。一つ目が言葉が必要だから学ぶタイプ。そして二つ目は言葉を学ぶのが好きだから学ぶタイプです。

言葉を学ぶのが好きだから学ぶ場合、言葉自体を使って利益を上げたいなどのモチベーションは高くなく、純粋に言葉を使ってみたい、言葉を話してみたい、文法が楽しい、言葉の中にその国の文化を見たいなどがモチベーションとなります。

例えば、言葉に表れる文化として日本語の雨の表現があります。日本語って、雨という単語がものすごく多いです。翠雨、緑雨、梅雨、時雨、五月雨… 日本人は「雨」というものに特別な情緒を感じていたため、多くの「雨を表す単語」が生まれました。

このように、言語が使用される国や使用する人々の背景によって、言葉はまったく異なる進化を遂げていきます。言語を学び、文化を学ぶ、それが言葉をツールではなく言葉として学ぶことなのです。

 

語学を学ぶ意味と意義

さて、ここまで、言語がどのようなときに役に立つのか(ツールとしての語学)、言葉を学ぶこと自体に学びがあること(言葉としての語学)についてみてきました。

それでは、何故、人は語学を学ぶのでしょうか。私はその意味と意義が、「自分の窓を増やすこと」にあると思っています。

具体的には、自分が受け取ることのできる情報が増え、発信できる相手が増えるということです。

これは手段としての語学の場合にも、言葉としての語学の場合にもいうことができます。

 

語学は学ぶことも楽しい

語学というのは、使うために目標を持って学ぶという、手段として学ぶことが奨励されることが多いのですが、「語学が楽しいから学ぶ」という、語学を学ぶこと自体を目的とした学びは悪いのかというと、そうではありません。

むしろ、私自身、語学が楽しいから学ぶという気持ちでいつも語学を学んでいました。話せる自分を想像する、読める自分を想像する、それだけで楽しくなって、新しい文法や新しい表現を増やしていくのに没頭しました。そして気づいたら英語、スペイン語、ポルトガル語を話せるようになっていました。

確かに、仕事で使うから語学を学ぶというのも、とても重要なこと。ですが、語学を学ぶことが楽しいと感じながら、楽しさを探しながら、言葉を勉強することもとてもお勧めな勉強法です。

 

言葉への愛が言葉を学ぶための原動力

語学を学ぶ時、モチベーションが下がるということは誰にでもあることです。ですが、語学が楽しいという気持ちは語学を学び続ける原動力となります。

語学は手段です。ですが、その手段を学ぶこと、それ自体が楽しければ、語学=目的という気持ちで勉強に取り組むことは、とても素晴らしいことだと思います。

 

終わりに

この記事では「語学を目的として学ぶこと」について考えてみました。学びというのは本来面白いこと。多くの新しいことを知り、それが身につくという経験は、それだけで人の心を満たしてくれます。

皆さんも是非、語学が好きだから学ぶという気持ちを忘れずに、語学を学ぶことを楽しんでみてください。

 

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