オスロ国立美術館はノルウェーの首都オスロの中心街にある美術館です。
ノルウェーの芸術家といえば『叫び』を描いたムンク。このオスロ国立美術館でもムンクの作品を鑑賞することができます。
この記事ではそんなオスロ国立美術館で鑑賞することができる作品をご紹介します。
- オスロ国立美術館の作品紹介 見どころはムンク-オスロ国立美術館 ノルウェー
- 海と船の絵画
- エル・グレコ
- エドガー・ドガ
- オーギュスト・ルノワール
- Hans Heyerdahi
- Erik Werenskiold
- Christian Krohg
- Laurense Craen
- エドヴァルド・ムンク
- アクセス
- 終わりに
オスロ国立美術館の作品紹介 見どころはムンク-オスロ国立美術館 ノルウェー
オスロ国立美術館はノルウェーオスロの中心部にある赤レンガが素敵な美術館です。
オスロ国立美術館にはゴッホ、モネ、ルノワール、ドガなど、19世紀に活躍した多くの有名な画家の絵画が展示してあります。
この記事では、オスロ国立美術館で鑑賞できる作品の数々をご紹介します。
海と船の絵画
初めに目を引いたのは海と船の絵。
ヴァイキングの国と海の切っても切れない繋がりというものを感じました。
オスロ国立美術館には数多くの船や海、港の絵画が展示してありました。
エル・グレコ
スペインのギリシャ人、エルグレコ。エルグレコはマヌエリスモ(Manuelismo)と呼ばれる、過度に引き伸ばしたような画風が特徴の画家。主に宗教画を書いた画家です。
エル・グレコはスペインのトレドで画家活動を行っていました。どうしても硬いイメージのある宗教画ですが、彼の作品からは主題を超えて訴えかける何かを感じます。
※グレコの過ごしたトレド情報はこちら
エドガー・ドガ
バレエの絵で有名なドガも展示してありました。
ドガは生活の一瞬を切り取った画家として知られており、バレリーナや競馬の絵や像を多く残しました。
オーギュスト・ルノワール
甘美な画風が特徴的なルノワールは印象派を代表するフランス人画家です。
ムーラン・ド・ラ・ギャレットの絵画など、美しくも可愛らしい、明るい絵を多く残しています。
※印象派のおすすめ画家はこちら
Hans Heyerdahi
また、市民の日常を垣間見ることができるこんな作品たちも。
Erik Werenskiold
これらの絵は風俗画と呼ばれるジャンルで、人々の日常を切り取った絵画です。
Christian Krohg
飾らない、普段の雰囲気を楽しむことができます。
※風俗画の見方はこちら
Laurense Craen
そして今回は静物画にスポットを当てたいと思います。
美術館に行くと必ずといって良いほどおいてあるこのフルーツの絵。他にもお皿の絵や狩猟後の動物の絵、花の絵など様々なパターンがあり、それらを静物画と呼びます。結構退屈な絵だなと思ってしまい、じっくりと見ることなく通りすぎることも多いです。どこを見ればいいのかよく分からないのです。
ただ、実はこの静物画、面白いんです。まず、静物画が描かれた目的は大きく2つあります。①家に飾る用によく売れる。②画家の技量を発揮できる。この2つです。
①家に飾る
昔は今と違いネットもテレビもありません。従って冬には冬の景色、夏には夏の食べ物しか見ることができませんでした。そこで昔の人は思いました。「そうだ、絵の中にすべて閉じ込めよう!」
そうなのです。この静物画は絵の中に春夏秋冬が入っている、とても良い所取りの絵なのです。まずブドウは夏・秋、梨-夏、牡蠣-冬、ざくろ-秋、もも-初夏、レモン-冬と、同じ季節に揃うはずのない食材が揃っており、この絵を見て昔の人たちが一度に四季を堪能していたというわけです。日本の茶道の茶花や掛け軸は「季節のものを少し」なので、日本のわびさびとは別の価値観があるんだなーという感じです。
②画家の技量が発揮できる
静物画は画家の技を発揮する最高の舞台です。例えば画中のランプの光沢具合。本物みたいにリアルです。また、布質感、果物のみずみずしさ、バスケットの重量感など、画家の渾身の技術を詰め込んでいるのが静物画なのです。
静物画があるときは、画中に季節を探したり、布、ガラス、金属、果物などの質量感やリアルさに注目したり、はたまた自分が購入する気持ちで、この絵はリビングに飾りたいなあなど想像すると、良く分からない静物画も何だか楽しくなってきます。
※静物画を詳しく知るならこちら
エドヴァルド・ムンク
ムンクの代表作が『叫び』。世界に4枚あるというこの『叫び』。
得体の知れない何かに恐怖し感情を爆発させる生き物に戦慄が走る、そんな作品。この世の終わりのような、言い知れない不安を絵全体で訴えるこの絵、誰もが知っている作品ではないでしょうか。
『叫び』が不安を表出させる絵であればその対極にあるのが、この『思春期』。
少女が大人へと変わるその大きな変化を描いた作品。静かな画中、少女の真っ直な視線。瞳から滲み出る、少女が内包する言い知れない心の不安が、私たちの心の奥底の柔らかい部分を鷲掴みにする。
今と将来に対する漠然とした、それでいて確かな心の震えを、体の中に直接押し与えられるようなそんな絵です。
『叫び』も『思春期』も、人間が誰でも持っているの心の奥底の不安や恐怖を表現した作品。ムンクという画家の、内面を見る力のすごさを思い知らされる、そんな作品たちでした。
アクセス
オスロ国立美術館はオスロの町の中心地にありますので、オスロ観光時に徒歩で行くことが可能です。
終わりに
ムンクの国ノルウェーのオスロ国立美術館。展示品も多く、有名な画家の絵が多数展示してあります。
また、ムンクを堪能できる美術館ですので、ノルウェー旅行の際は是非お立ち寄りください。