メキシコ人はコーラが大好き。常にコーラを手に持っているといっても過言じゃないのですが、それも起因してか、肥満率が世界一高い国でもあります。今回はそんなメキシコのコーラ事情をご紹介します。
メキシコ人のコーラ愛
メキシコ人はコカコーラが大好きです。飲み物といえばコカコーラ。いつでもどこでもコカコーラ。コカコーラを皆んな略して「コカ」と呼びます。皆んな、ケーキにコーラを合わせて食べるほどのコーラ愛。
コカコーラの飲み過ぎで多くのメキシコ人の体はふくよかです。ふくよかを通り越して肥満のメキシコ人がとても多いです。
メキシコの一人当たりコカコーラの消費量は2012年のコカコーラ社の統計で世界第1位。236.6ml入りの瓶で745本だそうです。※
では何故、そんなにコカコーラを愛しているのか、それはコカコーラが美味しいからなのです。
メキシコのコカコーラの甘みはサトウキビ由来
メキシコのコカコーラが美味しいと評判なのは、その甘味料が本家アメリカとは異なるから。アメリカでは、とうもろこし由来の果糖ブドウ糖液糖とういう甘味料が使われているのですが、メキシコのコカコーラはのはサトウキビから採る砂糖の甘みなのです。
ですから、アメリカのコーラよりも深みがあり、美味しいといわれています。
ふくよかな理由の洗脳-タコスが悪い説
メキシコ人はふくよかな理由をタコスが悪い、メキシコ料理が悪いとよく言います。一方でコカコーラが悪いという人は殆どいません。また、合わせてハンバーガーが大好きです。それでもハンバーガーが肥満の原因だと思ってる人は殆どいません。
その結果、成人の肥満率が32.8%と非常に高い数値になっています。※
タコスのカロリーが高いという声は良く聞きますが、タコス屋に並んでいるメキシコ人は細っそりしてるのに、Carl’s Jr.にいるメキシコ人が鞠のような体をしているのを見ると、米国のプロパガンダにうまく乗せられてるんだなあと悲しくなります。
また、メキシコではファーストフードの価格が高いため、アメリカのように低所得層が太るのではなく、中所得層が太ります。洗車屋の従業員、ウーバーの運転手、工事現場の労働者、工場勤務の工員で太ってる人はほとんど見ません。一方で所謂ホワイトワーカーと呼ばれる仕事をしている事務員や営業員は太ってる人が少なからずいます。
メキシコ人も高所得層はモデル体系
中所得層が丸々しているのに対し、高所得層はモデル体系です。それもそのはず、日本人がよく行く会員制ゴルフ場などではプールで泳いだりジムで体を鍛える高所得層のメキシコ人が多くいます。
この様なクラブは月の会費が中所得層の月給の1/3くらいに設定されているため、所謂お金持ちが利用しています。彼らの健康意識は高く、ほっそりとしながらも引き締まった体系をしているメキシコ人が殆どです。
※ゴルフ場の記事はこちら
メキシコも小学校に生活科を-食育は肥満解消の鍵
メキシコの肥満の状況を見てると、食育の重要さを改めて思い知らされます。また、ファーストフード店の立ち位置も、国によって様々なんだと気付かされました。
メキシコでも、小さな頃からの食育を推進するべきです。日本の生活科の授業を小学校に取り入れる必要があると思います。現在は親の所得で親の健康に対する意識が異なっており、子どもの頃から所得層によって食生活が大きく異なります。
ファーストフード店にいる子どもたちはふっくらしているのに対し、ゴルフ場に居る子どもたちはすらっとしています。この様な状況を変えるためには、やはり公教育での食育を実施するのが重要ではないかなと思います。
終わりに
今回はメキシコ人とコカコーラと肥満についてご紹介しました。ファーストフードやコカコーラはたまに楽しむのはいいと思いますが、食べ過ぎには注意したいところ。
特に所得層によって異なる食への関心をいかに中所得層まで広げていくかが今後の肥満解消には重要ではないかなと思います。
※参考ウェブサイト:Jetro エリアリポート
https://www.jetro.go.jp/ext_images/jfile/report/07001712/07001712.pdf