すみくにぼちぼち日記

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若手海外駐在 大変で辛いところ5選 仕事編(メキシコ)

海外駐在をしていると、生活面、仕事面で辛いこと、大変なこと、もう日本に帰りたくなることが沢山あります。

この記事では、海外駐在を1年間経験した中で、仕事に関して辛いことを厳選して5つ紹介したいと思います。

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若手海外駐在の大変で辛いところ5選 仕事編 

海外駐在員として海外で働くと大変で辛いことが沢山あります。

この記事はそんな駐在員として働く中で大変だなと感じることの中でも、マネージメント、ポジション、部下の仕事、言葉、現地スタッフの責任感、の5つにフォーカスしてご紹介していきます。

 

※海外駐在の生活面での辛いことはこちら

海外駐在 大変で辛いこと5選 生活編(海外留学と比較しながら) - すみくにぼちぼち日記

 

1-部下のマネージメントが重荷

日本人が駐在員として海外に出向する場合、多くはマネージメント職として現地職員の統括を会社から期待されます。そして仕事の中心は部下のマネージメントとなります。

私も周りの駐在員同様、マネージャーとして27歳の時にメキシコにやってきました。そして赴任直後からメキシコ現地法人の営業のトップとして働いています。日々部下の仕事のケアから生活面でのケアまで上司(現地法人社長)との間に立ってマネージメントを行なっています。

この、マネージャーとしての配属というのがかなり大変で辛いです。日本にいるときはまだまだ若手から中堅に差し掛かるときでしたので、部下もおらず、自分の責任の範囲は自分の仕事+OJTで教えていた後輩の仕事のみでした。したがって、自分の営業成績は自分でなんとかすればよかったのです。赴任直後はその感覚で自分で全て仕事をしていたのですが、実はそれは海外駐在で求められていたことではなかったのです。

海外駐在では日本でいう課長的なポジションですので、部下を育てながら仕事を成功させなければなりません。したがって、自分でやれば早い仕事も、ぐっと我慢して現地スタッフに任せる必要があります。だからといって全てを放置して良いかというとそうではなく、スタッフが行なった仕事をチェックし、滞りなく仕事が進むようにフォローしなければなりません。この、教える→指示する→チェックする→完了するという仕事方法を、自分自身で理解し、できるようになるまでとても大変でした(今もできませんが)。

このいきなりマネージャーになる大変さは若い駐在員にとってはかなりの重荷です。すでに日本でマネージメントを任されていたような、現地法人の社長や部長などは、マネージメントの大変さもそのやり方もわかっていると思うのですが、私たちのような日本で最下層にいた一営業員が担うには重すぎる重責だと感じます。

 

※海外駐在中のマネジメントはこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

2-日本でのポジションと現地でのポジションとのギャップ

若い駐在員でありがちなことは、「日本では役職が付いていないのに海外でマネージメント職となる」ことです。たしかに、若いうちに責任のあるポジションを任されるのは有り難いことです。ただ、日本での自分の役職や職責は最下層の一営業ソルジャーのままなのです。したがって、海外で如何に部下の失敗の責任を取ろうと、部下の仕事をフォローしようと、自分のお給料に役職手当もつきません。責任を取ることで通常なら頂ける役職手当という見返りは何もないのです。これには心が折れそうになります。役職者(手当をもらえる人)の仕事=責任をとることです。つまり、私たち若手駐在員はまだまだ上司に責任を取ってもらう立場にいるのにもかかわらず、海外では自分の失敗だけでなく部下の失敗に関しても管理不行き届きで叱責を受けることになるのです。

また、仕事内容も大きく変わります。日本では営業のみが仕事でしたが、海外では他にも採用や教育と言った人事的なことから製品の購入と言った調達に至るまで殆どのことを自分で行わなければなりません(会社の規模にもよりますが)。

この日本でのポジションと海外でのポジションのギャップの弊害は他にもあります。それは日本にいた時の評価軸と海外での評価軸の違いです。日本にいた頃、自分のお給料のベースアップの基準となる等級レベルを5年間で最大にし、もう少しで上の等級に上がれるところまできたのですが、海外に赴任した途端、部下のマネージメント初心者として、評価が下がってしまいました。日本では自分の仕事ができるだけで満たされた評価が海外では全く意味のないものになってしまったのです。

こうなるとモチベーションの維持が大変です。職責の範囲外の仕事を任されているため、元々のお給料と駐在後のお給料は変わりませんが(海外赴任諸手当はつきます)、評価軸だけ管理者として評価される。本来なら今の等級であれば一営業担当として評価されて然るべきなのに…と毎日葛藤しています。

 

3-部下の仕事がよくわからない

駐在員は知らない国にいきなりマネージャーとして派遣されるため、その国独特のシステムがわかりません。わからないのに管理しなければならないので、相当なストレスです。

当然、業界や貿易など一般的なことはわかります。ただ、部下の行動のどの部分が良くなかったのかがわからないのです。

日本にいた時、OJTで教えていた後輩は、謂わば自分のコピーですので、彼らが0から10のプロセスのどこで詰まっているのかが、瞬時にわかりました。しかし、今は自分が部下の仕事のプロセスを把握できていないため、一体どこがいけなかったのかがよく分からない。そのため、従業員に根掘り葉掘り彼らが行ったことについて聞いていかなければいけないのです(こちらは日本の管理職でも言えることかと思いますが…)。

 

4-言葉の壁

仕事の中身もそうですが、圧倒的に立ちはだかるのが言葉の壁。外国語を使用しますので、自分の言いたいことが100%は通じません。

私は元々スペイン語を話すことができ、駐在前は中南米を営業で回っていたため、言葉の問題はないかな?と思っていました。ところがどっこい、駐在員として赴任してきた時に障害となるのは客先とのコミュニケーションではなく、従業員とのコミュニケーションだったのです。

現地の従業員ですが、自分のエリア外は無関心です。したがって、こちらの専門的な話を教えるのがとても難しい。お客様はその道のプロですから、こちらの言いたいことを慮ってくれます。一方で従業員の頭の中は「???」。とにかく細かく説明しないと失敗してしまいます。

 

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5-従業員の責任感の育成

こちらは人にも寄り切りですが、従業員の半分くらいは自分の仕事の上限を決めようとします。そして、「自分はちゃんと仕事してる」と言われます。

仕事をしてるのは分かってるのです。ただ、「その仕事のレベルは去年までのレベルだよね?今年はお給料も上がってるんだからもう一歩上のレベルを目指そうよ。」ということなのです。

その辺を分かってる従業員もいれば分かってない従業員もいます。分かってない従業員は露骨にちゃんと仕事してると主張しますので、レベルアップしようとしている従業員のモチベーションの低下にも繋がってしまいます。

この負の連鎖に陥らないためにも、従業員の責任感の育成が欠かせないのです。そのために事あるごとに時間をかけて一人一人と会社のビジョンと彼らの将来像の話をしたり、従業員全員への研修を行ったりしています。

しかし、残念ながら、責任感を育成する立場の自分でさえも「この仕事は職責の範囲外」などと思ってたりするのは皮肉なのですものです。

 

駐在が辛い時には抱え込まないことが大切

f:id:k-heki:20201021100828p:plain大変なことも多い海外駐在ですが、辛くなった時には抱え込まないことが大切です。一度日本に帰ったり、思い切って会社を休んでみたりするのも効果的ですし、日本食を食べに行ってリフレッシュするのもおすすめ。

それでもしんどい場合には転職を考えましょう。

駐在の経験を生かして今以上にやりがいのある会社へ就職することもできますし、待遇の面でもより高待遇な会社に縁がある場合も大いにあります。

転職を考えるのであれば、こちらの転職サイトへの登録がおすすめ。高待遇で自分の経験も生かせますし、何よりやりがいのある仕事に出会える転職サイトです。迷ってる、などの場合にも一度登録してみると良いのかなと思います。

 

※海外駐在中の転職活動についてはこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

最後に

以上、若手駐在員の駐在で大変なこと5選を紹介しました。

急な環境の変化に戸惑う駐在員も多いと思いますが、大変なことばかりではなく、良いこともあります。のんびり駐在員生活を送っていけば良いのかなと思います。 

 

※海外駐在の気晴らしについてはこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

※海外駐在中のリフレッシュ方法はこちら

sumikuni.hatenablog.com

 

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